現代史の争点
著者:秦郁彦。文春文庫。
98年刊行、01年文庫化。
これは80年代後半から98年にかけて著者が執筆した現代史に関する
諸論文を選んで一冊にまとめたもので、
テーマ別に次の4つにまとめられてます。
1.南京事件と慰安婦問題
2.家永裁判と教科書論争
3.太平洋戦争と歴史認識
4.情報公開とプライバシー
南京虐殺に関しては、一般に「大虐殺派」(30万人以上)と
「まぼろし派」がその両極をなし、
その間に「中間派」(または少数派)(数万から数千)というのが
存在しますが、秦氏はこの中間派。
今まで読んだこの問題に関する諸説の中で
最も説得力があるような気がした。慰安婦問題に関しても
バランスの良い意見だと言えようか。
家永裁判、この問題に関しては詳しくなかったので、
勉強になりました。なるほど。
太平洋戦争、開戦責任は問えないが敗戦責任を問うべき。
この考え方は説得力があると思う。
外国に裁いてもらう必要はないが、
なるほど、国内において敗戦の責任を議論する必要はあるのかもしれない。
情報公開、これも知識、知識(^_^;。
ということで、全体的に偏りがなくバランスのとれた意見の人のように思えました。
ただ、彼の本や論文を否定する人もおりますので、
これが正しい、と決め付けるのも時期尚早というもの。
さらに新しい情報の収集に努力しなければ・・・。
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