少女ノイズ (光文社)  [bk1] [Amazon]
少女ノイズ bk1 殺人現場の写真を撮り集める性癖のある高須賀克志――スカは、かつて殺人現場で遭遇した、異常犯罪の研究家である準教授・皆瀬の紹介で、塾講師のバイトをすることになる。――ただし、ある一人の女子生徒の専属、だ。
授業にも出ずに屋上や地下室で死んだように過ごす斎宮暝。彼女が問題を起こさないようにするための世話係。
しかし、彼女は犯罪の話を耳にすると、たちまち強い感情を持ち謎を解き明かすのだ。

なんか病んでる男女のミステリ。
表紙にだまされそうだが、連作ミステリ。
独特な雰囲気……退廃的なのか、これは……にやられます。「GOTH」(乙一)とか好きな人には勧められるような気がする。
というわけで、かなり好きな部類ではあったのだけれど、主人公・スカの過去の真相がちとキツイね……。他にも、エイジレス、ジェンダーレスな関係がゴロゴロしているので、そういうのがダメな人にはキツイ一冊かも。

推理部分が突飛ではないが、読者に提示されない情報もちらほら。ミステリとしてフェアかといわれるとうーん、って感じである。まぁ、スカの視点で事の顛末を楽しむのが良いかと。

続きが書けそうな気がしないでもない。文庫落ちしたら買いかな。
ダンタリアンの書架 1 (角川スニーカー文庫)  [bk1] [Amazon]
ダンタリアンの書架 1 所領の半分を一冊の稀書と引き換えにしたほどの蒐書狂であった祖父から、遺産として古ぼけた屋敷とその蔵書全てを引き継いだヒューイ。遺産相続の条件は『書架』を引き継ぐこと。屋敷を訪れたヒューイは、地下室で本を読む奇妙な少女と出会う。
漆黒のドレスに身を包み、胸に大きな錠前を下げた少女ダリアン。彼女こそ、数多の禁断の“幻書”を納める“ダンタリアンの書架”への入口だった。

この世に本来あってはならない、封印された書物である“幻書”を巡る黒の読姫ダリアンと、鍵守ヒューイの物語。

どうも同時期に「読書家ヒロイン」的なものが濫立した印象があって様子を見ていたのだが、評判もよさそうだったので着手。予想していたのとは違い、バッドエンド系で短編集で、意外と主役達もアングラ寄りな作品だったりしてなかなか面白かったです。
書き下ろしとして、他の読姫の話もあり。幻書を焼くことを務めとする銀のコンビとは、いずれ途が交差することもあるのかも、と思うと先も楽しみな一冊。
ダンタリアンの書架 2 (角川スニーカー文庫)  [bk1] [Amazon]
ダンタリアンの書架 2 “幻書”を封印するための“ダンタリアンの書架”であるダリアンと、その鍵守ヒューイのコンビの短編集第二弾。

基本バッドエンドなストーリーの中、『等価の書』を使ってヒューイの幼なじみのカミラが次々と物々交換を行っていき……というエピソードはほんわかする。カミラもダリアンもいい子だなぁ、って感じで。

今回も書き下ろしで他の読姫のエピソードが。
一巻でちょいと出ていた赤いのと“教授”のコンビ。戦争の中で新たな幻書が生み出されようとする狂気の空気はなかなか……。このエピソードでは空軍時代のヒューイも絡む。実は凄いヤツだったのか(笑)

読姫たちの交錯が今から楽しみ。ダリアンも可愛いですし、お気に入りなシリーズ。
しかし、ダンタリアンの書架の中の純白の彼女はどうなるのか……うーん。微妙にダリアンともキャラが違っているような。
ダンタリアンの書架 3 (角川スニーカー文庫)  [bk1] [Amazon]
ダンタリアンの書架 3 王都で人気の流行小説を読んだダリアンは荒れた。最終巻が刊行されぬまま著者が半年前に死亡していたのを知らずに読んでしまったのだ。だが、死んだはずの著者からヒューイへ助力を求める手紙が届く。「奇妙な書物によって囚われた私たちを助けて欲しい」と。

数多の幻書を納める“ダンタリアンの書架”の入口である黒の読姫ダリアンと鍵守ヒューイの連作短編集第三弾。

今回はわりとクスリと笑える系のエンドが多い。なんつーか、幻書を使った人々が迎える物語の結末が「しょーもなー……」的なものなのだ。コレはこれで、バッドエンドよりは間口が広いかもしれない。

今回もダリアンが可愛い。ヒューイとも仲がよくてよい。
楽しみにしていたほかの読姫との交錯。今回銀の読姫と顔を合わせることになるが、焚書官のほうが人として善良っぽいというラストになりました(笑) 赤の方との対面は、酷いことになりそうだなぁなんて今から心配になったり。

三巻で終了の予定だったシリーズ、四巻以降の続行が決定したとのこと。めでたいめでたい。純白の彼女とか、気になるしなぁ。そこまで書いて欲しいなぁ。

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