Column - コラム

ネコのこっこちゃんがウルトラマンポーズをしているよ!
ネコのこっこちゃん


第90回 - 初めてのお手紙 (Feb. 21. 2008)
唐突ですが、1年間、お休みしていたコラムを再開してみようと思います。

MTRを使って録音を始めたのが1994年の初め。
当時は、頭の中のアイディアが具体的な形になるのが、とにかく楽しくて、
また相乗効果でアイディアが降りまくってくるので、
ひたすら曲作りに没頭していました。

でも、いざ曲を作ったはいいものの、
どうやったら人様に聴いていただけるのか、方法が分かりませんでした。

そこで、某雑誌に広告が掲載されていた、某CDショップに、
いくつか曲をセレクトしたデモテープ送ってみました。
そのお店の広告ではデモテープも取り扱っていたので、
ひょっとするとボクのデモテープも取り扱っていただけるのではないか?と。

しかし、ジャケも何も付けないデモテープなんて取り扱っていただけるハズもなく、
というか、同封した手紙に、「取り扱っていただきたい」という文面は一行もなく、
ただ単に、「聴いてください」としか書かれていないのでは、
その某ショップもデモテープの取り扱いに困るだけですよね。
結局、その某ショップでは「ご自由にお持ち帰り下さい」というコーナーに
ボクのデモテープが置かれていたようです。

そして、ある日、見知らぬ女性からお手紙をいただきました。
なんとなく、そのお店に行ってみたこと、
なんとなく、ボクのデモテープを持ち帰ったこと、そして、ご感想…。
初めて、身近な人からではない、ボクの曲に対する反応でした。

1994年の秋の出来事なのですが、もの凄く嬉しかったことを覚えています。
人様に聴いていただけて、気に入っていただけることが、
これほどまで嬉しいことなのか、と。
ご丁寧に感想のお手紙をいただいた、その方に感謝するとともに、
俄然、やる気が出たことを覚えています。

今はインターネットを通じて簡単に楽曲を公開できる時代になりました。
そのせいばかりではありませんが、
聴いていただく喜びや、聴いていただけるということは凄いこと、
という感覚が薄れつつあるように感じています。

初心を思い出す、という言葉がありますが、
ボクが初心を思い出すとき、その初めていただいたお手紙を思い出します。



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