大空の決戦 零戦搭乗員空戦録

著者:羽切松雄。文春文庫。

94年刊行、00年文庫化。
多少の前後はあるけれど、筆者が海兵団に入団してから終戦までを 時系列に追って描かれた体験談記。 九五艦戦、九六艦戦で日華事変を戦い、零戦の実用テストを経て、ふたたび中国空軍機との空戦。 一転、練習機の教員、雷電や新型爆弾の実用テストを務めたのち、三度、実戦に転じソロモン、ラバウルで戦う。 性能的に押され始めた零戦で優勢な米戦闘機に対抗して重傷を負い内地へ戻されるも、 もう無理だと宣告された操縦勤務に見事に返り咲き、実用テストを行いながら終戦を迎える。 実に十年の戦闘機乗り生活というだけでも凄いが、その内容が驚かされる。
野中五郎少佐に関する話は今までに耳にしたことのなかった部分があって 少々驚かされたけれど、全体で考えてみると辻褄があう気がするので 多分実際にあったことなのだろう。 まあ、またそのうちに別の人の証言を読む機会もあるかもしれないので、 そのときにまた考えよう。
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