原爆か 休戦か 元韓国陸海空軍総司令官(陸軍大将)が明かす朝鮮戦争の真実

著者:丁一権。 日本工業新聞社。

89年刊行。
今(2000年5月)TVでは南北朝鮮両国が国交回復に向けての 会談を進行中であるが、今から50年前の6月25日は実は 朝鮮戦争が始まった日であり、今日に至っても休戦状態のまま 終戦を迎えていない現実がある。 そして今進行中の会談にしても、果たして実りがあるのか、 単なる茶番劇に終るのか、この先予測の難しいところだ。
それはおいといて、この本は 戦争勃発当時韓国軍の総司令官を務めた丁将軍が ご自分で朝鮮戦争を語った一冊です。 この本を読んで初めて知ったことで驚いたのは マッカーサーって当時もう70歳の高齢だったということと、 にもかかわらず結構骨のあるヤツだ、ってことかな。 一方でトルーマンやアイクの及び腰なことが歯がゆくて仕方がない。 彼を解任したのは米国の失策だった、と私は思う。 あのときにマ元帥の言うとおり徹底的に叩いておけば 今の強請国家北朝鮮は存在しなかったのに、と嘆くばかりなり。
それにしても凄いな、とつくづく思うのはこの戦争の経緯である。 奇襲と圧倒的な火力、機動力を有する北軍に対し、 不利な戦いを強いられ、負けて後退してソウルも大田も全州も失い、 あわやダンケルクの直前かと思うほど逼迫しておきながら、 反攻作戦が始まると一気に平壌を落としてしまうその破壊力は さすが米軍である。 中国の参加によって再び38度線まで引き戻されてしまうが、 政治的制約がなければそれも防げたはずだったろう。 それにしても米国って意外と学習力無いな。 だって越南でまたそれを繰り返すのだから。

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