真・大東亜戦争

著者:林信吾清谷信一。 全17巻。ワニの本。

01年(第1巻)〜04年(第17巻)刊行。
近代国家同士が、その存亡を賭け、あらゆる労力と技術を注いで戦う「総力戦」という概念を、 初めて生み出した第一次世界大戦。もしも日本が、その大戦により深くコミットしていたなら、 その後の政治・軍事・外交のあり方もずいぶん変わったものとなったのではないか。 という考察をもとにして書かれた随分と長大なIF戦記もの。
その着想はなかなか面白いと思うんだけど、全体的に戦況とか国際情勢の推移とかが日本に甘いのと (まあ、実際のところそうでないと読者に喜ばれないんだよね。 逆にそういう意味では巷に氾濫している大多数の駄作に比べるとまだマシな方かも)、 ちょっと兵器、特に艦艇のスペックに細か過ぎで、始めのころこそ真面目に読んでいたものの、 あまりに頻繁に出てくるので最後の方は苦痛に感じて読み飛ばしちゃったくらい(-.-;。 まあこういっちゃなんだが定価で買ってまでして読むほどのものではないと思うけど (ちなみに私の場合は14冊まで100円で揃えて、残りの3冊は450円でした(^_^;)、 単なる娯楽として考えればまあ十分に楽しめた内容ではありました。 さらに言うなら完全に軍オタ向けな本でして、一般人には絶対に受けないと思う(爆)。 珍しいのは東條さんがイイモノとして書かれているところで、 架空の人物の西条というキャラとまるで漫才のコンビのように良い味出してました(笑)。 加えて最後の方で石原さんが登場して、これもおいしいところを持っていきます。 東條英機と石原莞爾が両立するなんて、そのことが一番トンデモ小説かもしれない(笑)。

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