アメリカの二つの国民 断絶する黒人と白人

著者:アンドリュー・ハッカー。訳:上坂昇。明石書店。

原題「Two Nations:Black and White, Separate,Hostile,Unequal」(92)。
94年訳出。
アメリカの社会問題である人種問題、それも最もタブーとされる 黒人問題に焦点をあてて、リベラルな立場から解説した本。
本書で面白いのは、あらかじめ著者が自分の主観的な意見が入ることを 認めていることだ。 普通はこの手の本を書くとき、自分を守るため(責任逃れのため)に 他人の著書や発言を多用しておき、 あくまで自分の意見ではないように見せかけて、言いたいことを言う。 というかそのように取り繕って書かれることが多いところだが、それが逆。 他人の著書の引用は最低限に留める、とし、あくまで統計資料をもとに 自分だけの意見でこの本を纏め上げていることは凄いと思う。
内容の評価は読んだ各人に任せるとしますが、 この著者の、まず、こういう姿勢を評価したい。私は。

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