断章のグリムMissing

××断章のグリム××

断章のグリム 1灰かぶり (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム1 bk1 普通を愛する白野蒼衣は、欠席の続くクラスメイトにプリントを届けるためあるマンションを訪れていた。しかし、そのマンションの階段で、蒼衣は現実とは思えない光景に遭遇した。
その最中に出会った時槻雪乃とその仲間から、蒼衣は世界に<神の悪夢>の欠片である怪現象があることを知る。<泡禍>といわれるそれに巻き込まれた蒼衣は、自分が既に命にかかわるほどの<泡禍>に巻き込まれたことがあるはずだ、と告げられる。
近々、再び<泡禍>に巻き込まれることになるだろうと予言された蒼衣と雪乃は、しばらく行動を共にすることになる。

新シリーズスタート。まだホラーを名乗らないのか……。
なんかアレだけの経験をしても基本スタンスの変わらない蒼衣は「普通」じゃないんだろうなぁ、と思う。
文化人類学的な方面+心理学的な面からも楽しめそうなシリーズになるようなので、素材の取り扱いとしては非常にこのみな感じ。後は作者の描写にどこまで絶えられるかだ(笑)
断章のグリム 2ヘンゼルとグレーテル (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム2 bk1 時槻雪乃のクラスメイト・媛沢遥火は、通学途中で怪現象に巻き込まれた。遥火はその場に居合わせた雪乃と蒼衣に、自分の経験した出来事が、かつて死んだ赤ん坊によって起きたのではないかと相談する。
折りしも、雪乃と蒼衣は<グランギニョルの索引ひき>により<泡禍>の予言を受けていた。
ヘンゼルとグレーテルの人喰いの物語の予言を。

んー、今回はあまり蒼衣は活躍せず? しかし、物語についての考察などは面白いです。いっそのこと、某京極とか某高田みたいに薀蓄小説化してしまっても私は構わないかもしれない……。
そしてやはり、基本姿勢の変わらない蒼衣……。
断章のグリム 3人魚姫(上) (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム3 bk1 <泡禍>解決の要請を受け、蒼衣たちは神狩屋がかつて暮らしていたという海辺の街を訪れた。
街にあふれ出す<泡禍>の匂いの中、蒼衣たちは神狩屋の婚約者だった女性の妹・海部野千恵に出会う。重度の潔癖症である彼女に誘われ、婚約者の七回忌を控える海部野家を訪れるが、そこで悪夢が起ころうとしていた。

ひょ、表現が痛い……!!
そして、Missingシリーズと同じように、ついに一冊では話が収まらなくなってきたようです。下巻でどうなるのか。そしてグリムじゃないよ。
断章のグリム 4人魚姫(下) (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム4 bk1 神狩屋の婚約者の七回忌前夜、人魚姫の物語をなぞる惨劇は海辺の町全体へ広がっていく。
泡に触れると解け崩れて死んでいくという<泡禍>に巻き込まれる蒼衣と雪乃。誰がこの<泡禍>の中心にいるのか――それを知るため、蒼衣はついに神狩屋が<保持者>となるに至った過去を聞くが、そこから導き出された答えは……。

みんなが面白いくらいに壊れていますなぁ……。
解決があまり印象に残らなかったかな。<潜有者>が前面に出てきていなかったからだろうか。
しかし、神狩屋の婚約者の話がアレだよ!! かなりコレ、トラウマだよ?! トラウマにトラウマを重ねる、なかなか恐ろしいシリーズ……。
断章のグリム 5赤ずきん(上) (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム5 bk1 田上颯姫の妹が身を寄せる<ロッジ>のある、とあるニュータウンで女子中学生の失踪事件が起きる。要請を受け街を訪れた雪乃と蒼衣を待ち受けていたのは、<泡禍>の目撃者である愛の幼馴染で、雪乃への敵意をむき出しにする非公認騎士の少年・勇路だった。
勇路が情報を意図的に隠したため、蒼衣たちの調査は遅々として進まず、「赤ずきん」の予言を受けた<泡禍>は住宅地を徐々に蝕んでいく。

情報が足りないため、蒼衣の分析も進まず、事態は悲劇に向かっていく。
止めをさすのは蒼衣か勇路か、どちらかな、という気がする。どうなるのか。勇路が止めをささざるを得なくなるってのも悲劇的かも。
断章のグリム 6赤ずきん(下) (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム6 bk1 馳尾勇路の断章により、意識不明の重態に陥った雪乃。
彼女の負担を減らすため、<泡禍>の謎を解こうと勇路の友人らに探りを入れていく蒼衣。しかし、その過程においても次々と凶器の欠片が明るみとなり、事態がのっぴきならない状態になっていることがわかり……。

完結編。
だ、誰も救われなかった……(´Д`;)

異常者としての騎士。決してヒーローではない彼らの姿も語られた一冊。
最後に姿を消した勇路が今後どうなるのかも気になります。
断章のグリム 7金の卵をうむめんどり (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム7 bk1 あるおまじないをした日から、衣川遊美を狙う、カミソリを持った白い手。怯える彼女に声をかけたのは、“霊能者”を名乗る高校生二人――蒼衣と雪乃だった(『よくばりな犬』)
霧生比奈美のもとを訪れてくる、死んだはずの親友。自殺した彼女は何故、比奈美のもとに来るのか。比奈美が語る自殺の真相は(『アリとキリギリス』)
継母との確執により、いつも雪乃の部屋で泣いていた古我翔花。継母に奪われたに違いない実母の形見の指輪を探し出そうとした彼女は、雪乃の姉・風乃と出会う――。(表題作)

短編集。<泡禍>には至らない、日常の中で生まれては消える怪異。
表題作が面白かった。
風乃も結構人間味のある壊れ方をしてるし、翔花の精神の軌跡も。風乃の視点から見ると、恐らく一見健全な人間すらも、その健全たろうとする歪みを指摘されるのだろうなぁ。
良い感じに病んでますよ。
断章のグリム 8〜9なでしこ(上)[bk1] [Amazon] (下)[bk1] [Amazon] (電撃文庫)
断章のグリム8 bk1
断章のグリム9 bk1
人魚姫の<泡禍>から二ヶ月、海部野千恵の見舞いに訪れた蒼衣たち。しかし、そこで蒼衣は女性の飛び込み自殺に遭遇する。女性は、七月初めに自殺した金森琴里という少女の母親だった。
琴里の恋人・石田臣は、琴里の自殺について自分を責めていた。琴里の机上に供えられた花瓶から、感情にまかせ白いユリを一本持ち去った臣。しかし、その白いユリは決して枯れることなく咲き続けた。
事の異常に気づいた臣の友人・一真は、<保有者>としてかかわる<ロッジ>に相談を持ちかけるが……。

蒼衣は多少お留守番的立場。
成程、すでに悪夢の主が死んでいるなら、蒼衣も力を振るうのに抵抗はないか。
しかし、今回は少し地味……というか、少しぱっとしない印象。分散しすぎて恐怖が圧力を持っていないような。それでも、相変わらずこちらの想像力の範囲内での恐怖表現を巧みにしてくれるおかげで、イヤンな感じですが。

草は早くも退場。一真、千恵が今後どう化けるか、が楽しみか。
断章のグリム 10いばら姫(上) (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム10 bk1 夏休みが始まり、できるだけ雪乃と一緒にいようと考えた蒼衣だが、雪乃が<泡禍>解決に颯姫と赴いたまま戻ってこれないという。死なない<泡禍>を相手に家に閉じ込められている事態に、蒼衣が協力を要請される。
<泡禍>の舞台の真喜多家には、死んだ姉と同じ名前をつけられた娘・莉緒がいた。

死んだ人間の代わりとして産み育てられる娘とその家族という、歪んだ場に生まれた<泡禍>、今回は『いばら姫』。
姫は莉緒なんだろうが、それ以外の配役はどうなるのか。針で刺そうとする……となると、母は魔女?
まだ先は読めないけど、芽が! 芽が!!
気持ち悪いよ、ブツブツとかダメなんだよ?! うわー、キッツイ……(ーー;)

今回「お?」と思ったのは颯姫。彼女の内面がしっかり描かれたのはこれが初めて? こういう子だったんだー。
断章のグリム 11いばら姫(下) (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
断章のグリム11 bk1 真喜多莉緒が母に話した、『生まれ変わりの子供』の話を発端に始まった『いばら姫』の<泡禍>。死なない<異端>と化した母を目の当たりにし、少しずつ歪みを大きくしていく真喜多家の中で、<葬儀屋>と可南子の助力を望めず、雪乃の体も限界に近付き追い詰められる蒼衣たち。
そんな中、雪乃の体にある異変が。そして新たな――隠れていた登場人物が。

芽はキツいけど、本当に今回恐かったのは正気で狂った人間の言動であった。何やってんのお父さん……。なんとなく、莉緒は断章持ちになりそうだなぁ。

一部の人間の生き返り(?)が議論を招きそうだが、可南子の「最初からそう」というあたりが凄く気になる。単なる生き返りではないのだろうが……シリーズものとしての伏線も張られ始めた感じ。ロッジも、黒いよな。

××Missing××

Missing神隠しの物語 (電撃文庫)  [bk1] [Amazon]
Missing bk1 常に黒づくめの格好をし、その態度とオカルトに精通していることから「魔王殿下」と呼ばれる空目恭一。彼があやめという不思議な雰囲気をまとった少女を自らの彼女と紹介することに、数少ない友人である武巳たちは驚き、奇妙に思う。そしてそれからまもなく空目と少女は失踪。その現場に立会い、ことの異常さを知った武巳たちは、「神隠し」に遭った空目を救い出すべく、動き出す。
第7回電撃ゲーム小説大賞最終選考に残った著者の、書き下ろしデビュー長編。

うーん、文が下手というわけではないのだが、少々インパクトに欠けるような気がする。あまり密度がない、という印象。基本的に表面をなでているだけのような感じで、どうも奥が見えてきません。雰囲気は悪くないのだから、もう少し一人一人、エピソードの一つ一つを深く掘り下げて書いていってくれれば良かったのにというのが個人的な意見。
空目のキャラが以外と弱かったのがアレでしょうか? もう少しケレン味を出したほうが良かったのではという気が。おそらく彼とあやめのやり取り(むこう側での含む)をもっと深く書いて空目というキャラに血肉を通わせれば私好みな話になっていたかも。便利キャラも少々みられます。もっとこう、そのへんも書きこんで欲しかったかと。
次作でどう出るかによるでしょうか、著者への評価は……。とにかく、これから良くなる可能性はあり、ただどうもこの手のタイプの話だと先達に負けてしまう感があって不利かなぁ。
Missing2呪いの物語 (電撃文庫)  [bk1] [Amazon]
Missing2 bk1 夜中の2時に届く呪いのFAXを受け取ってしまうと、それが7夜の間続き、最期のFAXを受けた次の日から同じように誰かにFAXを送らなければならない。そうしなければ呪いが発動して死んでしまう。そういった都市伝説の通りにFAXが送られてきた木戸野亜紀。 最初のFAXを受けてから、亜紀の周囲で次々と異変が起こる。呪いのFAXと「魔女」の言葉が亜紀たちを混乱させるなか、「魔王陛下」こと空目恭一が動きを見せる。
「Missing 神隠しの物語」に続く物語。あやめが空目たちの世界に留まるようになってしばらくして、文芸部メンバー・木戸野亜紀に起こった事件。

今回も都市伝説をネタに話が展開していくわけですが、コレはネタとしても理屈としてもわかりやすい部類ですねー。「呪い」の捉え方も今となってはわりかしひろく広まっていて一般的なものになっているから、特に難しいと思うこともなく読めた。そのぶん、目新しさがないわけでもあるが。
メインとなる部分には特に問題がないと思います。組織とか、詠子サイドの奴らがちとアレですがね。ブギーっぽいなと言えてしまう組織というのがなぁ。ただ前回ほど「便利」さがなくなっているところはまぁ、良しですかね。組織、向こう側、魔王陛下と三勢力があるわけだが、その辺のスケールのでかさを上手くまとめられるかによるかと。風呂敷を広げすぎてたたみ方が雑になるようなことなく、かといってちまちませずにいければOKでしょうが。
詠子も、邪悪の欠如による狂気をどこまでうまくかけるか……。
「魔王陛下」空目恭一は前作よりは良くなったよう。前回よりはメインキャラは丁寧に書かれていたように思える。これであやめがもっと空目の忠犬となって可愛さUP、健気さUPしてくれれば個人的にかなり趣味でうれしいね(笑)。
Missing3首くくりの物語 (電撃文庫)  [bk1] [Amazon]
Missing3 bk1 図書館から借りた本の中に混ざっていた、借りた覚えのない本。しかも、その本には貸し出し禁止の印が押されていた。日下部稜子の本の中に混ざっていたその本を、久しぶりに会った稜子の姉は、「自分が返しておく」といって持ち去った。そのまま学校の木で首を吊って稜子の姉が死んだ後間もなく、「魔王陛下」空目恭一の元に、「首吊り死体」の幻覚に悩まされる一人の少女に関する相談が持ち掛けられた。
シリーズ第3弾。

目次とかいっさい見ないで本文を読んでいたら、終わりに近付くにつれて何やら厭な予感……。案の定、下巻に続く、でした。
今回は毎回引用という形をとって冒頭に載せられていた、大迫栄一郎がらみの件。いきなり大物という感じです。一作目が空目、二作目が亜紀、そしてこの三作目は稜子がその「魂のカタチ」を明らかにしています。そのことは、下巻で何か大きく絡んでくるのだろうか。とにかく、今までになくハードな展開のようなので、下巻でどう片をつけるのか楽しみです。
しかし、どうもキャラの視点……というか、視点となるキャラがころころ変わるので、妙な掴みづらさを感じます。そこんとこもう少し上手く処理できないものでしょうか。
Missing4首くくりの物語・完結編 (電撃文庫)  [bk1] [Amazon]
Missing4 bk1 視界に映る首吊りの死体に悩まされる歩由美の精神は、もはや限界にきていた。「魔王陛下」こと空目恭一たちは、事態をおさめるべく、謎の鍵となるであろう一冊の本「奈良梨取り考」を探そうとする。しかし、空目たちが打開策を見つけ出すのを待つことなく、次回は急展開を見せる。そして、図らずも「奈良梨取り考」に関わってしまっていた稜子にも危機が迫っていた。
首くくりの物語・完結編。前巻ラストで「げ、終わってねぇ」と思わされたわけですが、割と早く完結編が出たので良かった。

何というか、凄く救いのない展開になった。ある意味助かった人はゼロなんじゃないかという気も。稜子についても、結局は本人が気づかないにしても、明らかな異変が生じてしまったわけで。
現代ファンタジーと銘打ってはあるが、なんか、オカルト・ホラーってところなのではなかろうか。特に今回は。世界についてわけのわからないことを企んでいる面々よりも、歪んだ目的のために自分の肉親をああも扱える人間のほうがよほど恐ろしいですよな。なかなか後味の悪いラストでした。
Missing5目隠しの物語 (電撃文庫)  [bk1] [Amazon]
Missing5 bk1 日下部稜子と近藤武巳は、雪村月子とその仲間の三人に誘われ、何かの実験に協力することになった。しかし、その実験とは「そうじさま」と呼ばれる、こっくりさんと同じ形式の儀式だった。次の日、雪村月子が校舎の窓から飛び降り自殺、武巳たちの周辺でも異変が起こり始める。
シリーズ第5弾。今回は武巳が話の中心。

今回は久しぶりに話が「魔王陛下」空目恭一に絡んできた。シリーズ全体が、一つのラストに向かっているのかな、と思わせる展開かと。今まで読んでいて、武巳と俊也は、何というか安全圏にいた気がしていたのだが、そうでもなかったんですな……。組織と空目たちの間で隠されていたこと、空目たちの仲間の中で隠していることが、今後の展開でどうかかわってくるのかが気になるところ。
順番(?)でいくと、次は俊也が話の中心になるのかなとか思ったのですが……やはり俊也も安全圏にいるわけではないのでしょうか。
オカルト物としてはなかなか普通に(なんだそれは……)楽しめる作品であることは相変わらず。シリーズに現代ファンタジーと銘打ってあるのには、なんかジャロに電話したい気分だな……。
Missing6合わせ鏡の物語 (電撃文庫)  [bk1] [Amazon]
Missing6 bk1 文化祭を迎えた聖創学院。文芸会の面々も年に一度発行する会誌の作業に追われていた。
同様に展示の準備を行う美術部。そこで行われる特別展の「連作・鏡の中の七不思議」に描かれたものは、明らかに空目たちが今までかかわった事件を連想させるものだった。

シリーズ第6弾。またしても前編!!(^_^.)
事態の収拾に動き回る空目たちを、むしろ諸悪の根源と思い込み泥沼にハマっていく展開。十叶詠子の姿も見えないまま……しかし明らかに不穏なものを内包して事態は進んでいく。
武巳が爆弾を抱えたままで、適度に良い緊張感があるような感じで、シリーズモノとしても今後の展開に不安と期待を抱かされる。今回も引きはなかなかでしたし。
Missing7合わせ鏡の物語・完結編 (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
Missing7 bk1 学園の七不思議を描いた美術部員・八純啓が偏し。そしてそれと入れ替わるように行方不明になっていた赤名裕子と大木奈々美が戻ってきた。しかし、八純の死体を発見した水内範子は精神状態が危うくなり、戻ってきた二人を「にせもの」だと言う。
学園での怪異は止まらず、人が次々と消えていく事態に“黒服”が強硬手段に出ようとする。

鏡にまつわる怪異の物語の完結編。なんというか……あんなことをしてまで手に入れるものにどれほどの価値が? というような感じで……。そんなわけで読後感はいまいちすっきりせず(いや、このシリーズで読後感すっきりってありえない!/笑)

文芸会の面々も壊れ始めているような印象があり、そういった点で今後の展開が楽しみか(楽しみなのか……)
Missing8生贄の物語 (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
Missing8 bk1 聖創学院高等部の寮で、シャワーを浴びていた一人の少女が消えた。直前に聞いた学校に伝わる怪談そのものの消え方に、会談を話したルームメイトが助けを求めてくる。
十叶詠子を敵と宣言した空目。戸惑いながらも共に行くことを決めた文芸会の面々。しかし、少女が消えた怪談の魔の手が日下部たちにも迫る。

“魔女”と“魔王”の対決の構図が出来上がり、また、詠子の今までの行動の狙いが僅かではあるが垣間見られた。ついでに空目の血筋についても少しあかされて、シリーズモノとしての盛り上がりが出てきた。
また、今まで他のメンバーに比べ一般色が強かった日下部や近藤が爆弾を抱えた重要キャラとなってきてなかなか先が楽しみ。マンネリしてきたかと思いきや、もうひと波乱ありそう?
Missing9座敷童の物語 (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
Missing9 bk1 聖創学院高等部に再び魔女が戻ってきた。以前と異なるのは、彼女の周りに取り巻きのような存在がいること。空目はそれらを“使徒”と呼び、詠子はその呼び名を採用する。そして、空目は魔女に宣戦布告といえる発言をした――。
文芸部に新に怪異にかかわると思われる相談が持ち込まれる。それは手作りの人形を使って行われる「どうじさま」というもので……。

シリーズ第9弾。“魔女”十叶詠子の帰還が事態を動かす。
今まで空目を中心にまとまっていたように見えた文芸部の面目が、いよいよ歯車を狂わせ始めた模様。亜紀が特に暴走気味か。
逆に今まで地味目のキャラだったはずの日下部と近藤が今後の空目たちに大きな影響を与えそうな。この二人がどう事態を動かすのかが楽しみでならない。
Missing10続・座敷童の物語 (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
Missing10 bk1 空目の役に立とうという焦りから、自ら怪異に手を出してしまった木戸野亜紀。一方、木村圭子は未だ自室で生活を続けており、自らが怪異の最中にあることを空目たちに言えず、一人で苦しんでいた。
「どうじさま」を追いかける空目たちだが、一方では“魔女”十叶詠子と彼女の使徒たち、そしてあの人物が動き始めていた。

……そのある人物の動きが堪らん!!

文芸部の面々も、それぞれの思いを胸に動く。その先に待っているものが何なのか、泥沼感漂う展開で、あれぇ? これ「完結編」じゃなかったーっ!
Missing11座敷童の物語・完結編 (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
Missing11 bk1 欠けたものを補う「どうじさま」。聖創学院を着実に蝕み続けるそれに、しかし、対抗するべき空目たち文芸部の面々は分裂してしまっていた。それぞれの思惑で動く面々。
武巳も復活した魔術師・小崎摩津方に翻弄されながらも、道を探っていた。

完結編……完結編?
あれ? あの人は? その人は? とモヤモヤしたものを抱えたまま最終章へと突入というオチか……!!
なんかもう、武巳から目が離せない感じになっている。シリーズ開始時は全く予想していなかった、これは。
Missing12神降ろしの物語 (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
Missing12 bk1 多すぎる怪談のはびこる聖創学院。しかし、ある時期から噂は数を減らし始め、特定の噂が囁かれる頻度が増していった。その中のひとつ、「番号のない着信」にまつわる怪談に、稜子の知り合いも巻き込まれてしまった。
特定の噂に人々の意識が向き始めるこの状況は、やはり“魔女”の望んだ結果なのか?

“魔女”は単純で純粋な答えを出す。が、それゆえに異質な存在として浮かび上がる。純粋って、ある意味異常なんだな〜と。あれこれ不純物が混じってこその人間らしさかとか思ってしまった。
稜子が強くなる反面、亜紀の不安定さがもう。まぁ、そのあたりは初期からうかがえたものなんだけどさ……。本当に大丈夫かしら。

ついに次で最終巻だが……さて。
Missing13神降ろしの物語・完結編 (電撃文庫) [bk1] [Amazon]
Missing13 bk1 “異界”を呼ぼうとする十叶詠子たちのたくらみが着々と進行する。それを止めようとする空目たち、そして小崎摩津方。
聖創学院に浸透した噂を用い儀式を行おうとする“魔女”詠子に、空目がとった手段とは。シリーズ最終巻。

これも一つの都市伝説になっていくのか……。

なんだか、いろんな後悔がそこにありそうな、もやっとしたエンディング。空目はまぁ、個人的にあれでいいのかもしれないけどね。まさかこんなに皆がバラバラになるラストが待っているとは思わなかったよ。
亜紀とか武巳とか、いろいろ思うところはあるけど、ひとまず完結……ですか。うーん。
個人的には、空目とあやめの関係が結局最後までビミョーな感じだったと思うんですが。そしてそれに翻弄されていたところのある亜紀は一層アイタタな感じだったのですよね。

断章のグリムMissing

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