本間第9軍中東進撃ス

著者:高貫布士林譲治。飛天出版。

最近巷でよく見られる第二次大戦仮想戦記のひとつ。 古本屋で入手した作品だが、どうやらシリーズものらしく、その第1巻である。
この物語は、43年の北アフリカ戦線はアルジェリアでアメリカ軍が ドイツ軍に奇襲され危機に陥ったところを 零式艦上戦闘機が支援に現れるシーンから始まる。
そして話は過去、昭和16年末へと移り、 ちょうど日米開戦直前のハワイを大型ハリケーンが襲う、という設定で話が進む。 天候悪化のため、奇襲を延期した大日本帝国機動部隊と、 ハリケーンを逃れることも兼ねて演習中だった合衆国太平洋艦隊が 遭遇し、大消耗戦へと展開、双方とも多大な被害を出す。 また米国はハワイも基地機能喪失、連絡を受けたルーズベルトが急死する。 ということで日本が大幅な譲歩を条件に、英国をとして米国と講和。 というような経緯を辿って、欧州への派兵に繋がっていく。
SF的な手法によるIF物でないため、いきなり新兵器が 出現したりしないのは設定に無理が無くて受け入れやすい。 なんでも「新」をつければスーパー兵器が許されるわけではないのだ。 ということで連合国兵器を装備した日本兵による欧州戦記、 これがなかなか楽しい作品である。 続編が古本屋で見つかることを期待したい(笑)。

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