鳥籠の王女と教育係東京S黄尾探偵団シリーズ人は影の見た夢その他

女神の娘の恋歌 暁は伯爵、黄昏は魔王 (エンターブレイン B's-LOG文庫)  [bk1] [Amazon]
暁は伯爵、黄昏は魔王 bk1 パラディール教の司祭・ミーナは、お目付け役の怪物(バスコイ)・ギーを連れ、怪異が多いことで有名なグラーメに赴任する。
「魔王」伯と呼ばれる領主・ナリスフレイと対面するが、噂とは異なり穏やかな青年であることに安堵するものの、家令のファランドや村人達の態度に違和感を感じた。
その夜、寝付けずにいたミーナは、ナリスフレイと同じ顔をした男・レイヴェンと出会う。彼は自らをナリスフレイの「不肖の弟」と名乗るが……。

弟派です。
でも兄も趣き深いよね……(笑)

才能を持ち若くして出世をするものの、生まれに謎のあるヒロイン・ミーナ。彼女が赴任先で出会った伯爵もまた謎を抱えていて……という。
設定や世界観からして、以前の響野作品だと重い展開・重いヒロインになってしまいそうなのだが(薔薇灰とか人影とか)、今作ではヒロインのミーナが逞しくふてぶてしいので、大丈夫そう。兄弟も、ただ重いだけではなく二人とも良い性格してそうだし。
もし重い展開になっても、キャラたちの繋がりが救いをもたらしてくれそう。
ぜひ早く続きが読みたい作品。
鳥籠の王女と教育係 婚約者からの贈りもの (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
鳥籠の王女と教育係 婚約者からの贈りもの 城から出たら死ぬ。触れた異性はカエルになる。そんな呪いをうけ16年間生まれて一度も城から出ずに生きてきたエルレイン。皮肉屋となった彼女に、突然魔法大国の王子との婚約話が持ち上がる。何でも、エルレインの姿絵を見て恋煩いに倒れてしまったのだという。
王妃教育係兼呪い解決係として魔法使いが派遣されてきたが、毒舌&イヤミな男でエルレインの皮肉をものともせず……!?

好敵手と書いて「とも」と読む、のか……。そこにフラグは立つのか、立たないのか……立つんだろうけど。しかし、アホの子の王孫子もエルレインに救いをもたらしているし、その一方でエルレインの恋した人は別にいるわけで……と、先々楽しめる要素はたくさんあるなぁ。

とにかく、エルレインとゼルイークの舌戦は楽しいし、カエルライフをエンジョイしているアレクセルは馬鹿すぎて素晴らしい。
続きが楽しみなシリーズです。
鳥籠の王女と教育係 魔王の花嫁 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
鳥籠の王女と教育係 魔王の花嫁 魔法使いゼルイークの力により、死とカエルの呪いからビミョーに解放された王女エルレイン。そんな彼女の元に、予想外の客人が訪れる。
魔法使いシスティーク――エルレインの初恋の人だった。
もう会えないと思っていた彼が、エルレインのために再び戻ってきた上、ゼルイークのようにエルレインに触れることができるという事実に、エルレインは大いに戸惑う。

一気にラブ寄せな展開に。
更に、ゼルイークの過去や内面的なものも描き出され、深い展開もみられるようになってきた。各人物の今後からますます目が離せなくなってきた感じ。
そんな中、真面目な(?)面も見せつつも、やはり愛すべきアホの子。緑色の日々を満喫なのが凄い。

ラストの小芝居にはウケた。この4人いいなー。皆が幸せになれるといいね、と素直に思えるシリーズだなぁ。
鳥籠の王女と教育係 永遠の恋人 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
鳥籠の王女と教育係 永遠の恋人 bk1 父王ラバールが病床に伏し、ゼルイークとエルレインは、エルレインを呪った魔法使いの関与を疑う。大事をとり、父王をエルレインの住む離宮へと移すが、いつもの王孫子だけでなく、あの人も、あの人も緑色になってしまい……。
一方、エルレインにオーデットの歴史について教えを請うたゼルイークだが、何かに気付いたらしく様子がおかしくなり……。

最終巻並みの展開が繰り広げられ、読み応えたっぷりな一冊。
ゼルイークとエルレイン――「月」と「光」の想いと誓いは、これで最終巻じゃないなんて! な濃密さ。やっぱりこの二人なんだろうなぁ……。並みの感情ではないですよお二人さん。輪廻の先まで誓っちゃってもう。
残り二人にもフラグが立った様子で(しかも双方から)、四人がどう変化するのか楽しみ。

呪いの真相は結構重いものがありました。親世代の悲しい物語かと。叔父との和解がないあたりは好きです。
さて、相変わらずゼルイーク以外の男は触れることができないエルレイン(意図的)、次の巻ではどんな展開があるのか。
鳥籠の王女と教育係 姫将軍の求婚者 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
鳥籠の王女と教育係 姫将軍の求婚者 bk1 エルレインの離宮に、近衛騎士団副将の妻が、夫の浮気と暴力を訴え逃げ込んできた。その副将とは、オルフェリアの初恋の相手でもあり……。
さらに、離宮にエルレインの婚礼用ドレスのデザイナーとしてやってきた美女に、アレクセルとゼルイークの様子がおかしくなって……。

新章スタート? 「ゼル先生ヘタレ編」とのことで(笑)

面白い!
四人のバランスが絶妙すぎて、この先どう転ぶのか予測できない。なんかもう、どっちの組み合わせもアリだなーとか思えて。
エルレインがアレクセルとリオの仲にやきもちを焼いたりと、婚約者に対する感情も育っているようで、ゼル一人勝ちだった状況にも変化が? ニヤニヤしてしまう。
新キャラの「姉」は……真意はどうなのかわからないが、今のところ邪悪……好きにはなれないなぁ。

さて、次巻はサブタイトルからして波乱の予感。ああもう、ヘタレそうだね(笑)!!
東京S黄尾探偵団少女たちは十字架を背負う         集英社コバルト文庫  [bk1]→
名門校のテニス特待生だった行衡は、試合で肩を痛め通信制の黄尾高に再入学。しかし、突然同い年の兄ができたり、保健室に(なぜか)ある探偵事務所のメンバーにさせられてしまったりとして、静かで平和な高校生活を送ろうという夢はもろく崩れ去る。
結構まじめ(?)に事件が起こってて意外。たんなるギャグかと思ってたんだけど。いや、ギャグ色強いけど(笑)。連続誘拐事件が今回のお仕事。警察の協力も得てるけど、悪いことやってるみたいですねぇ。なかなか面白いので今後に期待
東京S黄尾探偵団青の封印                  集英社コバルト文庫  [bk1]→
シリーズ第2弾。今度は霊感少女(?)がらみの殺人事件。相変わらずフォントで遊んで(笑)そして意外にまとも(?)に捜査。体育の授業で知り合った万里に行衡は一目ボレ。霊能者らしい万里は行方不明の女性の死体が埋められている場所を言い当ててしまい、マスコミに追われることに。行衡は万里を自宅にかくまうが、死体発見に関係することでか、万里の周辺で不穏な動きが……。
読んで思ったけど、意外とこいつらって足で稼ぐ探偵ですよね。情報を人から集めてパパッと解いちゃうとかじゃなくて、現場調査も張り込みも、情報収集(裏ルート)もする。しかし、最後はやっぱり汚いことを……。盗品売買は……ねえ。
全体的にノリはコメディだけど、ライトノベルなりに推理物をやってると思う。面白いですねえ。短編への伏線(?)あり。
東京S黄尾探偵団Kの処刑場                    集英社コバルト文庫  [bk1]→
シリーズ第3弾。授業で理科室へ向かった行衡は、教師からあずかった鍵で理科室のドアを開けた。するとそこには黒く焼け焦げた死体が。そしてそのそばに残された”K‐EXCUTION”という文字。そして事件は連続殺人事件へと発展する。
表紙からして花音がらみの事件かと思ったら、特にそういうわけではなかった。今回もわりとまめに(汚い手で)情報を集めたり、足で稼いだりとして捜査してますね〜。今回死体も多いし。今までの中では一番ハードかな?どうも行衡は探偵団の中では「直感の人」みたいですね。しかし、行衡ってもしかして顔いいんですか? 「体力と顔だけがとりえ」とかって表記があったんですが(笑)。そして唐沢がじじいを「おじさん」と呼ぶのは一体……? お偉いさんにコネがあるのはじじいでは?
東京S黄尾探偵団五月、拉致られる                集英社コバルト文庫  [bk1]→
S黄尾メンバーは花見をするために校門前に陣取っていたが、兵悟だけがこない。五月が様子を見に行ったが校門を出たところで何者かに拉致されてしまった。五月を拉致したMSAという組織は、S黄尾に五月を賭けた三日間のゲームを持ちかける。
今回かなりバカ。「どきがむねむねする」なんて久しぶりに聞いた(読んだ?)よ。いや、問題はそこじゃなく(笑)。今回は推理物、というわけではなく……どっちかというとライトノベル版サスペンス?かなあ。どうだろ。
いやあ、行衡は主夫ですねぇ。料理ができるし(しかもレパートリー多い)なんて、素晴らしいじゃないですか。旦那にして家事にいそしませたいですね。今回はやけに行衡の言葉が訛っていたような気がするのですが。
相変わらずフォントで遊んでる。1ページまるまる使ってアレとはね……(笑)
東京S黄尾探偵団さらば愛しき女よ               集英社コバルト文庫  [bk1]→
S黄尾メンバーの新田善美は学生結婚した妻に逃げられ、娘のサナを育てている。ある日母から勧められた見合いが嫌だと嘆いていると、県警の唐沢から昏睡強盗の調査依頼がきた。しかし、犯人のモンタージュ写真を見た善美の様子がおかしくなる。
今回は善美の家出妻の話。いつかは出てくるだろうと思っていたが、まさかこういうかたちで登場するとは。この話はいつもに比べてシリアス度が高いですなあ。今までは一応(そう、一応)捜査をしていたS黄尾は今度は妨害に回りました。いつもだったら単なるドタバタですましてしまいそうだが、今度は事情が事情だけに結構重いですね。最後の教会でのシーンを読んで、オビのアオリ文を見ると結構くるものがある。あのシーンは暁香の視点から書かれていて、善美の心境は推測するしかないあたりからもこのシリーズではめったにない(笑)奥深さがある。
東京S黄尾探偵団羊たちの祭壇                集英社コバルト文庫  [bk1]→
学校からの帰り道、S黄尾のメンバー・如月みさおは何者かによって尾けられた。何事もなくすんだが、その後も様々な嫌がらせが続く。はじめのうちは無視していたが、次第に嫌がらせはエスカレートしていく。
個人の鬱憤を晴らすための、集団の個人への理由なきいじめVSS黄尾という話。意外とみさおにも弱い部分があることが前面に出てきた。相手側はなんとも胸くそ悪い手段を使ってくるわけだが、S黄尾も相変わらずやること汚い。教室の壁壊すのはやめときなさいよ(笑)
この作品、毎回毎回フォントで遊んでいるが、今回はまたすごいことをやっている。もう富○見書房なんてめじゃないね(笑)!! 1ページ丸々使ってあんなことをやらかしてくれるとは……
東京S黄尾探偵団竹林温泉殺人事件             集英社コバルト文庫  [bk1]→
シリーズ短編集。慰安旅行先の温泉で起きた殺人事件。みさおと花音のいたずらで行衡が必要以上に不幸な目に遭う表題作他、幽霊屋敷での行衡と五月の受難の物語、別荘を訪れた一行を襲った不幸な出来事も収録。
まぁ、バカだわな(笑)
表題作で、ことあるごとに本編で行衡が「ブタ箱はもうごめんだ」と言っている理由が良くわかります。勘違いして一人で盛り上がってる様がいかにアホらしいか、行衡をみれば良くわかりますねぇ。こうはなりたくないものです。今回は短編で全体的にバカなため、奴らが探偵団である必要がまったくなく、ギャグ小説として読むしかないでしょうな。
「そして誰も痛くなった」では一人難を逃れたので、まぁ、多少は報われたか?行衡よ。
東京S黄尾探偵団時計台の首縊りの鐘            集英社コバルト文庫  [bk1]→
足を骨折して病院に入院することになった行衡。彼を見舞いにきたS黄尾メンバー達は行衡をいたわるどころか、からかってばかりで、あげくに「この病院は怪談病院だ」と脅し始める始末。そんな矢先、鳴るはずのない病院の鐘が鳴り、病院の時計台で死体が発見される。
いつもよりは大人しくて真面目だったかね(笑)。しかし今回は天野兄弟が着せ替え人形というか女装というか……。いくらなんでも良く着たな、行衡(笑)。とにかく死ぬだけ人は死んでるが、とくに派手ではない(ヲイ)割りと日常っぽい(ヲイヲイ)話で安心して(ヲイι)読めますよね……。
というわけで今回はいつものはじけっぷりはありませんでしたが、それでも面白くはあったです。
東京S黄尾探偵団魔都に鳴く龍                集英社コバルト文庫  [bk1]→
所長の慈五朗の気まぐれで、S黄尾メンバーは上海まで毛生え薬を買いに行くことになる。ところが現地で彼らを迎えたのは政府高官・張元来。慈五朗と昔から知りあいだったらしい元来は、慈五朗が騒ぎを起こすことを恐れて、行衡たちに見張っていてくれと頼み込んできた。しかし、ちょっと目を離した隙に、慈五朗は怪しげな壷を拾ってきてしまう。
S黄尾第9弾。ただ、時間的には前作よりもだいぶ後らしいです。そんなわけで約2名関係が変わってる。今回は微妙にオカルトな、馬鹿話。バカ話だろ!? だってあんな嬉しそうに上海で銀行強盗する日本人観光客いるかよ(笑)!? しかも今回誰一人としてストップをかける者がいないしなぁ……。まさか善美までああなってしまうなんて。ねぇねぇ、どうして鍵師という理由で銃が撃てるんですか?
みんな揃ってイカレてる。その一言に尽きるかも。
東京S黄尾探偵団君にささげる花束                集英社コバルト文庫  [bk1]→
前回の事件から微妙な関係が続いている行衡と花音。そんなところに行衡の元彼女であるモデル・一柳瑞穂が現れる。「しばらく家においてほしい」と言う彼女に、メンバー揃って天野家で合宿するハメに。瑞穂がらみか、おかしな事態が発生するし、花音は瑞穂のこともあって不機嫌さが増すという事態に行衡は……。
モトカノの出現で行衡と花音の仲が進展……けどあまり可愛らしい進展ではないねぇ(笑)。トイレか、オイ……ιまぁ、ある意味では行衡が少しは大人になる…というか過去との折り合いをつけるお話ですか。しかし気になるのは、地下に迷路を作るのはともかく、その出口をそこの住人に気付かれずにいかに作ったか、ということなのだが……。
東京S黄尾探偵団Sの葬列                   集英社コバルト文庫  [bk1]→
S黄尾探偵団のもとに、S県警の唐沢順也が依頼を持ってきた。<週末の子供たち>と名乗る者からの死亡予定リストに名前の載っている女子高生の護衛をして欲しいということだった。極秘に護衛をする必要があるため、行衡たち10代の4人は、転校生として対象者の高校に潜入するが、事態は思わぬ展開を見せる。
S黄尾メンバーに冗談抜きで危機が迫り、年長組の卒業にも危機が迫り(笑)、あの二人はちょっと進展するという。ここんとこおちゃらけてどちらかと言うと犯罪行為に走っていたS黄尾だが、今回はまじめにやってます、久しぶりに。しかも猟奇だし。そんなわけでこの話はそれほど笑えるというわけではないです。でもまぁ、いろんな意味でメンバーがマジになっているので集中して一気に読めますか。
ジジイは警察のお偉いさんだった過去でもあるのだろうか……。
東京S黄尾探偵団俺たちは天使じゃない           集英社コバルト文庫  [bk1]→
兵悟の友人であるユサが、交通事故で人を轢いてしまう。轢いた相手は昔世話になった元刑事で、彼を知り合いの医者の元に担ぎこんだユサは、兵悟の元に転がり込む。翌日二人でその元刑事を見舞うが、すでに立ち去った後だった。一方、ユサの起こした事故を目撃していた近所のものが警察に通報、ユサが重要参考人として警察に追われることになってしまう。S黄尾メンバーはユサの依頼で、元刑事を探し出そうとする。
シリーズ初、兵悟がメインの話。やっときたな、元暴走族という感じである(笑)。しかしメインの元暴走族のイラスト出現率が低かった。その辺は残念。
さて、今回は。マジな元暴走族も良かったが、やはり個人的には子供に甘い元暴走族だろうか(笑)。いや、本当に保父さん、似合うかもしれんなぁ。読んでいて本当、なんて常識的な奴なんだとか思ってしまうのだよ。いい奴だな、うん。
何となく元刑事の語る真相は辛いものがあったな。兵悟とユサにはあの真実はある意味キツイものだったのかもしれない。珍しく後味の悪いラストだった。
東京S黄尾探偵団ローマの厄日               集英社コバルト文庫  [bk1]→
スティラニ国の皇太子と婚約した行衡の元彼女・一柳瑞穂。婚儀が近付きマスコミが騒ぎ立てる中、S黄尾メンバーの元に一通の招待状が届いた。10日後に迫る結婚式への招待状だとS黄尾メンバーは早速旅立つ。しかし行き先はスティラニ国ではなく手前のローマ。そこのホテルで待っていたのは助けを求める瑞穂と皇太子だった。反対勢力から瑞穂の身を守り、かつ首謀者を割り出すべく、瑞穂の影武者をS黄尾メンバーから出すことに。
行衡女装ネタ(笑)。本誌連載のコミックスを考慮に入れると2度目ということかねぇ。かなり恐ろしい世界だよな……。えー、あまり見たくない。
さて、今回はわりと悪くない行動取ってるよな(笑)。大体において防衛行為……になるかなぁ。まぁ、皇太子公認だしOKか。全体的に僕ちゃん受難の話のような気がするから、その辺は まぁどうでもいいか。
瑞穂がなかなか良いですね。今後王宮内で何かあったらどんなことをしでかすやら……楽しみなような(汗)。そして今回再登場の天野母。どうやったらこんな人が出来あがるのだろうか……。美人らしいのですが、つくづくイラストがないのが残念です。……わざとか?
今回はいたって普通。犯罪度も低いですしね。そんなわけで普通な一冊。
東京S黄尾探偵団宝島へようこそ               集英社コバルト文庫  [bk1]→
学校も夏休み中のある日、慈吾郎からの呼び出しである場所に集まったS黄尾メンバー。慈吾郎の失敗を帳消しにするため、言い伝え以外何も手がかりのない宝捜しをしなければならないのだという。取り敢えず山中に入った面々。しかし次々と所持品がなくなっていくという事態が発生。一体山中にはS黄尾メンバー以外に何者が潜んでいるのか。
表題作ほか、計4本の話を収録した短編集。
比較的新しい話が中心。相変わらずのバカですが、こいつら探偵団を名乗る必要がはっきり言ってなくなっている……。ずっとこのノリでいくのなら、看板に偽りありになるのではなかろうか。
いい加減、読むのが少々疲れてきているのだが、このシリーズって終わりあるのだろうか。何となく行衡卒業で終わりそうな感じではあるけれど。
東京S黄尾探偵団シンギング・バード             集英社コバルト文庫  [bk1]→
ある早朝、五月にセイン・ウォーターグレインから電話が入る。米国にいる共通の友人・シンシアが撃たれたという知らせだった。米国に行くべきかどうか悩む五月は、傍から見ても明らかに様子が違い、行衡たちはいぶかしむ。そんなところに新たな依頼が入ってきて、S黄尾メンバーは仕事をすることになる。
S黄尾15冊目。そろそろどうにかしてくれないだろうかとか思いつつも、読む自分。引っ込みがつきません(-_-;)。
五月メインの話。前半で色恋がらみか?と思わせて……まぁそんなことありゃしなかったという。
五月と立場の近かった女の子が登場。そこそこシビアな話が展開される。なんか久しぶりに犯罪行為を行っていないような(笑)。珍しいですねー。シンシアのシビアな設定には「ぬおぅ」と思ってしまいました。彼女のような天才で無くとも、外国ではそんな事態に陥ってしまっている子供もいるのだろうなぁ。シビアです、本当。平和ボケ日本万歳って感じで。
それに対し○○フェチだったというオチの五月……ヘコむ理由はそこなのか。まぁ良いけど。
久しぶりに重めな話でした。
マリオネット・アポカリプス人は影のみた夢@         集英社コバルト文庫  [bk1]→
羽月は幼い頃から<香り>を身にまとい、それが強く立ち昇る時右手が銀色に変わる。そして母の命令で二年就学を遅らせ、羽月に影のように付き添う兄の塔埜に想いを寄せるが、兄は羽月を嫌っていた。望むものは平凡な幸せのはずなのに、自分を中心にどこか歪んでいる家庭に羽月は苦しむ。だが、街で自分と同じように<香り>をまとう青年・由和との出会いがその謎を明らかにし、さらなる混乱へと導くことに。
響野夏菜の新シリーズ。このところ「S黄尾」ですっかりギャグに浸かっていた感じだが、実に久しぶりにもとの畑に戻ったというところか?しかし話を長引かせると後半でどうも話が上手くまとまらないところがあるので気をつけて欲しいなぁ。
やはり悲劇のヒロインというものはこの手の話にはつき物かしらん? ま、羽月はこれからどう化けるかってところだろうな。良い感じのキャラとしてはやはり由和か。眼鏡にスーツだし(笑)腹黒そうだしねぇ。塔埜もできれば嫌な奴で突っ切って欲しい。
@ということで次を読まんことにはまだそれ程いろいろ言えんなぁ。しかし哀れなのは生駒か……。あんな目に遭いながらもワンカットもイラストがねぇとは(笑)。合掌。
マリオネット・アポカリプス人は影のみた夢A          集英社コバルト文庫  [bk1]→
最愛の兄が敵に回り、弟も亡くした羽月は、その悲しみを癒すまもなく天望から身を隠すために京都へ入った。由和らはまず羽月の<シシン>を探そうとするが、そこには意外な壁があった。一方、塔埜も遠王と共に天望の「仕事」で京都を訪れることになった。
一巻から3ヶ月で早くも第2巻……ちょっと目を離した隙にずいぶんハイペースになったなぁ、響野先生……。泣きっぱなし、悩みっぱなしの羽月ですが、その過去が問題に……っつても2歳以前の。羽月のククリは誰なのか……なんかククリのほうも主人・羽月に合わせて規格外なんじゃないかという気が(笑)。おそらく「空也」なる人物なんでしょうが。空也が出て来た時に馨と塔埜はどんな反応を示すかねぇ〜。二人とも気がありそうなんでね……。
途中で話が広がりすぎてたためない、なんてことにならないように、頑張って欲しいものです。先に期待。
マリオネット・アポカリプス人は影のみた夢B          集英社コバルト文庫  [bk1]→
天望の一族に生まれ、実母に命を狙われることになった羽月は、しかし逃亡先で自分を保護するといった迫由和のもとを離れ、敵対することになったはずの兄・塔埜の元へ行ってしまった。塔埜と行動をともにする謎の男・遠王と訪れた現環島という孤島。そこで羽月は奇妙な既視感に襲われ、やがて他人の記憶が蘇り出す。
羽月との間に不可解な力関係がある遠王。それが何故か、一部の謎があかされ(?)たようで。しかし見事に生き残りが少なくなりそうな話だなー。今回メインキャラ死んでるし、これからも死にそうだし(笑)。最終的には何人残るのかな。
はっきり言って勢力分布がいまいち「はにゃ?」です。単純に主人公側と敵側に分かれてないし……。今回でさらに怪しくなったしねぇ。主人公の影が……(笑)。しかしアレだな……羽月と遠王の組み合わせ、ちょっと倒錯入ってるっぽくて結構良いかもなぁ。
マリオネット・アポカリプス人は影のみた夢C          集英社コバルト文庫  [bk1]→
現環島から生まれ故郷である離空へとその身を飛ばした羽月。離空を取り囲む深い森の中で離空から放たれた刺客から逃れながら、羽月はすべてを知るために桜間を目指す。そこで羽月が出会った人、そして知らされた真実とは。

シリーズ最終巻。ついに離空に辿り着いた羽月は、実母との対決の時を迎えるというわけですが……なんか前巻からずいぶんと時間経ってるものですから、話覚えてなかったんですけど(笑)。とにかく怒涛の最終巻って感じでバンバン人は死んでいきます。何というか、すべて壊してお終いという感じだなぁ、コレ。どうもラストの風呂敷のたたみ方が大雑把で不規則という感じのもので、いまいち納得いかないものでした。羽月と蒼司の呼び合う様を、もっとしっかり話の中に書いてあればなぁと思った。主人公の羽月とその兄蒼司がある意味便利キャラになっているように思えましてね、そのあたりちょっとどうよ?という。羽月が流されタイプなものだから、結局最後まで主人公の意志があまり感じられませんでした。もそっと主体性のある主人公ならなぁ。

塔埜は……馬鹿だ(笑)。まさか自分の欲しいものに気付いていなかったとは。気付いた上で敵側で鬼畜野郎っぽくなってくれたら楽しめたのに……。最後まで煮え切らない奴だったなぁ。馨ははっきり言って死ぬと思っていた(笑)。こいつ生かしておいてどうすんのさ。そんな感じ。まぁ1番「ヲイ」と思うのは蒼司なんだけど。
というわけで、どうにもおさまりの悪い感じのしたラストであった。なんでこの著者、ラストがスマートor重くてもしっかりしている構成に出来ないんだろう。

図書館案内へ/ 図書館一階へ/ HOMEへ戻る