街の灯 (文春文庫)  [bk1] [Amazon]
街の灯 昭和7年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手・別宮みつ子。令嬢の英子は彼女をベッキーさんと呼ぶことに。
新聞に載っていた学生の変死事件。その一件はベッキーさんの一言でとある事件とのつながりを英子に見出させ……(『虚栄の市』)
軽井沢の避暑で映写会に招かれた英子たち。その場で出た死者。心臓が弱かったための不慮の事故死と思われたが、その前後の違和感から、英子は別の可能性に気づき……(表題作)

ベッキーさんが格好良すぎる!!

本来なら「探偵役」なベッキーさんだが、この作品ではホームズ、ワトソンの関係にチョイとひねりが効いている。ホームズ(英子)はワトソン(ベッキーさん)の力添えがあって初めて推理を行える。ホームズが、新たなホームズを育てているような……。
あくまで主人に仕える者として、一歩引いていながらも大事なところは忘れずに押さえているベッキー山河なかなか新鮮。

また、知的な面が突出しているものの箱入りだった英子が、ベッキーさんと世間を見るにつれ、自分が箱入りであることを自覚しつつも広く世界を見る目を得ていく様が素晴らしい。

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