著者:柘植久慶。中央公論社。
逆撃シリーズ、ついに出ました、ナポレオン編。その内にやるんじゃないかな、と思っていたところ、 やっぱりきましたね。 ただし、主人公の「全盛期じゃ面白くない。放っておいても勝つからね」の 一言で、いきなりロシア遠征から始まりましたけど(笑)。
ということで期待のナポレオン編でしたが残念ながら全体としては パターン化してると言えましょう。 歴史をひっくり返そうとする主人公と、 歴史の反動なのか必ず意図的に妨害しようとする輩が見方陣営にいて 対立する、という図式が繰返されてます。 よって結果はわかっていますので、楽しみ方としては、 史実をどのような手法にして覆そうとするのか、というところと、 誰がどのようにして阻止するのか、というあたりか。 ちなみに今回は参謀総長のベルティエ、実は予想してました。
著者:柘植久慶。中央公論社。
今回のテーマはドイツ戦役。
春の陣、夏の陣、秋の陣に大別される数々の戦闘があったこの時期。 往年の頃に比べると陰りは出てきたナポレオンだが、 彼が指揮する戦場はまだ勝てていた。 しかし、彼のいない戦場では負け続き。 さらに外交で失敗を重ねてしまっていた。 言いかえると、戦場で勝って、戦争で負けていた頃ですね。
実を言うと私、この頃の欧州について海の事情はある程度知識がありますが、 陸の事はよく知らないのだ。 だからストーリーを楽しませてもらうだけで、 肝心の「IF」の部分がよく理解できなくて、 ただ読まされているだけだったりする(笑)。
そう言えばナポレオンに関する書物をこれまでいくつか目にしてきたが、 うまく整理されているものにはまだお目にかかったことがないぞ。 そういうものが無いはずはないだろうから今後探していきたいが、 探してみて見つからなかったならば、いっそ私がまとめてみようかな(笑)。
著者:柘植久慶。中央公論社。
今回の戦場はとうとうライン、そしてパリ近郊まで差し迫る。 もはやナポレオンの没落は留まるところをしらず、 といったところ。 いくら戦場で点数を稼いでも、政治で負け続けるのでは 勝てるはずが無い、という見本を観ているようだ。 なにせ相手がクラウゼヴィッツでは、そうなるのも 致し方ない、というところか。
これまで1812、1813、そして今回1814でした。 ということは続編は1815、つまり「アレ」ですね(笑)。
著者:柘植久慶。中央公論社。
> ということは続編は1815、つまり「アレ」ですね(笑)。という予想を見事にはぐらかされました(笑)。 まさか間にワンクッション入れてこようとは。 ということで今回は1814〜5、 世に言う百日天下の始まりまでを描いた作品とあいなりました。 ってことは次回こそ1815、つまり「アレ」、のはずだ、きっと・・・。 結論はわかっちゃいるが、それでもまた読もうという気にさせるのは、 この著者の実力と言えるだろう。 いや、マンネリズムなのはわかっちゃいるんですけどね(~~;。
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お待たせしました(笑)。1815、ついに登場です。 と言っても今回は百日天下の前編のみ、 日本で例えてみれば三成蟄居から関ヶ原前夜までを描いているようなものか。 イギリス・プロイセン連合軍とフランス軍の置かれた立場、 フランス軍が圧倒的多数の敵に包囲されている、とみるか、 逆に少数のフランス軍にとって、敵を各個撃破するチャンスとみるのか、 意見の分かれる所だろう。 まったく、ナポレオンの戦術を知れば知るほど「銀英伝」を思い出します。 というか、あっちがナポレオンをモデルに描いたんですけどね(笑)。 登場人物や地名を見ているとそれが実感できます。
さて今回のガンは誰かと言えば、またしても参謀総長、 といってもベルティエじゃなくてスルトです。 無能なくせに嫉妬深いやな奴です(笑)。 これはもちろん小説なのですけど、 こういう奴って、周りに結構居そうですよね(--;。