Wien
冬のウィーン
1992.12.28−1993.1.4
第2回の欧州旅行の地として選んだのがここウィーンです。なによりも音楽と芸術の都であること
が、選んだ理由でしょう。そういえば出発の前日に高熱を出してしまい成田までフラフラの状態だ
ったこと、現地では氷点下10℃の寒さと乾燥した空気でのどをやられたこと(あんなに痛かったの
は生まれて初めて。)で体力的には最悪の状態だったのですが、なぜか精神的にはずっと充実
していました。それぐらい魅力的な街だったということです。

シェーンブルン宮殿
到着して最初の訪問地がここ。マリア・テレジアン・イエローといわれる
カラーが特徴です。ヴェルサイユ宮殿と比べられるだけあって、外観、内
装、庭園の全てが素晴らしい。内部は歴代皇帝やマリー・アントワネット
モーツアルト、ナポレオンなどとゆかりのある部屋、ため息がでるほど豪
華な大広間など見ごたえ十分でした。

シュテファン寺院
ウィーンのシンボルといえる建物でちょうど旧市街の中心に位置しています。
塔にはエレベーターで登れるのですが、風邪で弱っていたせいでしょう、エレ
べータホールへの行列に揉まれていると軽い貧血状態になっていまい、その
ままリタイヤ。登れなかった経験があります。悔しかったので、翌年、元気な
状態で再挑戦したのでした。

楽友協会![]()
12月29日夜バウワー・トイスル指揮ウィーン・トーンキュントラー管弦楽団
の演奏会をここの大ホールで聴きました。ニューイヤーで見ていたあの黄
金のホールで聴けるなんて感激!!。曲目もウィナーワルツで、当然アン
コールは「ラディツキー行進曲」。最高のひとときでした。
ウィーンの街の魅力の1つはリングシュトラーゼの周りに並んだ建築物にあります。![]()
近世から現代に至る時代のさまざまな様式の建築物が、トラム(路面電車)でぐるり![]()
と一周するだけでパノラマのように展開していきます。![]()

カールス教会
マリア・テレジアの父、神聖ローマ皇帝カール6世が作らせた教会で
バロック建築の傑作と言われています。
翌年の夏に来た時は、中で休憩しました。ちょうどオルガンの練習中
で、断片的ながらも美しく荘厳な調べを楽しむことができました。

カールスプラッツ駅
カールス教会近くの駅の駅舎です。有名なオットー・ワグナーの作品の一つ。


ヴォティーフ教会
リングの西側に続く建築物の1つ。
南へ下るにつれウィーン大学、市庁舎、ブルク劇場、
王宮、国会議事堂、自然史博物館、
美術史美術館と
見えてくるあたりが、リングの
ハイライトでしょう。


市庁舎
リングにある建築物
の中で最も美しいと
思います。また欧州
の数ある市庁舎の
中でも1番美しいと
思います。



左写真は国会議事堂。1883年アテネの神殿風に作られています。
中央写真はブルク劇場。
右写真は自然史博物館とマリア・テレジアと重臣達の像。像とはさんで対称の
位置に博物館と同じ外観を持った美術史美術館が建っています。
この美術館にはブリューゲルをはじめとして、デューラー、ボッシュ、ファン・アイク、アンチンボルト、フェルメール他
北方ルネサンスを代表する画家やフランドル派、オランダ風景画の画家などなどあげればきりがないくらい大好き
な画家たちの絵が溢れていました。まさに「王のコレクション」です。私のお気に入り第1位はプラド美術館ですが
ルーブル美術館と並ぶかそれ以上の満足を与えてくれた美術館でした。訪れた時にはちょうどコレクションの全て
が揃っている時だったので更に満足しました。



左写真は旧陸軍省。神聖ローマ帝国時代からの紋章「双頭の鷲」の装飾がいかにも軍の建築物といった感じ。
中央写真はオットー・ワグナー作の郵便貯金局。19世紀末の象徴的建築物。
右写真はシュターツオパー(国立歌劇場)。
元旦の夜のチケットをなんとか手に入れて、オペレッタ「こうもり」を見ました。豪華でユーモアに富んだ
舞台なので楽しめるはずなのでしょうが、日中の寒さからくる疲れで、3時間半の長丁場には耐えられ
ませんでした。だいぶお眠りモードに入ってました。もったいない。ただ休憩時間、内部装飾の素晴らし
さや、着飾った人達の社交の雰囲気を楽しめたのは良かったです。

リング内の路地
ウィーン大学のそばにあるベートーヴェンの家付近。
リングシュトラーゼの中は、まだ中世から近世の雰囲気を残して
おり、狭い路地が入り組んでいます。そんな中にベートーヴェン
の家やモーツアルトの家があります。

セッセシオン(分離派会館)
他にも見るべき建築はたくさんありますが、そろそろ締めます。
最後を飾るのは19世紀末の芸術運動のグループ「分離派」の
会館。内部のクリムトの壁画がみごとでした。
セッセシオンの玄関の装飾