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2002〜
「のほほ〜む俳句」へ
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空蝉は確かと鍬の柄掴みおり 梧桐
On a moon-lit night
A man standing alone
In front of the washing machine 修二
ぐみの実がルビーのようだわ散歩道 つぶら
此道や行くバスなしに秋の暮 恩多
栗見つけ友だちの顔思い出す 加代
風わたる野面包みて蕎麦の花 梧桐
蔦紅葉天下の険のしじまかな 梧桐
秋の海思ふこと在り背広着つ 恩多
秋惜しむ干したる布団叩きつつ 梧桐
秋冷えの野に出でて撮る赤黄いろ 正英
我に似てただ一つあり木守りの 正英
野の鳥のさえずりの中いもをほる 正英
山へだて友一つなる月を見ん 思水Jr.
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自販機でホット押す指かじかんで つぶら
パソコンに我寝忘れて冬銀河 梧桐
流れ星見ることできぬ寒さかな 芳之助
飛鳥山花の名所で星見かな 芳之助
ドリアンの匂い漂ひ季節知り 哲也
冬ざれの並木の影に傾く陽 たか
オリオン座湯煙隠す露天風呂 芳之助
寒いねとつぶやくあなたあたためたい つぶら
駆け回る子らのまわりに白い息 音喜知
街路樹の落ち葉のマット子犬跳ね 梧桐
静寂と二人して飲む冬の酒 正英
寒ぐれの蒼き瞳に空映り 恩多
芦刈の水面に残る櫂のあと 梧桐
年の瀬や人も車も早おくり 梧桐
荒れ野より絵馬負ってくる異邦人 洋一
重たげな万両の実ついばまれ 大谷吉書
山茶花に目白息ひそめ鵯きたる 吉書
臘梅の香り楽しみ庭仕事 芳之助
老眼のうす曇りたる鍋うどん 梧桐
いぬつげのいつか四角に刈られをり 洋一
寒い朝鳥のさえずり甲高く 音喜知
山彦の固き響きや大枯れ野 梧桐
ツグミ来て寒肥の土蹴散らせり 吉書
君の眼に冬の寒さが宿りゆく 絵玖子
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初夢は馬の背で聞く小諸節 梧桐
初日の出雲一つ無き太平洋 芳之助
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ブーメラン立春の陽を弾きけり 改
朝靄に山の端霞み心澄む 箕猿
梅よりも馬酔木の花で春を知る 芳之助
村境石に注連縄花しづめ 橋本 改
梅も散り雨が冷たし梅屋敷 芳之助
梅林の辺り香れる陽の降りて 梧桐
カーディガン脱ぎ捨てて芝焼きにけり 梧桐
花咲けど慣れぬスーツで春さがし 箕猿
こでまりの野放図に伸ぶ日暮れあり 梧桐
桜五分開花の刻を計りかね 梧桐
友と飲むお酒がうまい花曇り 芳之助
筍や春を探りて頭出し 正英
たんぽぽにみんなの無邪気さ見え隠れ 絵理
単線のローカル電車紫木蓮 梧桐
風光りバイクの鼓動突き抜けて 梧桐
恋みくじ枝垂桜に結ひにけり 改
聖蹟を訪ね小径の花みずき 梧桐
鶯の囀り響く若葉かな 芳之助
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幼な子や一世代ある夏の夕 十河智
大夕焼少女礫を拾ひけり 洋一
流浪して母の日母の墓知らず(思水Jr.)
梧桐の幹に相合傘ありて 梧桐
蜜柑咲く漲り出でし力かな 智
涼しさを二人で分かつ団扇かな ほさか
草の香のけだるい風が顔を撫で 箕猿
菜園の茄子に朝夕詣でけり 梧桐
虫篭を提げて童は泣きやまず 梧桐
庭石菖選りてをきしが花の斑に 智
水鶏鳴き水動かざる舟溜り 梧桐
アジサイの乾きを癒す通り雨 芳之助
水すまし一掻き池を揺らしけり 梧桐
待ち待ちて雨上がるなり草引きに 智
川幅を拡げて梅雨の晴れ間かな 梧桐
一角獣吐きし海霧濃紫陽花 改
サマードレス遠距離恋愛励まして 智
あくがれて短夜こゆる天の川 オルコット
折り皺の深き半纏祭まえ 改
晩節を墓碑に問はるる大暑かな 梧桐
新しき郵便受に蝸牛 気無智
風なりにしおからとんぼ生まれけり 智
白鷺やうを逃さじと構えたる 智
縦横に植物採集里の山 智
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風に彩立秋に窓開け放つ 智
立秋の青空バックにオミナエシ 芳之助
流星よ消えるな君が好きだから 気無智
玻璃越しに読みゐる書簡秋暑し 改
積雲の動く速さに歩を合わせ 梧桐
この世へとひぐらしの来て鳴いており 久美江
秋灯や回覧版を塀越しに 気無智
台風のすごさを競って傘の骨 木霊
マニキュアの手を煩わし栗ご飯 こだま
新涼や仔馬の瞳ほろほろと 梧桐
秋雨に子らはさざめき通学路 こだま
夕月夜海風涼し露天風呂 芳之助
苦うりを残し出店のおわりけり 久美江
雨雨に隙間ありけり虫時雨 智
生きてあることの高まり虫の声 久美江
サーカスを出て十六夜の月と遇ふ 気無智
すすきの穂ゆれる想いに身をまかせ こだま
競り合いし武士の夢秋の風 由美子
松葉杖のぼる坂道秋夕焼 改
風吹いて金木犀の香かな こすもす
コスモスの強さまねして爪をぬる こだま
芋つるが庭でスイスイ羽のばす こすもす
古日誌繰れば楓の栞あり 梧桐
マスカット掌にのせ重さ計りけり 梧桐
耳もとの秋の蚊を打ちそこねたり 気無智
猫じやらし星占ひに騙されて 改
腑(わた)を抜く刃先ひやりと秋の風 恩多
コスモスが花屋で終わる好きなれど こだま
コスモスや冷たい風もおしのけて こすもす
わかれ告げ君はコスモスの咲く家へ こだま
ぺコちゃんのあたまくらくら菊花展 気無智
声ありし地に止まりたる秋の蝶 子壱
笹きりの逆さまにゐる草の先 子壱
破芭蕉空群青に刷きにけり 梧桐
折らず得る長き自然薯柱傷 子壱
柿の実に雨降る闇となりにけり 気無智
秋の風ダリアという名失念す 智
さよならと振り返ったら秋景色 こすもす
恋一つ二つ三つ四つ星流れ 気無智
のほほんとコスモス強し寒空に こすもす
茨の実我にさしたる刺も無し 子壱
さやさやと渡る浅川夕紅葉 野風
弁当を求めて彷徨公孫樹道 こだま
青空に柿の朱色ぽってりと カレーライス師匠
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眉上げてシュートし子は風木の葉舞う こだま
黙々と早生みかんの皮山になり 由美子
息白く道場の子は剣になり 由美子
蜜柑あり子らは幾度も居間に下り こだま
枯草を摘む鼻先を犬が舐め こだま
だいこんが白腹出して陽をあびる こすもす
波よせて返して寄せて暮れ早し こだま
ひと房のみかん欲しいとメール打ち こだま
白菜の巻き固く店賑々し こだま
おし黙り生牡蠣すする宴なかば こだま
気付いても詮なし個々の木枯らしに こだま
立冬に菩提樹の枝透けにけり 子壱
「しばらく」と小春日の庭友は笑み こだま
机にて目覚めて温し冬の雨 恩多
あるだけの包丁研ぐや石蕗のはな 改
結界のそこより先は冬の靄 気無智
さざんかの花道夜目に鮮やかに こだま
冬木立突き抜けて空強く青 こだま
毛糸編む手見つめし子ら懐かしと こだま
冬眠に入るべき蛙貼りつきて 智
公園の紅葉を散らす冬の雨 芳之助
仕事道落ち葉拾いに精を出し こすもす
街路樹が汝が宿なりや寒雀 梧桐
玉子酒パソコンで解く微積分 子壱
医食同源山茶花の花盛り 気無智
装いて訪ねし家にシクラメン こだま
鍋囲み口もぐもぐと会話無し こすもす
ものとえば風が答えり雪うさぎ 野風
冬ざれや波頭くづるるまで吹かれ 気無智
盗人を避けむ室咲きさくら草 智
自画像のダリの髭先しぐれけり 野風
冬の窓螺子巻きなおす古時計 子壱
ふりむけばこがらしのまどノックする うつぼ
山茶花のおしゃべり続く庭のすみ うつぼ
少し日が伸びて山茶花明るくて 気無智
雑炊を食べた昔の店探し うつぼ
触れる手の冷たさかたさクリスマス こだま
落ち葉掃き家の掃除で年も暮れ 芳之助
障子張り終えて明るき冬日向 梧桐
露天風呂一夜の嘘の寒椿 こだま
不器用に生きて師走のひと日なり 気無智
雪見する窓や狸の眼に遭ひぬ 智
大根葉乱れし下の青き首 子壱
冬萌の木々の待ちわび想い似て こだま
綾取りの東京タワー縦に伸ぶ 子壱
立ったままの子の口に消ゆ温室苺 こだま
一筆で足るるこひぶみ下萌ゆる 気無智
ぽっかりとあいたこころを満たすゆき 絵理
実朝忌潮の香りの荷の届き 野風
しんしんと心に染みる雪の音 こすもす
水仙の倒れし花に我思う うつぼ
我が庭に肩寄す如く水仙花 梧桐
木枯らしに手打ちうどんの白さかな 梧桐
明日の雪言い残し人去りにけり 智
小春日をでんと向かえて雪浅間 平栗
眼らんらん風まみれ雪まみれ 昭雄
雪こんこん寝太郎ひとり青のまま 昭雄
酒の粕食べて強さを競いけり 浪速女
塩鮭のからみに舌曲ぐ朝の膳 カレーライス師匠
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納豆に四日の朝をよろこべり 気無智
人々の声遥かに初日の出 芳之助
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頬張って立春大吉蓬餅 気無智
嘘の世の戯れ楽し星朧 こだま
パソコンの図面日付に入れし「春」 子壱
親子とは夫婦とは嗚呼石鹸玉 気無智
明日帰ることにはふれず子と語る 思水
淡雪に差し出す傘の腕温し こだま
まどてんか道頓堀に春の雪 浪速女
夢の箱手に入れにけり春メール サザエ
武骨な手ホワイトデーの買ひものに 気無智
若芝の青ければ踏む憂ひかな 浪速女
恋猫の距離をかしきやそ知らずと 智
液面をかすかに揺らすようずかな 浪速女
坊さんとあぶない話杉の花 気無智
現役も浪人生にも開け春 遠眼鏡
風光り女子高生の髪遊ぶ こだま
傘の柄はまがっていても春の雨 浪速女
雑用も用のうちなり花すみれ 気無智
春昼や己の軸が定まらぬ 浪速女
花影にフェルメールの女ふりむけり 浪速女
花博の初日出揃ふもの芽かな 智
貌鳥やネットサーフィンより帰る 野風
春蘭の静かに咲いて父偲ぶ こだま
菜の花の畑一枚の夕あかり 気無智
糸桜鳥に恋路のありにけり 野風
引鴨や沼にとけ込む小糠雨 浪速女
ふらここや冥王星に戻りたし 子壱
恐竜の骨のぬくもり菜種梅雨 気無智
柿芽吹き白衣ふわりと乾きたる 浪速女
蝶生まる山深けれど新天地 野風
夜桜や闇への誘ひ怪しかり 智
亀の子の頚ながながと世を見たる 気無智
鱚釣りの父の後追い小走りに 浪速女
πを解く2000桁目に亀の鳴く 野風
眼のやさし遍路と語る粉河寺 浪速女
一駅を乗り越しにけり遅桜 梧桐
郷関を出て蛙の誇らしく 梧桐
メドゥサのやうな妻ゐる春の闇 気無智
メデューサも白髪となりぬ雪柳 浪速女
サロンパスぷんぷん匂う遍路宿 野風
春菊の香に誘われて購いぬ 梧桐
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薫風や老若集ふ寮歌祭 浪速女
畔塗りや定規置くごと鮮やかに こだま
大道の芸人ありて五月晴れ 浪速女
老いてなほ純白の恋夏椿 気無智
饒舌に筍飯の夕餉かな 浪速女
歩道橋下を流るる天の川 諏能歩和伊徒
高々と双子の卵風薫る 子壱
花びらの裏もむらさき花菖蒲 気無智
雨雲のきれてふかふか栗の花 浪速女
Gジャンの襟立て皐月の町を行く こだま
うぐひすの声若葉より太平洋 智
闇の刻蛙の声に響きあり 諏能歩和伊徒
知ることのなくて久しき麦の秋 浪速女
襁褓より臍の出てゐる大昼寝 気無智
雷鳴に庭の蛙も鳴きやまむ 諏能歩和伊徒
風のまま右に左にヒメジョオン こだま
大浜に潮の香強し晶子の忌 浪速女
夕焼け空飛行機雲を仰ぎ見て 歩和伊徒
鳶の輪を見失ったよ雲の峰 ひこ
日暮るるや銘酒一献初鰹 梧桐
濡れ足らずして紫陽花になりきれず 気無智
琵琶の実を口に含めば青い空 ひこ
ウトウトと母傍らに風薫る 歩和伊徒
若竹の皮脱ぎ捨てる夜明けかな 浪速女
朝曇りカラスの悪声あまりなり 智
卯の花に命集いて無心なり ひこ
逢ふことも逢はざることも蛍の夜 気無智
青葉潮土佐にあまたのいごっそう 浪速女
雨音にキー打ちやめし夏の夜 恩多
飛び去ってまた舞い戻る夏の蝶 ひこ
燈火滲むエアコン微か梅雨に入る 恩多
郷友を迎えしビールの美味さかな 歩和伊徒
紫陽花の青に染まりて時わする ひこ
つんと進みはたと止まって目高の子 気無智
スイレンの花楚々として道後かな ひこ
薫風や納豆の糸回し切る 子壱
川上を吹く風涼し石手川 歩和伊徒
くちなしの花柔らかく咲きそめる ひこ
残像は湯あみの君や飛騨涼し 浪速女
青梅雨に化佛を濡らす観世音 気無智
バラ散るや泣いた女の噂聞く こだま
御田植に風流武者のつきはべる 浪速女
真っ先に雫すすりて枇杷を食む こだま
夕焼けに山畑の蝶散りいそぐ ひこ
線香花火ぽとりと恋に似て哀し 気無智
容赦なく照れど紫陽花雨を待つ ひこ
にぎやかや老ひし植女のまじりゐて 浪速女
速き雲北に走りて梅雨休み 梧桐
酔い覚めの風涼しきや天の川 梧桐
ブレーキをつい子雀のために踏む 智
香水を買ふや言い訳孫にして 気無智
プラタナス眩しく揺れて梅雨明ける ひこ
青々と山青々と喜雨はしる 浪速女
クモの巣が顔にかかりて青い空 みかん
山里や塩辛蜻蛉追いかけて 歩和伊徒
嬉しさが痛みで残るかぶと虫 ひこ
仙人掌の花の不思議は世の不思議 気無智
にわか雨レ−スの傘は桜の木 うつぼ
熱帯夜恋路半ばで夢溶ける 遠眼鏡
くらくらとのうぜんかずらのはなあまた 浪速女
旅前のためしに被る夏帽子 気無智
物干しに祭半纏ひるがえり こだま
オオルリの声に誘われ坂急ぐ 遠眼鏡
葉桜の幹に腰掛け読むゲ−テ うつぼ
緑陰に一羽の雀砂浴びぬ ひこ
端居して月の欠けゆく様見たり 浪速女
糸蜻蛉いとのごときがつながって 気無智
夏盛り轢かれし猫の皮一枚 恩多
蜩よ熱ある母の熱さませ 浪速女
夏星や幼なじみの髪白く こだま
熱い砂かけ下ればどんと波 ひこ
肌脱ぐや肩にさみしきもの負ひて 気無智
すぐ忘る昨日の記憶月見草 子壱
下駄に替え立ち飲む浪花の夕涼み タニマチ
同行二人合掌する背に蝉時雨 ひこ
ひまわりに目鼻を描きし幼き日 浪速女
夜蝉聞く湯舟の縁に顎のせて 気無智
夏峯行く家族を包む広き空 タニマチ
胡瓜揉み母の手つきの味見かな こだま
下駄並びゆ桁に掛かる浴衣かな 智
青林檎歌声弾む山小屋に ひこ
浅き夢母の匂ひと青蚊帳と 浪速女
夏休みご褒美一つマニキュアす こだま
晩夏光蝉の骸のうらがえる 金子つとむ
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星達の瞬きおしゃべり天の川 かほる
新秋や妻に内緒の文ひとつ 気無智
秋蝉の乱鳴疲れて横になり 和華
雨止んでけふひぐらしの聞きそめし 和華
風やみて秋燕われに低く飛ぶ 気無智
叔母に聞く父母のロマンス流灯会 浪速女
ひとつ鳴き後は鳴かない秋の蝉 ひこ
およそ十騎木槿の道を駆けぬけり たにまち
きりぎりす熱き木の椅子竹の椅子 思帰
耳疎きことも愉快ぞ桐一葉 気無智
画布は空幾百描く花火かな こだま
新涼や法被腹掛け子に着せて 浪速女
君去りてたちまち暮るる花野かな ひこ
おそらくはちちろばかりでありしかな 思帰
星空に川蟹恋しくつわ虫 小麦子
エネルギッシュ・ディスコティックに盆踊り 智
偽りの吾が鏡にちちろ虫 思帰
秋蝉の抜け殻石を抱きをり 気無智
爽やかにシャンペンの泡立ちのぼる 浪速女
露草の青に染まりし小指かな ひこ
秋雨や今日も濡れた傘を差す Belle
秋雨のやがて土砂降り線路の上 気無智
いわれなく叩かれており秋の犬 たにまち
渦潮にいざよう月の泳ぎ来る ひこ
雨上がり野牡丹の花すがすがし Belle
天国と地獄のメロディ秋高し 浪速女
ヘリ数機きらめく夜空鳥威 気無智
虫時雨一気にメール打ちにけり 思帰
初恋の夢そのままに秋の虹 ひこ
野分晴れ鳶大空を旋回す こだま
くちづけの前 波ひとつ 秋の海 恩多
秋の夜や妻の布団をそっと引き 遠眼鏡
水色の恋をしたくて秋の海 気無智
小鼓のポの音に知る秋気かな 浪速女
君の香の肩に残りし秋夜長 恩多
久々に味噌汁すすり今朝の秋 りぼん
半月に雲流れ行く秋の朝 Belle
秋風にふかれゆられて落語会 砧
まだ青き刈田の匂ふ夜道かな 思帰
友ときて萩のこぼれる迷ひ道 スザンナ
ミント一粒待ち人来たる天高し 恩多
闇や吾が脳に蟋蟀充満す 気無智
きっぱりと時あやまたず曼珠沙華 浪速女
ふと見れば木陰に休む案山子かな ひこ
のたのたと過ごす今宵も虫の声 みかん
萌えてなほ悲しみのこす彼岸花 スザンナ
ほほえみの余韻のこして萩の道 スザンナ
庭影に艶やかなりし曼珠沙華 Belle
栗飯や日照雨に急ぎ帰りきて 気無智
沢胡桃余呉湖の浪の尖りくる つとむ
山霧やバス停ふいに現るる こだま
旅人の背も見え隠れ萩さかり 遠眼鏡
菊の香や素顔の君に安堵する ひこ
昏睡の母と語らふ夜長かな 浪花女
稲刈機降りるところの稲を刈る 気無智
金木犀秋を運んで一人占め ひごたい
こおろぎの夜半のコーラス今わずか 遠眼鏡
こまどりの声を探して時忘る ひごたい
秋めく日辛島美登里胸に沁む 遠眼鏡
母行きぬ慟哭届かざる花野 浪花女
マルメロかカリンか僕には判らない 気無智
星屑と月五カラットの指輪かな 智
涙もて餞別渡す夕月夜 和華
散歩道ここにも有ったか金木犀 Belle
かざす火に渡りガニ寄る秋深し ひこ
かんたんの声も悲しく秋駆ける ひごたい
路地に咲く菊に魅せられ通ふ路 和華
敗荷やところどころに陽のあたり 気無智
回復の淡き兆しや雁渡る 浪花女
染まる雲 群るアカネの背 日をはこぶ 234-T
雲の間の光射したる紅葉かな ひこ
縁側に鎮座ましますかぼちゃかな こだま
悲しみと共に今では遠い人 ひごたい
生と死の間は黄色秋の薔薇 気無智
コンバイン通りし跡の落穂かな 浪花女
我が犬よ通夜をしてやる十三夜 智
長き夜を母の胸板見ておりぬ 浪花女
大鯉の俯いてゐる秋の暮 気無智
身にしむや酸素マスクに息の露 浪花女
鰯雲 陽に染む刹那 人想ふ 恩多
愛宕柿母一人摘む日暮れかな ひこ
銀杏散る皇居への道真っ直ぐに たにまち
藁塚や主に似ている傾ぎ方 こだま
冬隣る出水と謂へど滔々と 気無智
万歳のこだまに揺るるななかまど 子壱
行く秋の白紙のままの実験帳 浪花女
青みかん優しさをインターネットする 智
白砂に錦を競い舞うもみじ はま
切株や茸が茸押し退けて 気無智
秋桜の咲き乱れたる異空間 正英
蔦の葉のきらきら燃ゆる面河かな ひこ
凡人を歌詠みに変へ紅葉舞ふ 遠眼鏡
其のむかし自刃在りとか柿たわわ 気無智
どの山も暖かき色冬支度 こだま
霧が峰共に越え来し赤蜻蛉 梧桐
残菊のどれもこれもが陽をうけて 浪花女
残菊やときに華やぐわが身はも 気無智
しめじだけ小さき故に群れてあり たにまち
とりかぶと毒を超えたる青さかな たにまち
バイク駆りはしごして観る紅葉かな 遠眼鏡
鼓弓の音小袖をつまむ指先よ ゆうこ
美しき男踊りのこぶし舞う ゆうこ
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オリオンの旅のはじめや東山 たにまち
抱く猫の肌に伝わる暖炉かな 小麦子
夜焚火に手かざす人身じろがず たにまち
茶の味も上等にみゆ畳替 遠眼鏡
笹子越え甲斐路に赫き箒草 梧桐
気の強き叔父の背中の冬めけり 和華
からからと走る落ち葉に追い抜かれ ののこ
ローズティーアロマの効果あるや冬 和華
旨いのはどれと聞かれし鴨の池 つとむ
適塾に志士の像あり秋深む 浪花女
初冬や笛ふき童子もどり来る ひこ
祝杯の永遠の絆に雪華舞い ゆうき
輪郭の一際凛と冬の月 こだま
鷺鴎鴉鴛鴦俺一人 気無智
付き添いの顔ほころびし七五三 遠眼鏡
小春日の盲導犬愛でし寄付をする 和華
遠ざかる足音ひとつ寒昴 ひこ
沛然と霜月廿日の雨の音 浪花女
諦めか悟りか蜜柑剥いてゐる 気無智
霜霧氷かんじて目覚め精霊は舞う 234-T
敗戦のラガーを迎ふ紅一点 たにまち
幕間に瞑想したり山眠る ひこ
水の音枯れ葉踏む音鳥の声 はま
山茶花のつぼみ硬くて待ち惚け 和華
さびしさの心ぬくめるぼたん鍋 砧
秘境の地命の洗濯また来たい ひごたい
山茶花にめじろ番いか声楽し はま
裸木のしらかば白を全うす 気無智
天さして明治の銀杏冬枯れる 浪花女
小春日や撹乱ありし夜が明けぬ 智
波がしらちぎれ舞けり冬晴るる ひこ
薄氷の池を透かして赤き毬 たにまち
ボーナスや妻の手元で淡く消え 遠眼鏡
欅坂冷たい夕陽は落ち葉の涙 伊吹
樅の木の大小比べ十二月 改
みつばちの飛び交う枇杷に白い花 はま
日溜まりの友は帰らぬ冬紅葉 ひこ
生きてある者のみ息の白かりき 浪花女
棘除けて高枝の柚子を椀ぎりけり 梧桐
ミレニアム送る宴は中華街 梧桐
そそくさとそそくさと飯十二月 気無智
大根の足の少なくなりしかな たにまち
シスレーの描きしごとくに蔦紅葉 浪花女
鶯の地鳴きなつかし朝の道 はま
剪定の音カチカチと年の暮れ ひこ
蝋梅の淡き衣に風ゆるみ 遠眼鏡
鱈汁の底まですする帰省族 思水
一番線雪の敦賀をおもひをり 浪花女
コンビニの硝子によこぎり雪女郎 野風
裁縫をする日もありし冬障子 こだま
嚔してくさむして孫の瞳になみだ 栗山隆
附箋して大寒籠もる本の嵩 栗山朗子
けものみち十字に交わす雪の畑 栗山朗子
争って白鳥首を咬み合へり 気無智
こけし材積んで工房冬構え 朗子
削り屑の木っ端の増えし冬工房 朗子
工房の雪に晒せるこけし材 朗子
大寒の一本の大樹凍裂す 栗山隆
闇を裂く一本の大樹凍の声 栗山隆
深眠る炭窯守覚ます木の叫び 栗山隆
雪深き二戸の熟睡凍裂す 栗山隆
寒月のなんと細かり炭窯守に 栗山隆
山深く炭焼守りに軋む樹々 栗山隆
この闇は炭焼守りにふかく深く 栗山隆
炭焼いて寂しさの寄る窯の口 栗山隆
懐に愛犬抱ひて炭焼夫 栗山隆
けものみな息をひそめて雪を積む 栗山隆
炭窯守の脂ぎったる顔雪で拭く 栗山隆
雪で拭く顔に精気の蘇る 栗山隆
木花咲き空の青みの極めけり こだま
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大自然ハブに守られ生き残る ヒゴタイ
死後の事少し話して2日かな 野風
復活の嬉しさ踊る年賀状 ひこ
本復の日としるし打つ初暦 たにまち
いつまでも息災なれや福寿草 梧桐
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待春や戸口戸口に陽のあたり 気無智
野火盛る天地荘厳する如く 浪花女
愛でられてあでやかさます紅き梅 遠眼鏡
春寒や迷ふて同じ地図ばかり 智
薄氷割るより易きくちげんか こだま
ふと見れば我が家の庭に桃の花 砧
春の闇天網何をか況や 気無智
紅梅や女盛りと思ひをり 浪花女
春めいて人事異動も気になりて 砧
ブランコや土に届かぬ赤い靴 浪花女
南天の実も食べられてお水取り はま
鷹鳩に化して青色申告書 浪花女
空を舞う鳶も流され冴返る はま
水仙の黄色い香り庭の隅 はま
ビルの谷ペダル踏む子に春の雪 ひこ
外に出でて沈丁の香につきあたる 気無智
啓蟄や太平洋に鳶の笛 利夫
たんぽぽや眼鏡の玉は凸レンズ 浪花女
銀婚の相合傘や春の雪 利夫
陽だまりに互いを枕に猫ふたつ 正英
選抜の球音近し甲子園! 砧
寒暖のまだら模様に鐘霞む 梧桐
日がゆれてもうすぐそこに花の春 利夫
右脳に亡母の声聞く氷頭膾 朗子
明日のため平凡がよし氷頭膾
初雪に埋もれた外は別世界 優○可
喉元をゆるりと過ぎし春の水 気無智
摘草や老後の事も話しおり こだま
花を見て時計台見て卒業す 長谷川公二
懸命にそして長閑に揚げ雲雀 利夫
下町のいきかふ人や夕ざくら 長谷川公二
かたくりの里へ小さき橋渡る 利夫
球音にあわただしさも忘れけり 砧
父恋しひとり頬張る桜餅 浪花女
一雨のあと青空の芽吹き山 利夫
花の雨心の何処か洗はれて 気無智
白鳥のかへりし湖を持ち帰る 矢恵子
彫刻の少女に桜降りにけり 和華
鴛の孤影に散るや桜花 正英
出番だぜ俺もお前も桜木よ マーヤン
キーボード打つに蛙の目借時 気無智
蝶も来て天上天下花祭 浪花女
鎮魂の島は熱砂を墓標とす 正邦
山桜夕べは雲の大菩薩 利夫
鳴る刻を待つ大太鼓や春時雨 和華
畦道を行けば土筆の芽が覗く 絵玖子
凪ぐ海を飽かず眺むる春日かな こだま
春風やクラスにひとり女の子 典子
麦畑を真一文字に初燕 利夫
午後二時の春落葉の樟大樹 浪花女
タンポポや中学生の太き声 智
ジャンプする鯉にざわめく春の池 和華
山萌えてトトロの森の散歩かな 遠眼鏡
ひとつづつ長き白蕊躑躅咲く 子壱
黄金週間ひと日己を見つめけり 気無智
春の憂なんじゃもんじゃの花笑う 地雷也
掘割にやなぎしだれて初夏を待つ ふみこ
子の息に息吹き足して紙風船 レイヤ
鳴く鳥とかわたれ時にかすむ山 地雷也
春を舞う五つこはぜの艶やかさ メリー
おもしろき猫とつばめのたわむれか 地雷也
一目惚れ届かぬ思い春風に 葉月
蜆蝶止まりて憩ふ花の舟 利夫
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風待ちの里に咲きたる日々草 北
ダム中止村の役場の鯉のぼり 青波
まくなぎを連れて稼ぎにゆくところ 気無智
野の花を揺りて野の風夏に入る 利夫
実桜や母と摘みしは去年のこと 浪花女
沢蟹と出会いし雨の遍路道 ひこ
花嫁の薔薇のブーケを友に投げ レイヤ
新緑やおにぎりやまに牛の声 利夫
Adieu to friends,
promising to meet again--
young leaves in rain Noriko
はな菖蒲親鸞の寺雨の中 利夫
柿若葉声よく通る糸電話 レイヤ
時々は青き議論を夏蕨 浪花女
夏空にあけゆくすがたふじの山 ふみこ
滝落ちて濁世の岩をかがやかす 気無智
雨傘と別の音して蕗の傘 レイヤ
五月田や讃岐平野を水覆ふ 智
薔薇の卓バターナイフにパンの屑 レイヤ
茄子の花少し風吹く納屋の先 利夫
新緑に静けさも増す競い鳴き 234−T
久方の家族写真や聖五月 浪花女
桜の木老いて杖つく若葉風 気無智
あじさいの花芽かぞえて心待ち ふみこ
水張って迷路のごとき千枚田 レイヤ
青葉潮見てより人を許しけり 橋本 改
終電の灯りこぼるる月見草 レイヤ
峰々の新緑のせて風わたる はま
水たまり朝日映して夏の雲 地雷也
肉汁がしたたり落つる夏の午後 もんてす
雨蛙真実恋はさみしかり 気無智
緑陰の宿に一刻命伸ぶ 利夫
肩の荷を洗い流して更衣 遠眼鏡
船の名で呼ばれ鯵買ふ艀妻 レイヤ
若葉風紀淡海峡潮曇 浪花女
訪ねきて母と楽しむ初ほたる ひこ
初なすの浅漬け色も鮮やかに はま
覗き込む鮎解禁の橋の下 気無智
故郷は小字花野の麦の秋 利夫
四輪駆動乗つけて来る蛍狩 レイヤ
産土の千年杉も梅雨に入る 利夫
梅雨入りをきいたその日に救急車 のんべえ
梅雨だけど心晴れ晴れ入院生活 のんべえ
母親はすでに年下額の花 利夫
蝶ならば薔薇の蜜こそ吸ふものを 浪花女
ビワ熟れてこれ見よがしに垂れる枝 はま
世の中の端くれにゐて栗の花 気無智
しきり鳴く鳥の名知らず梅雨晴間 和華
麦秋のもんどりうってはたた神 利夫
雷の少し遠のく花菖蒲 利夫
姫女苑空のみ続く淡路走る 十河智
たどり着きたる大滝のしぶきかな 利夫
待たされてグラスの中のさくらんぼ レイヤ
梅雨晴れ間昔の手紙捨てにけり こだま
田の端に早苗残りし水の音 和華
たれこめる薄墨の雲巽門 地雷也
友来たりハイクの道は五月晴れ はま
枇杷の実や命賜ひし親は亡く 浪花女
武蔵より甲斐に虹立つ青胡桃 利夫
茹卵つるりと剥けて梅雨三日 気無智
雨脚の強くなりたる額の花 利夫
空梅雨や念仏踊り汗に濡れ 遠眼鏡
蝸牛見上げる空に白い雲 はま
静かなる古代の森の梅雨(あめ)の音 ふみこ
草の色嗅ぎわけている蜥蜴かな 和華
ブルージュの灯かりがともる橋の上 ゆうこ
遠き日を眺むるチャペルにレンブラント ゆうこ
名も知らぬ絵描きと楽しモンマルトル ゆうこ
空梅雨の夜空黒々として広し 気無智
飛ぶ鮎の光飲み込む流れかな ひこ
泳ぐ子の息の長さに驚けり レイヤ
夏の昼木陰もとめて一息す ふみこ
虫喰いの葉に止まりゐし黄金虫 和華
New-born mantises
slightly blown in the breezes
on the potted herbs Noriko
雷後日が射す鬼百合の雫かな 利夫
片蔭を犬と分け合ひ歩きけり 浪花女
夏の夜きらら輝く火星かな 和華
水無月や薄化粧して街へでる 浪花女
虹立つや追へば離るる女に似て パンダ
布を裂く禰宜恭しき夏祓 和華
百合抱いて税理士立ちてをりにけり 智
二日目は家恋しくてキャンプの子 レイヤ
ギヤマンの雫きらめきトコロテン 遠眼鏡
定年に恐いものなし冷や奴 パンダ
つくばいは小鳥のプール水はねる 遠眼鏡
涼風や縁側の猫背をのばし ふみこ
ロバのパン遠ざかりゆく夏休み ひこ
心音はこの世の響き金魚玉 気無智
甲板の涼し弦楽四重奏 レイヤ
日盛りや街は哲学はじめたり 浪花女
初蝉の声騒がしく空蒼き ふみこ
前を行く帯に差したる祭笛 レイヤ
便りだけ聞いて終わりしメロンかな 遠眼鏡
声も無き学舎の庭蝉時雨 地雷也
心太すする男の更年期 気無智
眼を奪うオオムラサキの羽音かな 利夫
風鈴の風の道さがして吊りにけり 和華
遠泳の子に川幅の広きこと レイヤ
リハビリの一歩行く間も蝉時雨 パンダ
和菓子屋に電気仕掛けの虫の声 パンダ
満天の星が見守るキャンプ小屋 パンダ
夏潮や吃水深く船戻る 浪花女
一瞬に向き変え蛍身を焦がす 和華
露天風呂頬に優しき薫る風 はま
プラタナス伸びたる影に蝉時雨 ひこ
熱砂につづく何の足跡かと思ふ 気無智
初蝉を耳は疑ふじいじいと 十河智
入浴車合歓咲く岬曲がり来る レイヤ
御来光色重なりて蒼き空 地雷也
夏の月一息ごとの富士登山 ふみこ
友帰して雲染めし夕風鈴を買う 234-T
蝉時雨碧眼少年空見上ぐ こだま
手花火を母は無言で見つめをり パンダ
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今朝の秋セピア色の文みておりぬ 和華
猫じゃらし猫のつもりで戯れてみる 気無智
鈴虫の闇に触れたる旅の宿 ひこ
おらばとておらねば想ふ星月夜 浪花女
台風の近づいてくるラジヲかな きっこ
水槽に夏の名残りの金魚かな きっこ
すれちがふ人に水の香夜の秋 利夫
だうしても灯り離さぬトンボかな 智
指先に相聞かはす風の盆 浪花女
乗り降りの人無き駅や曼珠沙華 利夫
夜業終へ銭湯の富士独り占め パンダ
馬肥ゆる男女平等雇用法 気無智
新聞の大き活字や野分去る こだま
山に日箭まだ濡れてゐる曼珠沙華 利夫
湯麺に秋の扇をひらきけり きっこ
我は去るゆっくり遊べ四十雀 遠眼鏡
湯に浸る女の波紋秋の空 ひこ
Up into the sky
mounting the indigo blue
of morning glories Noriko
秋の声うつらうつらと朝寝坊 文子
秋の夜や塗り重ねたる爪の色 こだま
もの踏んで足裏さみしき夜長かな 気無智
御仏の薬壺より秋の音 橋本 改
戦争の気配あけびは藤色に きっこ
行く秋の紅茶を掬ふ銀の匙 浪花女
青空を行く渡り鳥道遠し 遠眼鏡
月光に蒼き卓布を広げけり きっこ
喘ぎつつ走る山道栗ひとつ 正英
溜池に映えて秋空讃岐富士 気無智
いざよひのほろ酔ひでゆくハイヒール きっこ
聖堂の絵ガラスに差す望の月 レイヤ
際物の夜業の影のふたつ寄る パンダ
木犀の朝日にけむる香なりけり 利夫
古稀過ぎし父と二人で栗拾い 正英
寂寥をなほ深めたり虫の声 正英
読みさしの本ばかりなり秋深む 青柿
秋思とは阿修羅右面のごときもの 気無智
玉入れに兄ちゃんが出る運動会 浪花女
ただ一つ成りける柿を初ものに 智
秋深し亡母が持ち去った母の智恵 朗子
老ひも死も風の中なり吾亦紅 朗子
紅萩のゆれに佇ちても吾れはわれ 朗子
吹き寄せる風を友とすあけびかな ひこ
銀杏の実を飛び越えて振り返る 気無智
新蕎麦の屑も一本づつ拾ふ パンダ
風にはか軒の秋蝶失せにけり 聖樹
車座の小さき句会や吾亦紅 浪花女
Little birds have come--
the branches of the trees
so heavy with fruit Noriko
海外の名画に並び秋深む パンダ
秋日濃し巨船押し行くタグボート レイヤ
静けさに鳥の囀り子守唄 こすもす
秋時雨八幡宮の山ふもと 十河智
行く秋や選びて妻と同じ花 利夫
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道ばたの枯れ葉の上をかさかさと aki
寒き夜の独り寝ならば繭の中 利夫
西窓に富士見える日や冬の風 こだま
吾がうしろこそりと桜落葉かな 気無智
裸灯の不夜城となる酉の市 パンダ
神留守やいらぬものまで買ひにけり 浪花女
先生の目隠しの手や冬温し レイヤ
枯れ山に木の温もりのありにけり 利夫
冬の蠅我を見つめて果てにけり 浪花女
小春日や髪の短き子規の母 子壱
山ゆきて枯れ葉積もれし廃車体 まろん
山茶花の白と紅きをしおりする 遠眼鏡
朝焼けをホットミルクを抱え見る こだま
千枚田寄る人もなく冬ざるる パンダ
千両が咲きあふれる金の庭 うつぼ
ボーナスも有るや無しやの年の暮れ ハム
数え日や古い雑誌を捨てられぬ こだま
冬温し脳を輪切りにされてゐて 気無智
子守柿古木の高し合掌村 朗子
初焚火火神の舌が招き居り 山田野案山子
冬の朝白衣の糊の固きこと こだま
人心地ついてこの世の葛湯吹く 気無智
灰を撒く翁の技か冬の梅 遠眼鏡
喜々として路地で遊ぶ子日脚伸ぶ パンダ
晩白柚提げてかえりの便を待つ 朗子
楽焼の温もりつたう冬野菜 案山子
冬ぬくしミルクの匂ふ乳母車 レイヤ
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