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自分の完全犯罪に必要不可欠な密室が今完成しようというそのときに、中に入り込んでしまった黒猫。その黒猫のせいで証拠品も回収できなかった犯人。翌日死体が発見されるものの、なんとか自殺として処理されそうな様子だったが、そのホテルには別件で音野順が来ており……(表題作)
引きこもり&超弱気の名探偵・音野順の短編五本収録。
一番のバカミスは高校の音楽室で起きた事件の真相を探る『音楽は凶器じゃない』かと思われるが、結末が一味違っていたので単にバカミスとも言えず。
他のも、密室トリックは手堅いのに猫の救出方法が「なんでそこまで!」とバカミス寄りな表題作だったり、同じく密室トリックはコテコテな感じなのに、キャラが揃ってバカな感じの『クローズド・キャンドル』、よく推理できたなぁな『人喰いテレビ』と、なんだか凄く微妙なバランス感覚の作品ばかりと言った印象(笑)
前作でもそうだった気がするが、順の兄・音野要が良い。そして彼がメインで絡む一件『停電から夜明けまで』も良かったです。今回読んで気に入ったのはラスト二本かなぁ。
しっかし、音野もアレだが、白瀬も大概だと思うよ? お前のほうが自立しろと言いたい。 |