小澤治三郎

著者:宮野登。PHP文庫。

94年に祥伝社より刊行された「果断・寡黙にして情あり」を改題、文庫化。
「最後の連合艦隊司令長官」というあまり有難くないない肩書きで知られる故人である。 その長官時代はもうほとんど敗戦処理、というか敗戦準備期間であったし、 長官就任以前も負け戦が多かった小澤提督である。 実績だけをみれば評価される所以は見当らないはずなのに、 何故か評価が高いのである。 この本はその秘密にふれる作品と言えるでしょう。
もともと私は日本にかぎらず海軍びいきで、 特に太平洋戦争中における将兵たちについては徹底的に海軍が好きだから この本を読んだが、特にそうでない人が読んでも面白いと思う。 ま、この手の本ってのは著者がその人物を好きで書くから だいたい誉めちぎって描かれているものが多い。 それが割と淡々とマイナスな話も交えて描かれているから 余計にそう思うのである。

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