真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)  [bk1] [Amazon]
真紅の式使い bk1 死んだ者の魂を呼び戻し、式神として使役する《式使い》。弟弟子であり幼なじみの基に(もとい)よって師を殺され、孤独となった彰(あき)は、自らの身を賭け基と勝負をすることに。その直後、彰が初めて降ろすことに成功したのは、強大な力を持つものの記憶を失った式神・司(つかさ)。
司が何者なのかを探りながらも一ヶ月後の勝負に向け共に過ごすことになる彰と司だが……。

Web小説出身の著者の商業デビュー作らしい。なんちゃって和風。
設定や文体など、なかなか好みですんなり読めました。しかし、それだけにラストのアレはひっかかるものが。あの展開はアリなのだろうか……。アリにするための伏線が用意されていたのならそう気にはならなかったのでしょうけど、本体は立派に死んでるみたいだし、設定に逃げ道も見当たらないし……な感じなのでどうしたものかと困りもの。ご都合主義でも良いから逃げ道つくっておくべきだったんじゃなかろうかなぁ。

……と、釈然としないところもあるものの、面白かったかな。メイン二人の微妙な距離感とかたまらんー。
著者が自身をシスコンと公言してはばからないだけあってか、作中に出てくるシスコンキャラ(ツンデレ)も素晴らしいできになっておりました。あの姉妹の今後が凄い楽しみだ。
次回作があれば読もうと思います。
真紅の式使い 幻影の帝、寵愛の君 (一迅社文庫アイリス)  [bk1] [Amazon]
真紅の式使い 幻影の帝、寵愛の君 bk1 最愛の式神・司を失った彰の前に現れた式使いの青年・臣。一瞬司かと見まごうほど司の面影のある臣は、彰の力の特殊さに気付き、問答無用で連れ去ってしまう。連れて行かれたのは都の有力者の屋敷。次期天帝候補の少年・春光親宮の元だった。
天帝の座をめぐる争いに巻込まれていく彰。やがてその争いの中で、彰は信じがたい存在と出会う。

一作目のラスト、そういうオチにするのか!! ハッピーエンドじゃなかったのかよ!!

まぁ、結局[司は復活して]しまいますが……。
今回のラストの選択にはビミョーなものを感じた。恐らくは、臣の言い分が正しいと思う。が、この流れでその答えを選択するのもまた難ありな要素はある。
どうも、一作目に比べてこの二作目では、選択を迫られてから答えを出すまでに許される時間が短く、精神的にも極限状態、そして、主役二人の持つそれぞれの世界が一作目と変わらず広がりを持たず未だ閉ざされたまま。これではあの答えにもなってしまうかと。
彰が、もっといろんな人とつながりを持ち“一人”でなくなれば、彰も司も違った答えを出せたような気がする。恐らく、その変化はこれから起きるものだと信じたい。臣が都に残ることを決めたのは、そのための伏線にならないかなぁ?

まぁ、臣と司は男二人、川原で殴りあい→友情を深めるコースでも進んではいかがか(笑)
……要するに、自分にしては珍しく横恋慕キャラの臣を応援しているのです。
たぶん、最終的には彼に繋がっていくのこそが正しい流れなのではないだろうか。それは、この巻でなくても良い、いつかの未来で。臣はコレからが本番だと思う。

相変わらず文と雰囲気が好みでした。主人公たちの選択が「んー?」だっただけで。それも、これから先の話がどうなるかにもよると思うので、続きを希望します。
あ、そうそう、蘭のツンデレ分が足りなかったよ!!(笑)

図書館案内へ/ 図書館一階へ/ HOMEへ戻る