英雄たちの肖像

著者:津本陽ほか。プレジデント社。

95年刊行。
信長を筆頭に信玄、謙信、竜馬ら歴史の英雄たちをテーマにして、 津本氏が行った対談集。対談相手には堺屋氏や角川氏、井沢氏など。
歴史に名を成した英雄達に関する議論ではあるが、 本書はあくまで対談集なので内容が単なる会話のレベルに 留まっているのがちょっと残念。 その反面、多数の人物が登場するのでいろいろな考え方に 触れられることは面白い。 もちろん快い考え方ばかりとは限りませんが・・・。
十章はちょっと変わっていて、「古今の英傑を総動員」して 史上最高の内閣を指名する、と称して津本氏、大石氏、井沢氏が 論じるものですが、遊び心が効いていて楽しいです。 総理が信長なら官房長官は秀吉、って、 そういえば昔そんなマンガあったなあ(笑)。
それは置いといて、過激な発言もちらほら。ちょっと紹介すると、
井沢 「僕は昔、政治部記者だったんですが、その経験からいうと、 いまの日本では基本的には当選回数さえ重ねれば、どんな無能な人でも 大臣になれるんです。・・・」
・・・
津本 「法務なんか全然ダメですね。三権分立なんて名目だけだもの。」
・・・
井沢 「・・・ポストが多すぎますね。国土庁なんか建設省と統合できると 思うんですよ。結局、大臣職に一人でも多くありつけるように、 大臣の数を減らしたがらない政府の体質が一番の問題・・・」
・・・
大石 「日本の代議士はその選挙区の世話には熱心で、それなりの 成果を上げたのは事実でしょう。 しかし、本来の職責である「国政」については著しく不勉強で、 とうてい「国政」などまかせられる人物はいません。 選挙区の要望を満たすのに時間を取られて、 「国政」の勉強などしている暇がないのでしょう。・・・」
ねっ、過激でしょ(笑)。

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