花守の竜の叙情詩(リリカ) (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
花守の竜の叙情詩(リリカ) bk1 エッセウーナによって制圧された小国オクトス。囚われの身となった王女エパティークの前に現れたエッセウーナの第二王子テオバルトは、彼女に共に旅に出るように命じる。願いをかなえる伝説の銀竜を呼び出すための生贄となることを求められたのだ。しかし、旅に同行するテオバルトもまた、望まぬ王位継承争いで帰る場所のない者だった。
居場所のない二人は、お互いを憎み反感を抱きながら旅を続けていくが……。

良いものを読みました。
敵同士、お互いに悪感情を抱きながらも旅を続けるしかない二人が徐々に変化していく様が丁寧に描かれていて、読んでいる側も自然と気持ちが寄り添う感じ。劇的に、ではなく、静かな流れの中で少しずつ気持ちが通っていく。このまま幸せになれば良いのにと思いながらも、二人が出会い、心を通わせるきっかけである旅の目的が目的なわけで、そうもいかず……と切ない。再度出発することを決めた場面とか、もう堪りませんでした。

ラストも切ない……何というエンディング。水の乙女の詩のラストが凄い効いています。「かーっ、ここでかますか!?」と雰囲気ぶち壊しな叫びをあげた。
よかった。
紅牙のルビーウルフ (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
紅牙のルビーウルフ bk1 赤ん坊の頃に森で盗賊に拾われ、狼の兄弟に囲まれて育った盗賊娘・ルビーウルフ。突然、国軍魔導騎士部隊(ガーディアン)に襲われ仲間を失ったルビーウルフは、グラディウスの王城へ連れられていく。そこでルビーは、自分がグラディウス王族唯一の生き残りだと告げられる。
養父たちを殺したアーディスを討つため、ルビーは、父の汚名を晴らそうとする魔導騎士ジェイドと手を組むが……。

第17回ファンタジア長編小説大賞準入選作。

市井(つーか山)で育ったヒロインが、実はお姫様だった!! と書くとかなり少女小説な感じだが、これは復讐と陰謀のお話。でもかなり王道ファンタジーであります。
主人公達はもちろん、狼やジェイドのお師匠様など、魅力的なキャラも多く、王道ストーリーであることを存分に楽しめました。
紅牙のルビーウルフ2 面影人魚 (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
紅牙のルビーウルフ2 面影人魚 bk1 五つ目の神具<全知の書>が見つかったという知らせを受け、ルビーとジェイドは隣国トライアルに赴いた。そこには<全知の書>を携えた銀髪の少女・キアラ・フォレスターがいたが、自分の名前のほかは多くを語ろうとはしない。トライアルに集った者たちは苛立ちを募らせるが、<全知の書>が本物かわからないまま数日が過ぎたとき、ルビーが王城内で襲われるという事態が発生する。

いやいや……ルビーとジェイドの関係にニヤニヤです。それに絡んで、ジェイドと狼達の関係もニヤニヤですが。
酒を飲んでのあの展開、ルビー本人でも気付いてないような本心が見え隠れで、フロストもそりゃあ……って感じ。まぁ、頭髪の危機に戦慄するジェイドもなかなかの見物でしたが(笑)

後半がかなり急展開だったのが勿体無かったかなぁ。でもまだデビュー二作目だしな……。
紅牙のルビーウルフ3 西の春嵐 (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
紅牙のルビーウルフ3 西の春嵐 bk1 国の建て直しをかけた大工事の視察でルビーウルフ一行が訪れた西域の地。
そこの領主ハリスの娘クラリッサと共に、ジェイドが姿を消してしまう。同じくハリスの娘テレジアの悪意ある言葉に、ジェイドを信じようとするものの、頼るべき相手がいない状態に大いに動揺するルビー。
ジェイド失踪の真相は? ルビーはジェイドがいない状況でどう動くのか。

結論から言うと、二人とも鈍い。まだまだ自覚の足りないルビーに、自覚しているもののまだ具体的にどうということになっていないジェイド。
今回世継ぎ問題が示唆されたが、本気でその問題が取りざたされた時には、相手にはまず問答無用でジェイドが候補になると思うんだが。そもそも元々婚約者候補だったんだろうしさー。二人とも杞憂だろう、と思わんでもない。
まぁ、悶々としてくれる分には見ていて楽しいのでいいですが(笑)
紅牙のルビーウルフ4 皓白の反旗 (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
紅牙のルビーウルフ4 皓白の反旗 bk1 ルビーウルフの女王即位一年を祝う式典の最中、突然ルビーウルフの足元の空間が裂け、そこから現れた生白い二本の手に<導きの剣>が奪われてしまう。
時を同じくして隣国トライアンでも、<裁きの天秤>とミレリーナが裂けた空間に引きずり込まれ、姿を消していた。
ルビーウルフは奪われた<導きの剣>を取り戻すために、ジェイドたちとグラディウス王国を旅立つ。エリカから情報を得た、ローラーティオーという地を目指し――。

奪われた神具を取り戻す旅へ。
そんな中で、神具を持たない自分をジェイドはどう思うのか――なんて葛藤をしちゃうルビーにゴロゴロする。良いなぁ良いなぁ。
一方、一足お先に(?)攫われていったミレリーナも良いです。意外な弱点を晒しつつも、ひるむことなく現状に立ち向かって行動する格好いい女です。

一気に話が進んできた感じ。目が離せない。
紅牙のルビーウルフ5 宝冠に咲く花 (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
紅牙のルビーウルフ5 宝冠に咲く花 bk1 奪われた神具<導きの剣>を求め、ローラーティオーを訪れたルビーウルフたち。そこでジェイドの師匠である白き魔女・エリカの裏切りに直面した彼女たち。
信じがたい事態に困惑しつつも、神具を取り戻すためにクレプスムルクの村へと向かうルビーだったが、イグニスの魔の手が彼女にも伸び、術を施されたルビーはジェイドへの憎悪を燃え上がらせる。

忘れようにも忘れられない過去の悲劇が、ここに来て影を落とす。お互いにそのことへの引っ掛かりがないわけではなかったから、なかなか痛いよなぁ。復活早かったけど。作者によっては思いっきり泥沼展開で長引かせたりもしそうなエピソードではある?
エリカの話はそれだけで一編かけそうな気がする。うーん、ちょっと勿体無い。

そして……そうか、生まれるのは娘か……。
紅牙のルビーウルフ6 自由の風が吹く夜明け (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
紅牙のルビーウルフ6 自由の風が吹く夜明け bk1 神具が失われたまま、陸路で帰国の途に着いたルビーウルフたち。温室育ちのエミリエンヌの言動に苛々しながらも辿り着いた砂漠の国境で、一行は何者かの魔法攻撃で離れ離れになってしまう。
何とか再会を果たそうと、エンテンデールを目指すルビー。しかし、そこで彼女が見たのは、無表情に自らに剣を向けるジェイドだった。

予想外。いきなり最終巻。
離れ離れになり、ようやく自分の気持ちを自覚したルビーウルフ。しかしジェイドは敵の手に堕ちている。

あっという間に風呂敷がたたまれている。世界の秘密にまで触れられているが、ルビーという主人公を中心に綺麗に話は展開したと思った。
メインの二人の関係に関しても、大団円。あっちこっち、大団円なラストでした。しかし、「この、ご都合主義め」みたいな感触はなく、最後まで主人公は様々な苦悩を乗り越え成長していっているのだ、と感じられるラストだった。

性格父似のエスメラルダはイラストを見る限り顔のつくりは母似らしい。そして恐らく、何だかんだいっても初めての血を分けた家族だから親子仲は凄くいいんじゃないかなと思われ。そのあたりも見たかったかも。
クローバーに願いを 紅牙のルビーウルフTiny tales1 (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
クローバーに願いを bk1 街道から外れた森で兄と二人で暮らすミモザの前に現れた二人は、どこか風変わりで……。1巻で逃亡中のルビーとジェイドの話(表題作)や、ルビーやジェイド、ミレリーナの幼い頃の話も収録した、紅牙のルビーウルフ短編集第一弾。

思いのほか恋愛方面でドタバタな一冊。とても楽しい。
まだまだ無自覚なルビー、そして先に自覚して待つ男になるジェイド(涙) なんかもういろいろ頑張れと言いたくなる(笑)

良い短編集でした。面白いな〜。キャラが生き生きしていて気持ちが良いです。ニヤニヤできるし。
紅牙のルビーウルフ7 君に捧げる永遠の花 (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
紅牙のルビーウルフ7 君に捧げる永遠の花 bk1 未婚の男女を結びつけるための行事・花飴選び。独り身の女性はこの日、好きな花を胸元に飾り、その花を目当ての男性に取ってもらえばめでたく恋人成立、というものだ。キャスに半ば無理矢理花をつけられたルビーウルフ。しかし、彼女が儀式の詳しいルールを知らなかったため、ある行為をしてしまい……。

紅牙のルビーウルフ短編集第二弾。
グラディウス城ドタバタ短編集……みたいな。みんな生き生きしていて平和で良いなぁ。ジェイドかわいそうだなぁ、な一冊(笑)?
ルビー即位の時点から既に夫候補としてみんなが見ていたであろうジェイドの立場が、城でののほほんな話を読んでいるとよくわかる。二人の過剰な接近を、誰も止めやしねぇ。身を固めろってのも、「もう相手決まってんだからさっさとしろよ」的な面もあったのかもなぁ。

ジェイドと狼たちのやり取りが良い。なんというか、対等(笑)。
そして、数年後の家族の光景が心和みます。ホントに大団円だったなぁ。
あ……ロベールがかなり壊れているが(笑)

図書館案内へ/ 図書館一階へ/ HOMEへ戻る