ノドン強奪

著者:トム・クランシースティーヴ・ピチェニック。 訳:伏見威蕃。新潮文庫。

原題「TOM CLANCY’S OP CENTER」
8月9日にTVで放映された映画はこれだったんですね。 やっとわかりました。 正確には、あれは映画用に新しく書き直されたもので、 ストーリーとしては全くの別物と言っていい作品でした。 ただ、登場人物たちや、政府機関内での位置付け、その機能などは そのままに表現されており、小説を読み終えた今、時間があれば ビデオをゆっくりと観てみたい気持ちです。
小説に登場するオプ・センター(NCMC)なるものは、 おそらく架空の存在であって実在しない機関です。 しかし、肥大化した官僚組織の縄張り争いのため、 ともすれば国益より省益・局益を優先させがちなホワイトハウス (どっかの国の政府みたい(^^;)において、 危機管理を最優先して各省・局の調整をはかる機関が必要だ、 という観点かどうかは定かではない(笑)が そのような気にさせる作品ではないでしょうか。
ちなみに本シリーズは現在、既に5刊を数えているそうなので、 これをきっかけに続々と訳出されていくことを期待したいです。

作品一覧へ

著者一覧へ


ソ連帝国再建

原題「TOM CLANCY’S OP CENTER:MIRROR IMAGE」(95)
本シリーズ、訳出第2弾、00年刊行。
民主化に傾くロシアにおいて、国家主義者やマフィアが かつてのソ連帝国再建を願うクーデターを企てる。 これを察したオプ・センターは阻止作戦に出るが、 ロシアの諜報機関もまた最先端技術をもって対向する、 というストーリー。 原題の「MIRROR IMAGE」というのは この諜報機関というのがオプ・センターに似ていることを さしている、らしい。
時間との競争の世界が背景なこともさることながら、 センター内部の微妙な人間関係もまたうまく描かれており、 読むほうにとっても緊張を強いられる作品です。 悪い意味でなく。
作品中では、融通が利かない、不器用、といった感じの 描かれ方でしたロジャーズのような性格、 わたしは好きですね。なんか他人に思えなくて(苦笑)。

作品一覧へ

著者一覧へ