北条時宗と蒙古襲来

著者:安西篤子。学研M文庫。

00年文庫書き下ろし。
本書は小説ではなく、歴史解説書といった感じ。 だからか時折話が逸れてしまうことが多いけれど、 それは例えばモンゴル帝国の成立ちといった内容なので 全然苦にはならない、どころか嬉しい脱線だったりします(^o^)/。 もちろん金と宋の長年にわたる抗争にも触れており、 岳飛や秦(カイ)なんかの名前も出てきますから、 この時代の「大陸」史の教書としても不自由ないです。
北条時頼には、廻国伝説と呼ばれるエピソード (『太平記』や『増鏡』にも書かれており、 最近読んだ「北条時宗」(?)でも取り上げられていた) があるんですが、この著者はこれを様々な理由をあげて、 事実とは思えない、と言っていることが面白いですね。 こういう旧来からの通説、俗説を、明確な論理で否定する働きは、 その信憑性はとりあえず置いといても次々と沸き起こって欲しいものだ。

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