滅びの将

著者:羽山信樹。小学館文庫。

90年『滅びの将――信長に敗れた男たち』で刊行、00年改題・文庫化。
『夢狂いの候』、『是非に及ばず』へと続く信長シリーズ三部作の 第一作にあたる連作集が本書だそうです。 これの面白い(いや、面白くない(~~;)のは信長シリーズといいながら 信長がまったく出てこないことである。 久秀の話で間接的に少しだけ出てくるけれど、他は全て猿めが邪魔しおるのだ(-_-;。 これって織田軍団が中国地方を攻めるころにはもう信長自身は前線に 出て来なくなっていた、ということの現れなんだね、、、。

第一話「今はただ恨みもあらず」――別所長治
第二話「我やさき、人やさき」――荒木村重
第三話「ものがたり、御ききあるべく候」――吉川経家
第四話「おみなえし、藤袴」――松永久秀
第五話「名を高松の苔に残して」――清水宗治
以上、タイトルの後にある武将たちがそれぞれ主人公の 五話で構成されており(厳密には第四話はちょっと違うが)、 時代でいうと天正五年から十年の信長の対中国戦ばかりで(これも第四話は別だ)、 五話の順序は実際の歴史とはいささか前後しています。 というのは歴史的順序を追うと、松永久秀の死が天正五年十月、 荒木村重の有岡城脱出が翌々年七年九月、 三木城落城八年一月、鳥取城九年十月、高松城十年六月なのだから。
本連作はまるで落城記ともいうべき内容なんだが、 どっかで似たようなのを読んだような激しいデジャヴ(既視感)を覚え(汗)、 気になったので調べてみたら、、、あった、ありました、違う本だった、ホッ(笑)。 それは「西国城主」という9ヶ月くらい前に読んだ本で、 備中高松城(清水宗治)、鳥取城(吉川経家)、播州三木城(別所長治)の 落城をそれぞれ描いた短編三部作でした。 5篇の内3篇も被ってたら、そら判らんくなるのも無理ないわ(苦笑)。 それに摂津守(村重)は確かその頃に読んでるし、 弾正(久秀)ものも昔からもう何度となく読んでますしね(--)。

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