電脳幽戯 ゴーストタッチ (講談社X文庫ホワイトハート)  [bk1] [Amazon]
bk1 電脳幽戯 探偵業を営む鷺浦悠人は、ある青年の死の調査を依頼される。一度は断るものの、「Foolosh Children」というサイトにその青年の死の詳細が掲載されているのを発見。小説の形をとるそのサイトのルールは、鷺浦にある恐ろしい経験を思い出させた。青年の死について調査を始めた鷺浦は、姿を消した友人の川崎真夜に「Foolish Children」のマスター権を押付けられ、途方に暮れている女子高生・都薙緋真と出会う。二人は、ネット上のゲームが引き起こす恐怖の渦に巻き込まれていく。

ホワイトハート新人賞受賞作。

12人のマスターが、近親者である死者をゴーストとして契約し操るゲーム。順番で回ってくる文章権を行使することによって、他の人やマスターを攻撃していく。
顔を合わせないネット上でのやり取りを主とし、他のマスターの正体を探っていくわけだが、思ったほどの緊迫感や駆け引きが見られず、あっさり終わってしまった印象。もう少ししっかり料理して濃厚な一作になればよかったなぁ。
しかし、それとは別におっさんと女子高生という歳の差の組み合わせはツボ。マスターと支援者という協力関係になり、今後どう二人の関係が変化していくか気になるところ。
電脳幽戯 クワイエットボイス (講談社X文庫ホワイトハート)  [bk1] [Amazon]
電脳幽戯 クワイエットボイス 屍鬼という化け物を操り人を襲わせることのできる、命をかけるゲーム。ゲームに参加するハメになった女子高生・都薙緋真と、彼女を縁あって助け“支援者”としてゲームに関わることになった探偵・鷺浦悠人は、参加者(マスター)の一人・オグマがその力で制裁を加えていることを知る。悪人を殺すオグマの行為を悪いと思えないと吐露する緋真に鷺浦は。
そんな中、マスターの一人に緋真が襲撃される。サイト「Foolish Children」の隠し部屋、そしてファウストの支援者から得た情報をもとに、二人は襲ってきたマスターの正体を割り出そうとするが。

正直、一作目より面白かったと思います。

犯人を割り出さないと探偵役そのものが死ぬかもしれないって状態でのやり取りは、結構緊迫感もあって良いかと。なんとなく今後どういった感じでシリーズが進んでいくのか、見えたような気もする。主人公二人の立ち位置も定まってきたかな、と。とりあえず、次も読んどこうと思った。
テーマは「歪んだ正義」とのこと。そのへんはまぁ「ふぅん」って感じです。これ一冊で答えは出ないでしょうしね。今後冊数を重ねていく中でより深みを増していけばと思います。

調査をしながらも、追う側も追われる側も相手が強く印象に残らないって辺りが妙にリアリティを感じた(笑) 確かに、たかだか一回会った程度の相手をきっちり覚えていたりしたら、何者だって感じだしな……。

あと、本文イラストはなくても良いけど、簡単な登場人物紹介ページは欲しかったです。
コールドハンド 電脳幽戯 (講談社X文庫ホワイトハート)  [bk1] [Amazon]
コールドハンド 電脳幽戯 bk1 鷺浦悠人は、元同僚・三好昭博の葬儀に来ていた。死因は自殺だというが、その直後「Foolish Children」のサイト上に三好の名を発見する。三好は、マスターの一人、電車男の標的にされ殺されたのだ。
鷺浦は、「支援者」としてサポートしているマスター・緋真と共に調査を進め、過去のある事件との関係に気付く。しかし、想いもよらぬ攻撃が鷺浦に加えられ……。

シリーズ第三弾。個人的には巻が重ねるごとに面白くなっていると思う。
主人公たちも決して真っ白なわけではなく、罪を背負っている。それでも、堕ちきらず、目を逸らさずに前に進んでいけるか、ちゃんと後悔して、そして前を向けるか、という。そこを乗り越えられるか否か。今回はそんなポイントだろうか。

レギュラーにインテリヤクザも加わった。なんか彼らの関係がいい感じです。
今回鷺浦そのものが単品で狙われたのも面白かった。支援者であることを隠しながら屍鬼から逃れるって、ハードル高いなぁ。
次回も楽しみです。あとやっぱり登場人物紹介欲しい。せめて名前と一行解説だけで良いから。

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