四十七人の刺客
著者:池宮彰一郎。新潮文庫。
92年刊行、95年文庫化。
これ何の話かというと忠臣蔵≠描いた小説でして、
そのストーリーが素晴らしくリアルで良い作品です。
赤穂四十七士を、義士でもなく、浪士でもなく
<刺客>、すなわち暗殺者として捉え、
作中で大石内蔵助に言わせている台詞に
「相手方のいのちを奪い、家を叩き潰し、
領地を亡きものにする。そしてうしろ盾となり
謀略を構えた武門、上杉の面目を泥土に押しつけ、踏みにじる」
とあるように、赤穂方と吉良・上杉方の双方とも謀略の応酬がすさまじい。
一番盛り上がるのは、やはりなんといっても討ち入りの場面ですが、
そこへ到達するまでもほとんど気が抜けないという、
これは久しぶりのヒット作ですわ(^^)/。
・・・平和主義の難しさは、その辺にある。
どこまで人は尊厳を捨て、名誉と誇りを捨て、権利の侵害に耐えられるか。
確たる一線を引いておかねばならない。
平和主義だから戦さを考えない、戦さを考えるのは平和の敵だという
考えは、人格を放棄した奴隷に等しい。
う〜ん、しごく名文だ(^o^)。
まったくどこぞの野党の馬鹿女たちに読ませてやりたい(笑)。
ところで死んだとき領民に赤飯を炊いて喜こばれたという不名誉なエピソードは、
実は長矩ではなくてその祖父・長直のときだったらしい、75へえ(・o・)。
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