島津義弘の賭け

著者:山本博文。中公文庫。

97年「島津義弘の賭け −秀吉と薩摩武士の格闘」読売新聞社より刊行。 01年文庫化。
東大史料編纂所が所蔵する島津家文書を筆頭に、 多くの現存する原本史料をもとにまとめられた歴史ノンフィクション。

これははっきりいって凄い!。何が凄いって、戦国時代でこれほど 信頼性の高い史料をもとに書かれた書物も珍しいのではないだろう。
関ヶ原合戦において際立った退却をしてのけたことで知られる島津義弘という武将。 島津家の当主は最初は兄の義久だったが、秀吉に降伏した際に義弘に移る。 ところが兄弟間に確執の残る島津家は分裂状態に近く、 義弘は当主でありながら国許のことが思うままに ならず、豊臣政権下で十分な働きが出来ない状態が続く。 この状態は関ヶ原以降も継続する。 島津義弘、思ってたよりも不幸なヤツ(笑)。
この間の当主としての義弘の苦悩ぶりを、本書は史料をもとに書き出していくわけであるが、 残念ながらどの辺が「賭け」なのかよくわからない。 それとも生涯そのものが「賭け」の連続、と言えばそう考えられないこともないか(~_~;。 この時代の島津家で連想できることって「釣り野伏せ」と関ヶ原の退却話くらいで、 後はよく知らなかったから、よい勉強になりました。

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