宇喜多秀家 秀吉が夢を託した男

著者:野村敏雄。PHP文庫。

96年出版は本文庫のための書下ろし作品。
島津征伐、北条征伐、朝鮮軍役、そして関ヶ原といった 戦乱にあけくれる時代を背景として、宇喜多秀家という一人の 戦国武将を中心に描かれた物語。
幼少より人質として秀吉のもとへ送られたものの、 秀吉から寵愛され非常な厚遇を受ける。 そのために秀吉没後、政権簒奪を企む家康とは相対する 立場におかれ運命の関ヶ原で対決、 戦いに敗れ八丈島へ流罪という末路を迎えるのだが、 いろいろな小説での扱われ方は大体好人物だったような気がする。 唯一の汚点としてお家騒動があげられるが、 これも徳川陰謀説などがあったりして、 むしろ被害者として扱われることも多いようだ。
関ヶ原といえば、東西の代表格はとりあえず家康と三成であり、 関ヶ原を扱った作品の多くはこの二人が中心である。 しかし中には個々の武将を中心に捉えた作品もあったりする。 むろん、本作品もそうであることは言うまでも無い。 これまでいろんな武将の立場から読んでみたけど、 それぞれの持ち味というか影響力など見えて面白いものである。

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