| 池 | 上 | 永 | 一 |
| シャングリ・ラ (上)[bk1] [Amazon] (下)[bk1] [Amazon] (角川書店) | |
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加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスに移し、地上を森林化する東京。CO2を削減するために炭素経済へと移行した世界では、炭素を吸収削減することが利益を生むようになったのだ。しかし、アトラスは50年経ってもまだ建造中、移住ができず森林化した東京では難民が続出していた。政府に対する不満から、反政府ゲリラも存在していた。 少年院からゲリラの本拠地・新大久保「ドゥオモ」に戻った北条國子は、反政府ゲリラ「メタル・エイジ」の総統となり、アトラス制圧に向け動き出す。 一方、炭素経済の市場では炭素指数を爆発的に動かし巨万の富と混乱を生み出す「怪物」メデューサが目覚めていた。 温暖化、環境破壊から世界のシステムが炭素経済へと移った世界での物語。その中でも東京は極端な森林化での難民問題、ゲリラ豪雨、マラリア熱の復活などの暗部を抱えながらも、バベルの塔さながらの建造物アトラス計画が推し進められている。 経済、環境問題、ゲリラvs政府のあたりのからみはかなり面白く、読み応えがあった。 炭素経済の仕組みというか、メデューサのやってることは結局ほとんど理解できませんでした(笑)が、CO2の取引なんかは実際にありうるから、考えさせられるものもあり。 ただ、オカルト要素の絡め方が微妙だったか。オカルトが悪いわけではない。が、後半に入ってちょっと浮いていたかな、と。もう少し早くからこの舞台に馴染ませることができたのではないかという気がしてならぬ。三種の神器があるのに候補者が三人になったのがたまたまってのもちとアレか。悪くはないんだが、なんか納得いかない。 下巻後半に関しては、正直笑いっぱなしだった。ギャグだよね!? って感じで。涼子と小夜子がアレすぎる。あそこまでやるかというくらいで。 兵器や登場人物の能力に関しても筒井康隆に「過剰」と言わせしめただけのことはあるというほど過剰。げんなりするか、突き抜けて笑うかは人それぞれかも。 個人的に「アレー?」だったのは、草薙が思ったほど良い立ち位置にいかなかったこと。とんだ女難の相だよ。 そう考えるとアニメは設定をいじることでバランスをとろうとしているのかもしれないなぁ。 |
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