酷税 あなたの税はこう化けた

著者:村野まさよし。小学館文庫。

97年〜99年「新潮45」で連載されたものに00年加筆、文庫刊行。
村民に無料でパソコンを配った富山県山田村、リゾート開発が大失敗した青森県大鰐町、 豪華老人福祉船をつくった岡山県笠岡市・・・。 地方自治、補助金制度に関する自称第一人者である著者がおくる 「日本縦断補助金ムダ遣いあばき」の旅(笑)。
「平成8年版 100の指標からみた鳥取県」という資料集によると、 「自然環境」「人口・世帯」「経済基盤」などは中位から下位に近いものばかり。 総面積、可住地面積、日照時間、人口密度、県の決算額、財政力指数、県税比率・・・ 同情心でいっぱいになる。 唯一、鳥取県が全国で一位だ、と示されているのは、「人口十万人あたりの体育館数」だとか(T_T)。
8兆円の農産物に10兆円もの補助金を費やしているといわれる日本、 そのコストはともかくも自給はできている、と信じられているおコメだが、 エネルギー的に見てみると大きな幻想でしかない。 コメづくりのための農業資材、肥料、農業機械、その動力源などに投入される石油エネルギーに対して、 コメとして生産されてくる食料エネルギーは、いまのところ二分の一、あるいは三分の一だとか。 ようするに石油が入らなくなったら、コメは自給できないということだ。 どうせ自給できなくなるんだったら、いっそのこと今から・・・。
「江戸時代の参勤交代の費用を、いま返してもらっているのだ」とは、 紀伊半島のとある県の副知事の台詞。 現代の除補金、地方交付税の不公平システムの原因は実は江戸幕府のせいだったのか?

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