駆逐艦「雪風」

著者:二宮隆雄。幻冬舎文庫。

01年文庫書き下ろし。
「不沈艦」というと、なんかもっと大きな艦をイメージしがちだが、 なりは小さくとも「雪風」は間違いなく不沈艦である。 皮肉なことに超巨大戦艦「武蔵」、「大和」を目の前で沈められていながら、 なぜか護衛が役目の自分はいつも雪風は無事に切り抜けた。そして終戦まで生き残った。 敵に遭遇しなかったとか、臆病で戦わなかった、というのでは決してなく、 むしろ不沈艦がゆえにより多数の海戦に立ち会って、 そのどれも積極的に敵に向っていった結果がこれなのである。 勇将の前には敵弾も避けて通る、という言葉がまさに ピッタリと当て嵌まる艦だと言えましょう。
戦局の推移や背景の論拠、小説自体の文体や論調は薄っぺらなものであり、 やや稚拙なものが感じられたけれど、 裏を返すとあまり難しいことを書いてないのでサクサクと読み進められる、 とっても読み易い本です(フォローになってない(~_~;)。 いや別に、馬鹿にするつもりは決してありませんで(汗)、 こんくらいの濃度の方が戦史ものをあまり読みなれてない人には向いていると思っただけです。 逆に言えば(笑)、もう十分に詳しい方は読むだけ時間の無駄だと(w。

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