サッダーム・フセインの挑戦 湾岸危機の底流にあるものは何か

著者:小山茂樹。日本放送出版協会。

90年刊行。
イラクのクウェート侵攻が行われた当時、 その侵攻の理由やイラクとクウェートの中東における立場、 それに中東全体についての歴史、背景について分析した本。 というだけでなく米軍による反攻が始まる前の段階で、 現時点における状況や今後の展開について予想等を交えて はっきりと意見を述べているのは興味深い。
もちろんそれぞれに当り外れはあるのだが、 当時の状況でこうした結論を導く過程の理屈が面白い。 何よりあたりまえだが、中東における列強とアラブの 歴史について深く知ることができるのが楽しい。
前にも何かで書いたけれど、 確かにイラクと言う国は北朝鮮と同じで無茶苦茶だけども、 アラブ世界にとってみればクウェート侵攻にだって、 理はイラクにもきちんとあるものなのです。 むしろその原因は石油の利権のために好き勝手に アラブを荒らした大国たちにあると言えよう。 その辺の過去に一切触れない報道など、真実の欠片もない。

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