| <青木和/秋田禎信/天野ゆいな/榊原和希/西本紘奈/深谷晶子/藤原眞莉/海羽超史郎> |
| 青 | 木 | 和 |
| イミューンぼくたちの敵 徳間デュアル文庫 [bk1]→■ |
| 中学時代にいじめの標的となっていた小南祐は、それから逃げるようにランクの高い進学校に入学した。そこで出会った堺不動。祐は彼の行動に惹かれ、やがてかけがえのない友人となった。しかし、その後訪れた母の不可解な死をきっかけに、祐とフユルギは自分たちに生じた異変に気付く。人間に寄生する<敵>と、それを消滅させる力。力を使い闘っていくが、彼らには別の問題が生じることになった。 微妙。私的には可もなく不可もなくといった感じだろうか。読み易くはありましたが。こりゃーどう評価するかは人によりけりかもしれない。祐達の青春時代に重点を置いているか、敵と祐たちの力のことをメインとするかでも変わるかな。この年頃の精神のぐらつきみたいなのを描こうとしているところもあるのかもしれないけれど、それほど深くは立ち入っていないような気がします。 まず何よりも、イラストだけでなく(笑)、話の設定とかが何となく「ブギー」に似ているあたりがちょっと不利かもしれませんねぇ。「ブギー」を私が読んでいなかったらこの本に対する評価も変わっていたかな。どんなもんだろう。 |
| 秋 | 田 | 禎 | 信 |
| 閉鎖のシステム 富士見ミステリー文庫 [bk1]→■ |
| 地方都市に大きな期待を背負ってオープンした巨大ショッピングモール「プラーザ」。しかしながらその経営状態は早くも怪しいものだった。閉店後の「プラーザ」内に残されたのは、残業をするテナント従業員たちと、出そびれた二人の高校生。普段ならばそれ
でも特に問題はなかったはずだった。しかしその夜、「プラーザ」は何故か停電をし、シャッターがおろされるという異変が。暗闇の中で出会った論悟、香澄、康一、教子は共に地下の警備員室へ向かうが、そこには息絶えた警備員と、壁に書かれた皆殺しを宣言するかのような文が。閉ざされた暗闇の中、
どこかに犯人がいるかもしれないという事態に、緊迫は高まっていく。 「魔術師オーフェン」シリーズ等でお馴染みの作者の、初ミステリらしい。……ミステリ? そこらへんかなり疑問(笑)。まぁ、オビには「サスペンス」って書いてるけど。別にこの人に満足できるだけのミステリを求めてたなんてことはないが、まさかああいうオチをつけられるとは思わなかった。そして問 題はそのオチで問題が解決していないことだろう。ネタが消化不良のまま終わっております。ちゃんとプロット立てて書いたのかよ、と思わずにはいられない。 ……多分探偵的ポジションにあるのは論悟なのだろうが、全く無駄としか思えない話をしまくって他人をいらだたせておきながら、勝手に思いついて勝手に事態を片付けようとするなんて、そんなの腹立つだけだ、読んでる側からすると。 雰囲気はなんかわりと良かったのだが、いまいちちょっとアレでそこらへんが残念だったなぁ。雰囲気は良かったんだよ、雰囲気は。ちなみにイラストは黒星紅白。どーでも良いけど、キャラの服装けったいな……。 |
| 天 | 野 | ゆ | い | な |
| さながら駆けし破軍の如く (講談社X文庫ホワイトハート) [bk1] [Amazon] | |
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狼国が持つ王宮の凶手集団「北斗」の現在の首領は、第一公主でもある少女・揺光。父王からの命で偵察のため国を巡ることになった揺光は、その途中一人の青年と出会う。共に旅を続ける中で心を通わせた青年はしかし、敵国の公子だった。 2008年下期ホワイトハート新人賞。 新人すぎる……。 冒頭数ページでかなり辛いシロモノだとわかった……。文が細切れなのは、(読んだことないけど)ケータイ小説なんかの影響なんですか? まぁ、ティーンズハートなんかこんな感じだったかもしれないけど。 とりあえずは普通に読みきってみたものの、ナナメ読みをしたかのような感触であった。 矛盾点やら描写が足りないところやらをしっかり書き込めばかなり魅力的な話に化けそうなのですけどねぇ。カバーイラストも良いのに、勿体無いなぁ。 デビュー作で14歳ということを考えると、著者の筆力というよりはこの作品をこの状態で世に出した編集の力量に疑問を抱く。ちゃんと商品になるものをかけるまで育てる余裕も必要なのでは。 |
| 榊 | 原 | 和 | 希 |
| LIE 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 薬物中毒者の手により、ソフトウェア開発会社アイズミの社長と妻が殺され、現場に居合わせた娘・美翼は意識不明の重体となった。3ヶ月後、目覚めた彼女の人格は「美翼」ではなく「ナツヤ」という少女だった。その頃、コンパの席で倒れた友人を見舞いに来た村井直樹は、その病院内で「ナツヤ」と出会う。薬物に手を出したらしい友人に興味を示した彼女を奇妙に思った直樹は、友人からナツヤと名乗った少女が相住美翼であると知る。美翼の別人格であるナツヤが薬物LXに興味を示す本当の理由とは何か。 著者文庫2作目。 うーん……どうも作りが雑な感じがします。いろんなところでそうなる動機・理由が弱いと言うような。そもそも「美翼」が「ナツヤ」である必要ってあるんだろうか。最初から最後までナツヤであるが為に、逃避し続けている主人公という印象が強く、あまりよい感じがしない。ありがちな話だけど、二つの人格が対立するような状態でも、あくまで「美翼」にどうにかして欲しかったかと。ナツヤ自身に。読んでいる側に訴えかけてくるような何かがあれば別に良かったのかもしれないですが、それもなかったしなぁ。 キャラの設定も少々都合よすぎるような気が。主人公も、川崎とかも。「都合よくいかない」ということをしっかり書ければまぁと思うんですが、それがなくて……。絡まれたときのナツヤの異様な強さ、事件の後始末などなど、ちょっと都合よすぎ。ライトノベルとはいえ、もうちょっと丁寧に、シビアなものを書いて欲しかった。 一言でいうなら、雑だった、でしょう。 |
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| Run X‐ちっぽけな祈りの行方‐ 集英社スーパーファンタジー文庫 [bk1]→■ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 人間の成長速度が狂い、通常の倍速で成長する「短期型」と、全く老化しない「停止型」の二つの症状を持つ人間がそれぞれ増加していった。それに伴う様々な混乱の中、宗教に拠り所を求める者が増加、ITという国内テロ対策機関も誕生するに至った。ジャーナリストの椎名は、宗教団体への潜入取材がきっかけで、同じ「停止型」の元・同級生の真木と再会し、真木に関わる事件に巻き込まれることになった。 「僕らは玩具の銃を手に」でデビューした作者の三作目。デビュー作も結構良かったと思うが、この作品を読んだかぎりではだいぶ文がこなれてきて読みやすくなりましたね。現役大学生ということで(ほとんど歳違わん)、生産量は少ないけど、だいぶしっかりしてきた感じで期待できるか。 話のほうは椎名の視点で語られているけど、これが真木の視点だったら相当ドロドロしたものになっていただろうなぁ。でもちょっと読みたいような気も……。 終わり方、っつうかラスト、結構好みでした。 |
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| 24区 集英社スーパーファンタジー文庫 [bk1]→■ |
| ニュータウン建設予定地が不況のあおりでゴーストタウンと化し、犯罪者やアウトローなどが住み着くようになった通称「24区」。そこに幼い頃捨てられた少年・ギルトは、少女売春業者からさらってきた幼い少女アリスを24区の外へ逃がすために、ハクという「外」の住人の依頼を請けて仕事をしていた。そんななか、「外」に対しての親しい者との考えの違いに苛立ちや不安を感じるギルト。そして24区内にもトラブルの兆しが見え始める。 生産量少ないとか言ったら、なんか割と早く新作が出てしまった(笑)。近未来(21世紀になってもこの言葉は生きてますねェ)サスペンス、みたいなのだろうが、そんなにサスペンスってわけでもないでしょうな。親に捨てられアウトローの街で育ったのに、妙に真っ直ぐで子供に育った少年が、自分とは違う生き方、考え方をする人間との接触とかで悩む、というやつだろうか。大して大きな騒ぎも起きずに物語は終わったって感じですかね。普通だったらギルトにハクが感化されて話が収まったりするんだろうけど……これではそれはありませんでしたねェ。ちょっと予想していなかったか。そこら辺はまぁよいかなと思ったが、ハクがいまいち語られていない感じで、上手く生身の人物として描けなかったかな。彼の内面が見てみたいもんです。 前作でも思ったけど、本当に文がこなれてきて読み易くなりましたね。これから先もこのくらいのペースで作品を出していくのだろうか。楽しみ。そしてこの人の作品はなんか終わりが好きなのです。今回も結構好きだね、ラスト。 |
| 西 | 本 | 紘 | 奈 |
| 紅玉の契約宗主さまの華麗な戴冠 (角川ビーンズ文庫) [bk1] [Amazon] | |
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前宗主が神使族との禁忌を犯し、その息子も行方不明になっている朱雀極。神使族による圧制が敷かれ人々が苦しむ街で、家出中の天魔貴族の姫・赫姫(アキ)は貧乏生活の真っ只中。食い逃げで追われた彼女を助けたのは、行方不明の次期宗主・カルラ。しかも、彼に付き従っていたのはアキの従弟のセンエイだった。 第5回ビーンズ小説大賞優秀賞。 軽く破綻していると思う。 詰め込みすぎで展開に余裕がない。キャラの作りもどうも浅い印象で、なかなか感情移入できなくて参った。勢いだけはあるんだが、おそらくもう少し作者は理性的に物語を紡ぐべきではなかっただろうか。好きなキャラができないってのがラノベとして微妙よね……。 ビーンズだから暫くは続くのだろうが、続きは買わずに立ち読みでOKなレベルではないかと思われ。 |
| 深 | 谷 | 晶 | 子 |
| 少年のカケラ 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ |
| 舞台は戦争で一度崩壊した世界。その後も曖昧に続いていく街で生きる海、シロ、椿の三人。海は街の少年達を束ね、害を成すものを殺し、三人の生活を守ってきたが、都から政府の役人がやってきたことで、その後も同じように続くはずだった生活が変化し始める。 ジャンルは……なんでしょう? もしかしてちょこっとBOY'S LOVEか? とか思っちゃったけど、でもどちらかというとSFファンタジーとかのほうでしょうか。うーん。BOY'S LOVEとかそういうのではありませんね、これは。男女に関わらず、おさえているが故に、胸の内深く抱いているが故に剥き出しになっている感情がある。そういったものに重点の置かれた話だと思う。 文の上手い下手に関係なく、直に精神に切りこまれてしまった感じ。「痛い」よう。一つしか歳の違わない人の書いた話にここまで胸を突かれてしまうとは。これ、読んでからしばらく後に引いちゃいました、気持ち。 続きモノらしいです。ちょっと辛いかもしれないけど、楽しみ。 ……と、読んだ直後は書いてたんだけど、なかなか良くならないんだよね〜。文章が上手くなればもうちょっと……て感じで。ファンのひともよいしょするだけでなく、そういうとこちゃんと言ってあげなきゃねぇ。……言っても聞かなかったり……(笑)。 |
| 水のなかの光り 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ |
| 照美が高三になった春、彼氏の明哲の幼馴染だという彩央と永が入学してきた。明哲と永にまるで女王のように振舞う彩央。「彩央が別れろと言ったから」と明哲は照美に別れを告げる。彼ら三人のどこか歪んだ関係に疑問を持った照美。三人の過去の、一人の少女の死がそれには大きく関わっていた。 前作ほど当たりという感じはしないかなぁ。やはり主人公の照美がその原因だろうか? いや、どちらかというと照美と彩央との日常のやり取りがあまり描かれていないせいかな? ただ照美のモノローグとかで「よく話すようになった」とか、彩央達の関係が「どこか歪んでいる」といった感じにしか語られていないから。照美が彩央達の事を受け止める下地みたいなのができあがる様が感じられないような気がする。やはり彩央のパートは好きですねぇ(笑)。ここには前作で感じたものがあるように思う。何となく。 ラスト数行は好き、というか共感できる、か? 泳ぐ(長距離とか)の好きな人はなんかわかる感覚ではなかろうか。その感覚がリアルに感じることができました。泳ぎきって水面に顔を出した時は達成感と、ほっとする気持ちと、「ああ、生きてた」という感じがしていたように思う。「生きてる」ではなく。 |
| 恋愛前夜〜キレイなキス〜 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ |
| 月夜はいつものようにチハル、光太郎、俊と夜の街で遊んだ帰り、自室で奇妙なメールを受信する。「退屈なあなたへ。キレイナモノサガシをしませんか?」と。そのメールは他の三人のところにも届いたらしい。楽しいことがないわけでもない、けれど何か足りなく、つまらない。そう感じた月夜たちは、キレイナモノサガシのゲームに参加することにした。 あらすじや、出だしのあたりからだとキレイナモノサガシを中心に、月夜たちの日々の生活や悩み、葛藤などが描かれていくのかと思ったのだが、そうではなかった。もう少しキレイナモノサガシがポイントになるかと思ったのに。そのあたりは少々拍子抜けか? まぁ、作者なりの絡め方なのだろうが……。キレイナモノサガシに関しては、加藤の内面をもう少し書いて欲しかった。本当に。 文は相変わらず感性のみで書いているという感じで、人称も不安定、文体の整っていないなど問題はある。しかし私が一番まずいと思うのは句読点の使い方の下手さだ。これがなければだいぶ良いとは思うのだけれど。 そういった点は多くあるにせよ、読んでいて悪感情は抱かない。嘘が少ないからだろうか。後半の、加藤の部屋でのあたりからはかなり気に入ったかもしれない。特にラストのあたりは確かに「キレイ」な印象を受けた。 文章の問題などで、駄目と切り捨ててしまうにはいささか惜しい作者だろう。この感性を失わず、文章技術を上げていくことを願いたい。まだまだ判断が難しいところだと思うなぁ。 ちなみに。「タイトルの響きが我ながら気に入っている」とのことだが、「恋愛前夜」ってどうもドラマとかで結構使われてるらしいから、「我ながら」ってもんでもないと思うけど。それとハートマークは控えましょう(笑)。 |
| サンクチュアリ 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ |
| 陸上で長い間活躍してきた正登は、しかし足の怪我が原因で部活を辞める。今までの自分の人生の大半を占めていたものを失った正登は、放課後クラスメイトの健に誘われるまま、廃ビルでの秘密パーティに加わる。やがてそこで正登はドラッグに手をつける。健の彼女である薔子への、微妙なバランスの感情を抱きながら、正登は徐々に壊れていく。 著者4作目。文章、最初の頃は「お、少しはきっちりしてきたかな?」と思ったんですが、3分の1でそうでもないことがわかった。つまりは句読点の使い方とか、やたら連発させる体言止めとかなんですけど。読んでいて、「小説」というよりも、思考をそのまま文にした……推敲されていない文という印象を受けます。そういう文だから、下手に飾ったところがないということでメンタルな部分は結構訴えかけてくるほうかなぁ、とは少しは思うのですけど……。小説らしい小説を読みたい人にはキツイかねー。 体言止めの連発は、読み難いというのもあるけど、あまり使いすぎるとかえってインパクトがなくなってしまうと思うのですよ。もっと有効に表現技法を使って欲しいものですが。 話のほうは、ラストが意外にするっと抜けてしまった感じで、少々物足りない印象がなきにしもあらず。どうせ壊れるならもっと徹底的にいってくれたほうがな。 薔子の存在感がどうにも希薄です。読んでいて「温度」が感じられないのです。どこまでいっても御人形で、生きた人間とは思えない。それを意図していたと言うのなら成功かもしれないが、存在感が希薄というあたりがただ人間書けてないようなだけのような気が。もっと薔子のナマの内面が見られたら良かったかなぁ。 おそらくラストがするっと抜けていってしまったのは、プロローグで正登が最終的にどうなるのかがわかってしまっていたからかもしれない。読者に「どうなるのか?」と先を気にさせ、楽しませることを考えていない作品かと。 しかし「堕ちていく天使」って……正登? 天使? え?……とかなり疑問(笑)。この人の作品は雰囲気の持つ力がデカイと思うのですが、文章作成の技術UPをしていただきたいものです。そして前作あたりから思っていたのだが、あとがきがかなり見苦しい(-_-;)。 |
| 藤 | 原 | 眞 | 莉 |
| 王宮ロマンス革命花の都を旅立つ姫君 (集英社コバルト文庫) [bk1] [Amazon] | |
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このシリーズ……第一部で買うのをやめて立ち読みにしたんだが(ヲイ)、第二部からが面白かったという、ちょっと屈辱を味わった代物(笑) ミシェルから不要といわれ別れたエヴァ。しかし、ミシェルへの思いは消えず苦しむエヴァは、クインシードへ行きたいとジークに告げる。ジークがエヴァを連れて行った場所には、“鴉(レイヴン)”ことレヴィアンが待ち受けており……。 この話でシリーズ完結。表紙のエヴァはかなりグッと来るかも……。 これは悲恋、だろうか? ラストはかなりの好み。買うのを止めてから……エヴァがミシェルへの想いを自覚してからがかなり面白かった。沢山の救いがあるのだろうけれど、どこかしんみりとしたラストなのは、エヴァとルウが心を寄せた人が不在だからだろう。けど、彼自身も救われて逝ったのだろうなぁ。個人的にはかなりいいラストでした。 |
| 海 | 羽 | 超 | 史 | 郎 |
| ラスト・ヴィジョン 電撃文庫 [bk1]→■ |
| 初乃素直はクラスメイトの高井深奈の招待で、彼女の故郷である人工的な離島へと、夏休みを利用して友人二人と訪れる。その島は大企業・高井産業の研究施設であり、島に着いたものの、招いた深奈とは会うことも出来ず初乃たちは離島での夏休みを過ごす。しかし、研究所では事件が発生。深奈も行方がわからなくなり、初乃たちも結果として事件に巻き込まれることに。そしてその時、初乃の身に異変が起きる。 第7回電撃ゲーム小説大賞選考委員奨励賞作家の第二作目。最初の数十ページだけだとまるで「すべてがFになる」(森博嗣)→■のような舞台設定だが、しばらくするとSFでした〜という。 きちんと整理されていないという印象が。なぜ「素体」に意識が入る込むことが可能だったのか、時間を超えることができたのかがさっぱりわからんです。なにもすみからすみまでじっくり説明しろとは言わんから、ちろっと理屈をつけて欲しかったような。高井産業についても、アレだけでかそうな話のフリをしておきながらほとんど説明されていない。どうにも雑さが目立つようです。 メイン二人の関係のあたりに関しては特に文句らしい文句はないのですがねぇ。この点に関しては「要するにラヴラヴなのだね」ということが当人達をベタベタさせずに描いていて好きなのですが。片方は10年後に出会って生まれる気持ちのために。もう片方は10年前に生まれた気持ちのために進んでいると いう。よーするにコレは私的には恋愛小説なのだな。 片付けをしたけれど、なんかいろいろ仕舞い忘れて落ちつかないという感じの構成。その点今後気をつけてくれればと。無駄な情報、不足する情報が少なくなる様に。これから良くなる感じはある作家だと思うんですがねぇ。 |
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