ドン・フランシスコ・大友宗麟

著者:高山由紀子。八重岳書房。

94年刊行。
大友宗麟。私の認識では、戦国武将としてはどちらかといえば マイナーな存在でした。しかし作品中では、「ブンゴの王」と 呼ばれるなど、こうして主人公として描かれると それなりに存在感が出てくるから小説って面白いですね。 脇役的存在ながらザビエル師や謎の倭寇の大頭目など いい味出していますし。
このころは中国では明は世宗の時代。海上ではいわゆる鎖国政策 だったときで、だから貿易といえば密貿易になるわけで、 海賊まがいの倭寇と呼ばれる一大勢力が跋扈していた時代なんですね。 某国の歴史教科書だと、日本人海賊の群れと断定されているんですけど、 実際のところは海賊行為もしたけれど貿易商人の集団だったわけで、 しかもその多くを漢人、朝鮮人が占めていました。
ちょっと、あれっ、と思ったのは、倭寇の頭目である王直について。 以前、田中氏の本で読んだ記憶では、彼は確か戦闘中に戚継光に 捕らえられたではずですが、この物語では胡宗憲に騙されて 誘き出されて捕まっていますね。 別にだからどうだ、ってことはないですけど。

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