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【社会復帰へ向けて】 ■退院後の生活 当時、一人暮らしをしていた私でも退院後2〜3日は妙に落ちつかない感じがありました。入院生活に慣れてしまったせいでしょうね。 退院後当初は、なにか出来なくても『退院したばかりなんだから、しょうがない』と言う気持ちもあったのですが、1週間、2週間と過ぎると、その気持ちは焦りと不安に変わっていきました。 自分のペースをつかもうする気持ちとは裏腹に、身体が思うように動かないことに苛立ち、より一層不安の渦に陥っていきました。 その焦りや不安を少しでも取り除くには、現状の自分の体力を再認識することでした。入院前は『あんなこともすぐ出来た』『こんなことも簡単に出来た』と思ったところで状況が変わるはずがなかった。まずは今現在の自分を自分自身の中へ受け入れることから始まりました。そして日常生活のあらゆる行動に対し、自分の体力に応じながら一つ一つクリアしていくことを心掛けました。 その中でも、一番、自分の体力を計る目安になったのが買い物です。最初は近くのスーパーに行くだけで疲れてしまい、帰ってくるなりベットに横になってしまうという有様です。それが1ヶ月後には、疲れはするものの、すぐベットに横になるということがなくなりました。 更にその後は、買い物から帰ってきてすぐに、食事の支度ができるようになるまでになっていきました。 日常生活の何気ない一つ一つの積み重ねが、徐々に体力の回復につながっていきました。しかし、さすがに少し体力が回復したなと思っても、電車での立ちっぱなし状態や地下鉄の階段の登り降りは、キツイな〜と感じました。 ■会社復帰へ向けて 日常生活では支障のない状態にまで体力が回復したのですが、果たして仕事をするだけの体力があるのだろうか? 今現在の私の体力はどこまで通用するのだろうか? という思いとともに、仕事を再開することでまた再発しないだろうかという不安を抱くようになりました。 しかし『もう一度、以前のように仕事がしたい』『これからも一人で生活をしていかなければ』という強い思いが、私を会社復帰に向けて駆り立てていたように思います。 まず、会社復帰へ向けてしたことは、出勤時間に合わせた生活を送ることです。次に、通勤による体力の消耗を少しでも避けるために、会社から徒歩5分位のところへ引っ越をしました。 会社復帰の時期に関しては主治医と十分に相談しました。主治医の意見は「長期入院だったことや病状が落ち着いたとは言えまだまだ不安定な状態だということから、会社復帰はもう少し様子をみたほうがよいのではないか」とのこと。主治医のその言葉を理解し「やはり退院から3ヶ月後の会社復帰は無理なのだろうか」と思いつつも、どうしても会社復帰したいという気持ちを抑えることが出来ませんでした。 周りが急速に動いているように感じ、自分だけが時計の針が止まった空間いて取り残されているような感覚に陥り、焦りと不安を打ち消すことが出来なかったのです。そして、今現在の病状や体力で、どのくらい仕事ができるのかを試してみたかった。 それは、今後もこの仕事を継続出来るのか? それともこの仕事を続ける体力はないのか? ということを自分なりに判断し納得して結論をだしたかった。その結果によっては、次の新たなる進む道をみつけなければならないだろうと思ったのです。 ■会社復帰への、もう一つの理由 それは『ムーンフェイス』です。 個々人、副作用に違いはありますが、私はこの『ムーンフェイス』がかなり酷かったように思います。 入院中は同病者が周りに多く同じ副作用の方がいたこともあり、過剰に人目を気にするということはありませんでしたが、退院後はそうはいきません。外出するたび、街ですれ違う人全員が自分のことを好奇な目でみているような被害妄想をするようになったんです。そう思い込んでしまうと、外出するのがイヤになり、誰にも会いたくないという状態となりました。それがどんどんエスカレートし、自分の殻に閉じこもるようになり、ますます自分だけが取り残されているような焦りと不安に陥っていったのです。 このような精神状態は一時的なことではありましたが、どうにかしてこの状況を変えなければならない思ったのです。この状況を変える手段として、イヤでも人と接する機会を作ることが必要なのではないかと思ったことが会社復帰へと駆り立てたもうひとつの理由です。 |
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