著者:宮本昌孝。文春文庫。作品一覧へ
98年刊行、01年文庫化。
戦国時代小説の中篇を三篇収録。「白日の鹿」
信長の弟、勘十郎信行の家臣が主人公という珍しいお話(笑)。 それも最初はてっきり勘十郎の側近の男かな、と思ったら、 実は女の方だというではないか。 この女、良人を殺された敵討ちを信長の御前で見事に果たしてのけるんだが、 そのときの信長の反応や言動がいかにもらしくってイイかも。「紅蓮の狼」
これも主人公は女性でして、 こちらは武蔵国忍城主成田氏長(何気にマイナー(~~;)の姫なんだな。 わけあって城を出奔し弟子入りした師匠がなんと、 知るひとぞ知るあの上泉伊勢守信綱(出た!(w)。 この辺りでオチがなんとなく読めてまして、 兵法の奥義を授かった姫が籠る忍城に、 攻める豊臣軍は茶坊主あがりの文人武将石田三成では勝てるはずがありません(笑)。 ま、ここは笑ってすませるところということで(~~;。「青嵐の馬」
信濃国高遠の保科家に養子入り(単なる勘違い)、ということでてっきり 保科正之の話だと思って読み始めたら、どうも微妙に違ってまして (関ヶ原合戦の翌年?、久太郎?)、 それもそのはず、後の北条氏重のことでした(笑)。 正確には、高遠の保科家の四男(久太郎)を美濃国金山・松平忠頼におあずけ、でした (全然違うじゃん(^_^;)。