著者:林唯一。中公文庫。作品一覧へ
本書は、昭和十八年に国民社より刊行された著書を底本とした伏字復元版(00年)
昭和十七年夏、日米の航空総力決戦に直面する南方の最前線基地ラバウルに、 海軍報道班員として派遣された人気挿絵画家のが描き留めた貴重なスケッチ紀行。 当時は軍機として伏字とされた部分を、後から諸資料をもとに可能な限り復元しているのだが、 それがなんとも中途半端というか不十分というべきか。 それだけに当時の軍部の検閲ぶりと、敗戦時の証拠隠滅の徹底ぶりを 生々しく感じさせるものがあります。
それは置いて、報道班員の中でも画家というちょっと他とは違った立場から観察した 当時の戦場の雰囲気を知ることができた貴重な資料でした。