著者:柘植久慶。PHP文庫。作品一覧へ
「朝鮮半島200時間」(PHP研究社、97年刊行)を加筆・改題・文庫化。
ソウル陥落、激震の日本、Xデーは絶対に来る!
これまでの韓半島モノで多かったのは、 バカ息子の常軌を逸したことが原因だったが、 この作品は逆に周囲がバカ息子を騙して戦争に持ち込んだ、という 珍しい設定で描かれている。
北の危険性を警告する作品でもあるが、 暗に最近の南の緊張感が薄れていることと、 そして昔からの対岸の島国の緊張感が皆無なことを 憂いている、というより嘲笑う作品でもある(笑)。 小説だと思って政府の対応を力一杯批判しているよ、著者さん(爆)。
最後の終り方が、いわゆる普通の物語の終り方でないからまた、 今後の日本の可能性の危さをやっぱり暗に表現しているのだな。 しかし作品中の登場人物は全て架空のはずなんだけど、 全部が誰がモデルか判ってしまうから面白い。