政治と哲学 日本人の新たなる使命を求めて

著者:中曽根康弘、梅原猛。PHP。

96年刊行。
本書は梅原氏の対話シリーズの政治家編に位置付けられる、らしい。 お互いにテーマを引き継ぎながら対話していくリレー形式のエッセイ集、 といった感じで、鳩山さんと菅さんの「民駅論」と似ている。 って読んだ順が逆なのであって、こっちの方が1年先に刊行されているし、 多分は梅原氏の対話シリーズの形式なのだろう。
内容はタイトルが示す通り、 戦後の政治家を代表する一人と言える中曽根氏と、 学会のことはよく知らないけれど、 おそらく哲学者を代表する一人といえる梅原氏が、 それぞれの得意分野から、相手のふところまで幅広く、 そして過去までも振り返って、 普段なら話さないようなところまでつっこんで 対話してくれている。そのように思えました。
現役の頃はタカ派と恐れられた中曽根さん(笑)だが、 かつては右翼から狙われた時代もあったようで、 そういう昔の裏話も興味深かったけど、 自由民主党について 「自由とは自分が好きに何でもできることだし、民主とは平等であること。 自由と平等は、だから一緒であるはずがない。むしろ相反する考え方だ」 と書いていることは実に面白い。

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