信玄戦旗
著者:松本清張。角川文庫。
87年刊行、89年文庫化。
文体が何気に解説調の歴史小説です(なんじゃそりゃ(~_~;)。
基本的には「甲陽軍鑑」に沿うように書かれておりますが、
「甲陽軍鑑」が江戸時代初期に書かれたことから史書として信用ならず、
ということを理解したうえで、あえてそうしたんだとか。
だから山本勘助を伝説上の人物と承知の上で、小説に登場させてます。
ちなみに著者の解釈によると、山本勘助はまったくの架空上の人物でもなく、
山県三郎兵衛の一部卒にそういう名前の人物がいたことは確か、とみており、
それが子孫の手によって飾り立てられたのだろう、と。
だから信玄の上洛断念の原因も当然のことながら
例の笛の音を聞いていて狙撃されたことが原因になってます(笑)。
ところでどうでもいいことだけど、武蔵野次郎という人が書いた
「解説」には、ちと疑問がありまして。
「(著者は)「甲陽軍鑑」を正しい歴史書として認める立場に立っている・・・」、
どこをどのように読んだらそのような解釈が出てくるのかさっぱりわからない。
あの〜私には、(「甲陽軍鑑」の)全てがまったく信用できない、というものでもないし、
(小説として)「描写がいきいきとしてくるから」あえて「「甲陽軍鑑」をここに援用する」と、
書いてあるように見えるんだけど・・・(-.-;。もう、わけわからん。
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