| 栗 | 原 | ち | ひ | ろ |
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錬金術師見習いのセツリは、不運に取り憑かれているといっても過言ではない。その日も、犯罪がらみの何者かから逃げる途中に記憶喪失の画家・リンを拾う。神殺しを目的とする深淵派のカルヴァスに追われ、リンがいた場所だという「世界画廊」に逃げ込んだセツリだが、そこは不思議な絵画が溢れており、世界の真理へと続く場所でもあった。 この世界が、実は〔神「画家」によって描かれた世界〕であって……という設定。 入れ子状の世界に閉じ込められた存在に過ぎないことに苦悩する者、受け入れ希望を見出す者……。魅力的な設定で楽しめた。キャラは、特に第一章の画家の変態ぶりは凄いと思った。アイカの世界の画家がわりとかっこよかったのでなにやら複雑なシロモノ……(笑) 本当、何この変態。 それに対し、主人公のセツリがどうも見えてこない。どうしてもこのキャラが一番説得力のない存在かと思われ。 ラストがもう少し丁寧に描かれていた方が好みだったなぁ、と思いました。ある意味怒涛の展開だ。 |
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魔抱石の力で動く人形――その中でも「魂持ち」の人形は、恋をすると性別を与えられ人間になることができる。 数ヶ月前に生まれたばかりの“魂持ち”の人形であるイファは、夢に見る運命の女性にめぐり合い人間の男になるまで、人形師のヘィディや弟子のアーセルと楽しく暮らすはずだった。しかし、ヘィディが殺され「水葬都市」へと売られたイファ。そこで“水葬王”フォルナートと最悪の出会いを果たすが、あろうことか“女の体”に変化してしまう。しかも、フォルナートはイファを憎んでいる様子で……。 気になるのは、イファがあっさりとフォルナートに落ちたあたりか。まぁ、初心に真っ直ぐに育てられていたから、ととれば良いのか……? 個人的にはもうちょっとお互いに好きになるのならないの、というかけひきというか意地の張り合いがあると悶えられたのだが。 そんなこんなで、いまひとつ心情的にしっくり来ないところはあるが、まぁ、嫌いではない。惜しい感は強い。同じ世界観で別のストーリーが展開させやすいだろうから、今後があればそっちに期待か。 |
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円環都市を治めるボヌフォア家の娘・クリステルは、十五年間外に出ず、美しい従者のヴィリと二人きりで生活してきた。そこに突然、「墓守」を自称する青年・ルカが現れる。枯れは間もなく死のうとしている人形師に、その作品であるヴィリを破壊するよう「滅びの鍵」を託されてきたというのだ。更に、円環都市が三十年もの昔に死滅していたという事実ももたらされる。 クリステルは壊れかけのヴィリを直すため、ルカを雇い人形師のいる水葬都市を目指し旅に出るが……。 魂持ちの人形と人間の恋を描いたシリーズ第二弾。 一作目よりは人形が恋に落ちる流れがすんなり理解できるものだったので、違和感なく読めた。ヴィリの嫉妬深さには思わずニヤリ。 護られて育ったクリステルも、甘ちゃんながらもその知性で自らの足で立てるキャラに。何気に有能な本読みヒロインであることが徐々に明らかとなり、苦労も重ねて着々と成長していく。このシリーズは女の強いシリーズだなぁ。 あと、アーセルとか元気そうで何よりでした。一作目よりおススメ。 |
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