中国が香港になる日 統一が分裂か
著者:小島朋之。時事通信社。
92年発行。
香港返還を5年後に向えた当時の中国を分析している本。
思えば当時はベルリンの壁が崩壊し、東の巨頭ソビエトも崩壊し、
社会主義国家がつぎつぎと崩壊していく中、
最後の社会主義大国である中国の行方が案じられた頃の話になります。
中国でありながら中国でない、
英国の保護下において資本主義経済の恩恵をたっぷり受けて育った香港。
しかしその規模は所詮小さなものでしかない。
領土において1万倍、人口において200倍でありながら、
経済においては僅かに7倍でしかない中国(92年当時)に
返還されたらあっという間に飲み込まれてしまうに違いない。
いやいや、そんなことはない。
返還後も一国二制のもとに五十年間は資本主義の
経済・社会体制を維持するんだぞ。
そんな会話が交わされていた頃じゃなかったっけかな。
結局、蓋を開けてみたら香港は無事に存続し続けることが出来ており、
それどころか中国は一国二制どころか三制、四制化が進み、
富裕な沿海部の経済特区と貧困に喘ぐ農村の格差が拡大する一方のようだ。
チベット問題も相変わらずだし、この図体ばかりがでかい隣国は
いったいどこへ行こうとしているのだろうか。
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