雪迷宮 (幻冬舎コミックス 幻狼ファンタジアノベルス)  [bk1] [Amazon]
雪迷宮 bk1 《歪み》の穴から現れた異形により世界が滅びに瀕していた昔。自らの胎内に《歪み》の穴を封じた巫女は、代々王と契り次代の巫女となる娘を授かることを宿命付けられていた。
三十七代目の巫女・雪は、王との婚礼の日が決まったことを知らされる。しかし、雪は巫女の《門》を閉じることができる唯一の人物《門の鍵》鑰(ヤク)に想いを寄せていた。

甘っ!! 激甘っ!! ラストあたりは軽く笑いながらになってしまうほど甘々だった。三角関係かと思いきや、本当の意味での三角関係にはならなかったなー。けど、この鑰がコレなら、他の鑰もアレなんじゃ? とか《門》の中がソレなら、異形ってどこから来てんのよ、みたいな疑問が残る。その辺の設定、糖度とは別の意味で甘くないか?

仕掛けは、なんか違和感あるなと思って読んでいたが、ラストまでいってようやく成程、と言ったところか。手巾の色が違うからあれ? とは思っていたのだが。
個人的には、鑰に最後まで拒まれた空の話が気になる。その黒い感じがたまらない。

なかなか話が進まない長編シリーズに比べて読みきり物はちゃんと落ちがついて良いですねぇ。
宝石姫は微笑まない。 (一迅社文庫アイリス)  [bk1] [Amazon]
宝石姫は微笑まない。 bk1 革命により命を落としたと思われていた前国王の末姫・セラティファーラ。寒村で身分を隠していた彼女の元に、二人の傭兵が現れる。ファーラの叔母である隣国の王妃の依頼を請け、彼女を秘密裏に婚約者である隣国の王子の下へと送り届けるために来たのだという。
国のための力を手にしようと旅立つファーラ。しかし、無口なダリオンとは旅の初めのころからいまひとつ噛み合わず……。

超王道。
王道なのだが、それ故か書き込みが足りない印象がある。
どうも著者の特徴として、キャラが全てを語ってしまうのでこちらに推測させてくれない気がするしなぁ。

基本糖尿病レベルの糖度ですが、個人的にはこれ、主役二人がくっつかない方がツボ。
そのまま別れるとかでもなく、ファーラがランディスケリアのテッペンに立って名君となり、それを騎士としてダリオンたちが支えるとか。
でもそれはそれでどっかでみた展開だ。『王女リーズ』(榛名しおり)とかそのタイプの話かな。

糖度は甘々ではありますが、正直二人が惹かれあうのがいまひとつしっくり来ない(書き込みの足りないと感じた部分)せいで、のりきれなかった。劇的な展開というよりは、唐突な展開だよね。
人形の館と鳥籠の姫君 ダイヤモンド・スカイ (小学館ルルル文庫)  [bk1] [Amazon]
人形の館と鳥籠の姫君 病により自分たち以外の人が死滅したのだという地で、ただ一人の従者・フォースと暮らすディアレンシア。成長するにつれ、自分の中で変化するフォースへの気持ちを持て余しつつも、この生活が続くものと思っていたディアだが、大きな「地震」により運命は一変する。
出合うはずのない自分たち以外の人間――海賊エルディックとの遭遇。そして知らされる真実にディアは……。

「そんな馬鹿な……」な純粋培養のお姫様、自動人形、従者、海賊と、中二病……というか「中二の少女が書いた」に納得な要素や構成の作品ではある。問題はこの後どう展開させるかだと思うのですがね。
このまま、オリジナルに会い「フォース」を取り戻し大団円とかいう甘々な王道を選ぶとしたら、それこそ書くの難しいとは思うけど。

どうしても、オリジナルの存在を知ったディアの考えの流れが納得できないところがあるので、そこが今後に生きてくるのであって欲しいと思う。オリジナルはオリジナルであって「フォース」ではないのだと思い知るのだと期待。
個人的にはこのポイントに関しては『マギの魔法使い』(瑞山いつき)でガッツリ読ませてもらった感じもするので、アレより甘いラストだったらがっかりするかも。

個人的には、ディアがオリジナルと会うことで絶望して欲しいと思う。もしくは新しい人間関係を築いた上で、フォースを含めた人の仲から新たにただ一人を選ぶ、とかね。

とにかく、だらだら続かないようにシリーズ構成をしっかり組んで欲しいと思う。しっかし、これSF設定か。
不敗の海賊と不死の帝王 ダイヤモンド・スカイ (小学館ルルル文庫)  [bk1] [Amazon]
不敗の海賊と不死の帝王 愛するフォース、そのオリジナルに会うため、海賊エルディックと共に行くことにしたディアレンシア。その純粋培養っぷりに、少なからず翻弄される海賊たちだが、ディアは少しずつ馴染み、自分の力で生きることに意識を向け始める。
しかし、エルディックがディアを連れ去ったことに気づいた皇帝は、軍提督のレオニデスにエルディックの捕獲を命じる。
双方はある海域で交戦することになるが……。

やはり、少々急展開な印象を受ける。
個人的に、やはりディアにはもう少し失敗したり勘違いをしたりして欲しいかなと思ってしまうのは、少し厳しい?
皇帝とフォースの“区別”とか、まだ意識しなくていいような。盲目的に皇帝を“フォース”として扱い続けても良いかなとか思ってしまう。
それに対してエルディックいいよエルディック。相手役の一人だろうに、なにこのお父さん。何でこんなにツボなんだろうと思ったら、アレだ。『星方武侠アウトロースター』のキャラを彷彿とさせるのだ。ジーンとメルフィナ。メルフィナのほうがディアより精神的に成熟しており、ディアにもっと苦労すればいいのにと思うのは、そこに近付いて欲しいと思ってしまうからかもしれないなぁ。

そんなこんなでメインのふたりにニヤニヤしながら読んでいたのだが、今回残念と思ったのはやはり艦隊戦がばっさりカッとされたところ。少女小説レーベルではNGなのかもしれないけれど、個人的にはスペオペならそこはきちんと書かなくちゃ、と思ってしまう。
夢見る宝石と銀色の恋人 ダイヤモンド・スカイ (小学館ルルル文庫)  [bk1] [Amazon]
「失われた皇帝の秘宝」の謎を求め、海賊エルディックとディアは旅をする。ディアの母親の出身地ギヨーネを訪れ、残された肉親との対面を果たす。そこでディアが知った自らのルーツとは……。

ついにエルドがディアへの想いを自覚……って、ついに、っていうか正直「もう!?」って感じなんだが。余韻ねーなー。他のシリーズと比べて展開が早いなこのシリーズは。むしろこっちのほうが時間かけていくべきのような。

そうなるのはわかっていたけど、エルドの気持ちの変化が早すぎてちょっとついていけなかったところもありつつ。かと思えば冗長なところもあり。
エピソードのバランスが悪いなぁ、と思う。筆がのってるんだろうなと思うところが全体的に見るとどうでも良いパートだったり。
次に来るおっさんのターンが規制対象にならなければいいなと思う。
鋼鉄の都市と十三月の旅人 ダイヤモンド・スカイ (小学館ルルル文庫)  [bk1] [Amazon]
レオニデスにより連れ去られたディア。皇帝の元の屋敷に移されたディアは、その都市の姿に驚きを抱く。薔薇屋敷をそのまま再現したかのような屋敷で皇帝ラウ・カイエンに真綿で包まれるように囲い込まれる。自分はフォースであると告げるカイエンに、ディアは戸惑い……。

皇帝は要するに紫の上を育てそこなったということよな。
愛が重いし倒錯してるし。
それに対するディアも、フォース以前の入れ替わりに気付いていなかったあたりがイタタタ……である気が。自分がカイエンなら、もうそこをつついてフォースへの気持ちすら確かではないと崩しにかかるよ。

そして、現在進行形で進みつつある新たな恋。初恋を経た上でのようやく真っ当な恋、という気がする。このカップリングは良いなー。ちゃんと大事な時に選べるようにするんだよディア、と思う。
しかし、ディアはサザンラディヤー相手のところでは別次元に旅立っていた気がする。あそこはなんだったのだ。そしてあとがきがないが作者大丈夫か。
狼と勾玉 〜今宵、三日月を弓にして〜 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
狼と勾玉〜今宵、三日月を弓にして〜 bk1 神の加護があるといわれている拾われ子の少女・神流。里の奉り田の見張りを命じられるが、鹿の姿をした禍津日に仲間を殺され、奉り田も荒らされてしまう。しかも、神流は禍津日に求婚をされてしまう。
奉り田の米を奉納できなくなった里は、大王の王子・豊城に侍女を一人差し出すように言われる。どの侍女も長持ちせず、行方不明になるものも多いという噂になり手が見つからずにいたが、神流はある理由から自ら侍女に名乗りを上げた。

古代日本ファンタジー、なのだろうが、イラストがミスチョイスかなー。
ヒーロー・ヒロインの性格からして、しばらくはツン×ツンで「好きだけど認めたくない」な状態でジリジリするのかな、と思っていたのだけれど、一冊目であっさり両想い。ちょっとジリジリさせる方向が違っていたようだ。ある意味、豊城はヒドイ生殺し状態だよね!! いちゃいちゃできねぇ。

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