1999-00シーズンの木星 目次

Last Updated 06/28/00


概況

1999-2000シーズンのハイライトは、何といっても永続白斑BEとFAの合体でしょう。 合体したのはシーズン終了間際の2000年3月だったため条件が悪く、私自身は残念なことにこの重大なイベントを捉えることができませんでした。 1998年のBCとDEの時と同じく、条件の悪い時期に当たったのは運が悪いとしか言いようがありません。 BEとFAは、シーズンを通して13〜15°の距離を保っていましたが、1999年10月から12月にかけて大赤斑を通過した直後に両者の中間に見られた低気圧的な白斑が衰退し、2000年に入ると急速に接近してわずか3ヶ月で合体してしまいました。 このプロセスは、BCとDEの時とほぼ同じで、極めて興味深いものがあります。

他に今シーズン注目された現象は、以下のようなものでした。

シーズン初めのSEBは暗く静かだったため、淡化が始まるのではと期待していたのですが、見事に裏切られてしまいました。 夏以降、SEB南縁ではたくさんの顕著なprojectionが観測されるようになり、これらはSEBsのジェットストリームに乗って後退していることが確認できました。 新たなmid-SEB outbreakの発生はありませんでしたが、ベルトの活動レベルはかなり高いように思われます。
近年のEZは比較的明るいことが多かったのですが、今シーズンは全体として薄暗く、大型で顕著なfestoonが多数観測され、EBも例年になく濃く太く見えていました。 また、EZsにも白斑を伴った不規則な暗部が見られ、久々にEZが暗化する気配が見られます。
NEB北縁には今シーズンも多数のbargeやnotch(bay)が観測されました。 このうちいくつかはかなり長命で、1997年までさかのぼることができるものもあります。

木星の暦(UT)

1999年04月01日 06時10分
西矩 1999年07月27日 02時06分
1999年10月23日 19時04分
東矩 2000年01月17日 02時51分
2000年05月08日 04時08分

月毎の観測

観測日数  スケッチ  CMT 
1999年4月の観測 1  1  0 
1999年5月の観測 5  5  2 
1999年6月の観測 6  7  15 
1999年7月の観測 12  17  75 
1999年8月の観測 12  19  68 
1999年9月の観測 10  20  74 
1999年10月の観測 9  18  76 
1999年11月の観測14  27 121 
1999年12月の観測12  19  66 
2000年1月の観測 6  9  28 
2000年2月の観測 3  5  19 
2000年3月の観測 6  6  7 
合計 96 153 551 

展開図

全面展開図 1999年11月18日〜20日

ドリフトチャート

大赤斑と永続白斑などのドリフトチャート
SEBsのジェットストリーム暗斑などのドリフトチャート
EZのfestoonなどのドリフトチャート
NEBnのbargeなどのドリフトチャート
NTBsのジェットストリーム暗斑などのドリフトチャート
NTB〜NNTBの模様のドリフトチャート

自転周期

主な模様の自転周期

観測記録

スケッチのリスト
CMTのリスト

前シーズンの観測へ 目次へ 次シーズンの観測へ