“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ) (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:“文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ) 物語を食べちゃうくらいに深く愛している“文学少女”天野遠子と、彼女に半ば無理やり文芸部員にされてしまった「今は」ただの男子高校生の井上心葉。遠子が不法に設置したポストを見て、文芸部にラブレターの代筆を依頼しに来た竹田千愛に、仕方なく代筆を請け負う心葉だが、徐々に竹田の想い人に関して疑問が持ち上がり……。
人の心がわからない、孤独な“お化け”の向かう先は。

ミステリアス学園コメディとのこと。
一番謎なのは、物語の書かれた紙を食糧とする遠子先輩なのだが……。

なんか最近は、高校生にしては壊滅的に病んだキャラが流行なんですかね。病んでること事態は別に良いんだが、病んだところしか見えなくなっているのがなぁ。生ものは、病んでるくせに、目先の希望や快楽に誤魔化されて生きるものではないだろうか。そして自己嫌悪に陥るのではないだろうか。綺麗に病みすぎな気が?
でも、遠子と心葉の関係は良い。個人的には結構せくしーな感じかと(笑)
ミステリーとして読んではいけないような。コメディとしては楽しいですけど。
“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト) (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト) 物語を食べちゃうくらい愛している“文学少女”の遠子先輩と、彼女に振り回されっぱなしの毎日を送る井上心葉。ある日、文芸部の「恋の相談ポスト」に、「憎い」「幽霊が」という文字や、謎の数字を書き連ねた紙片が投げ込まれる。文芸部への挑戦だと意気込む遠子先輩だが、張り込みをした夜の学校で見つけたのは、「自分はもう死んでいる」と笑って言う少女だった。彼女は何者なのか。謎の数字は何を意味するのか。

今回は「嵐が丘」がお題。

憎しみと愛を抱いた男女の物語、といったところか。悲劇。遠子の居候先の息子・流人も登場。ちょっと心葉がジェラシーっぽい反応を示し、ナイス。心葉が次の時代に進むための準備が着々と……? しかし、謎に関しては相変わらず何処か力技な印象が強い。ま、そもそもミステリとして読んでないから良いですが……。
“文学少女”と繋がれた愚者(フール) (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
図書館の本が切られ、ページが欠けていることに気付いた遠子先輩は犯人探しを宣言。その結果、何故か文化祭で劇をやることになった心葉。芥川やななせ、千愛も巻き込み劇の稽古は進むが、級友・芥川の不可解な行動に心葉たちは、その過去にあったある事件までたどっていくが……。

恋と友情の板ばさみになる武者小路実篤『友情』がお題。
その通りに、友情と恋で傷を負ったものが追い詰められ、更なる混乱・悲劇を招く。美羽に繋げるのは少々強引かなぁ。まぁ、毎回力技ですしね。しかし、病んだ人の多いこと多いこと……。
“文学少女”と穢名の天使(アンジュ) (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
物語を食べてしまうほどに愛する文芸部部長・天野遠子。彼女が受験に専念したいからと、12月に突然の休部宣言。呆れながらも一抹の寂しさを覚える心葉。音楽教師の毬谷の手伝いでななせと一緒に放課後を過ごすことになり、平和な日々を送るが、ななせの親友・水戸夕歌が行方不明となり、ななせと心葉は夕歌の捜索を始める。次々と明らかになる夕歌のもう一つの姿。そして心葉に悪意を向ける何者か。オペラ歌手を目指す少女はどこにいるのか。

シリーズ第4作目。今回のお題は『オペラ座の怪人』。
心葉のクラスメイトで、彼に恋する琴吹ななせがメイン。ついに彼女が心葉に気持ちを伝える。その心葉は……うーん、どうなんだろう? 確かにななせに少し傾いているが、多少義務が混じっている感じが。心葉の精神的な拠り所は遠子のまま……。
次からは美羽(ラスボス?)も出てくるようだが、遠子はどうかんで来るか。心葉の内面はまだまだヘタレですが、少しは前向きになったのかなぁ?
“文学少女”と慟哭の巡礼者(パルミエーレ) (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
“文学少女”と慟哭の巡礼者 bk1 新年を迎え、遠子の受験も本番に。もうすぐ訪れる遠子との別れを思い、寂しさに駆られる心葉だが、ななせと初詣に行ったりして距離をすこし縮めたりもしていた。
突然入院したななせの見舞いに行った心葉は、片時も忘れたことのなかった少女・美羽と再開を果たす。美羽の言葉に翻弄され、ななせや芥川と距離を置いてしまう心葉。どちらも信じたいのに、互いが互いを嘘つきと言う――何が真実なのか。そして長く理解できずにいた美羽の想いとは。

今回のお題は宮沢賢治。

ついに美羽の一件に決着が。大切な人が出来てしまったからこその悲しみ、苦しみを受け止めきれずに壊れた少女が一人。
美羽は悲しいキャラでした。光を見つけたのに、そちらには向かえなかった、と。

しかし、ラストで遠子に関する衝撃の一文が。次からの卒業編で本編はラストとのことだし……凄く気になるひきになっています。
個人的には心葉×遠子なので、ラストスパートで一気に接近して欲しいところ。
“文学少女”と月花を孕く水妖(ウンディーネ) (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
“文学少女”と月花を孕く水妖 bk1 「悪い人にさらわれました。着替えと宿題をもって、今すぐ助けに来てください」という遠子からの電報で、夏休みを姫倉の別荘で過ごすハメになった心葉。その館には、妖怪の伝承と、八十年前に起きた惨劇の影があった。
八十年前、惨劇の中心となった姫倉の令嬢・ゆりとその想い人・秋良には何が起きたのか。ゆりの日記から“文学少女”遠子が想像した物語は。

シリーズ特別編。時系列では2.5巻だが、それと同時に間違いなく6巻でもある。

真相の“想像”に関しては相変わらず力技だけれど、そんなのよりも太字の部分が。遠子と心葉の関係が!!

今まで前面に出ることのなかった遠子の気持ちの揺れが、ゆりの物語に触れることで表に出てしまう。つまり、遠子は心葉と結ばれることはない、ということなのだろうか。太字部分も否応なく二人の別離を匂わせている。遠子派としては辛いものが。
しかし、その別れは心葉の中では決定的な位置を占めることになるらしいこともまた、太字の部分からわかる。それを成し遂げたのなら、遠子はある意味勝者だ。
“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)・上 (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
“文学少女”と神に臨む作家・上 bk1 近付く遠子の卒業に心を揺らしながらも、ななせと付き合い始め、穏やかに“井上心葉”としての人生を歩もうとする心葉。しかし、流人の不穏な言動、思いもよらぬ遠子の“裏切りの言葉”に翻弄される。
「天野遠子は消えてしまう」「天野遠子を知ってください」――そんな言葉と共に突きつけられる、遠子の過去に心葉は。

本編最終話突入。

これ以上ないくらいに心葉がヘタれている!! そして流人がキレまくっている!!
遠子派としては、何とか上手いことおさまって欲しいのだが……とハラハラしながらの読書に。

今回の妹の反応から、6巻のレモンパイの作り手→舞花の可能性もアリかと思われる。正直、ななせとしては今後レモンパイはトラウマなお菓子になるのではないだろうか。
心葉と遠子が逃げるのを止めた時、どんなラストが来るのかドキドキな一作です。

寝込んでいる遠子に心葉が食事を取らせるシーンはやたらとエロいと思うのは私だけでしょうか。一線越えちゃってる印象なら、心葉×遠子のほうが上かと。
“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)・下 (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
“文学少女”と神に臨む作家・下 bk1 「書かなくてもいい。ずっと側にいる」――そう告げるななせに救われる心葉だが、流人は二人を追い詰めようとする。それによって更に気持ちを近づける心葉とななせだったが、流人から遠子が姿を消したと告げられた心葉は、自分の中のある真実に気付かされる。
迷い続ける心葉の周辺では次々と事態が進行していく。心葉は“天野遠子”の物語の真相に辿り着けるのか。

怒涛の……怒涛の展開でした。
冷静に読めば、やはり力技の多いシリーズなのに、これほどまでに心を揺さぶられる物語もなかなかないかと。

ヘタレ心葉も最後には決断しました。ななせ派には不満もあるのだろうが、遠子派としては満足。そもそも、ななせに関して心葉は好きではあっても惚れてはいないよね。
麻貴の妊娠、流人の前世、叶子の憎しみの理由、天野夫婦の死の真相……全てに、何らかの形で決着がついている。これ以上ないほどに「完結」しました。

天野遠子が何者か、ということも明らかになるが、これは予想外だったか……(力技だし)。その真実に、当事者達が気付いていたというのが更に悲しいかと。
だが、叶子さんがまさかの百合展開とは……(笑) 全てを動かしたのが竹田さんの一刺し(笑)だというのもさておき……。

遠子と心葉の関係にも答えが出される。男女としての思い、作家と読者としての思いに苦しみ応えた遠子。その答えを最終的に受け止めた心葉は、確かに以前と違うのでしょう。是非外伝で「かっこいい心葉」が読みたいですな。皆の井上ミウであり、天野遠子の作家でもある、そんな関係にきっとなれると信じたいです。

レモンパイは予想通り。太字は基本ミスリードを狙っていると思っているので、素直に読む気にはなりませんでした。あそこを素直に読み取った人は、ほとんどななせ派だったのではないかと思ってみたり。
“文学少女”と恋する挿話集(エピソード)・1 (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
“文学少女”と恋する挿話集・1 ウェブに公開された短編+書き下ろし(約半分)。ななせの短編は次巻だそうです。
麻貴と遠子の出会いの物語(“文学少女”と扉のこちらの姫)、遠子に恋する柔道部員の物語(“文学少女”と恋する牛魔王)、御殿山体操ってどんな!?(“文学少女”と革命する労働者)、芥川と美羽のその後(無口な王子と歩き下手の人魚)など。

まだ皆がドタバタしていた感じの頃でギャグよりの短編ばかり。本編が完結した今読むと、バレンタインのとかたまんねー。一方、美羽はヤンデレからツンデレにシフトしたらしく。この二人のエピソードが良かったとの声がネット上ではちらほらと、ですが、個人的には……まぁ、別にあってもなくても。

ラストの特別編「スノーグース」は素晴らしかった。別れを選んだ後の遠子のエピソード。追想画廊の書き下ろしと合わせて、二人の距離がもどかしい!!
思わず「くぅ〜〜っ!!」となります(笑)
“文学少女”と恋する挿話集(エピソード)・2 (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
“文学少女”と恋する挿話集・2 bk1 親切だけどおせっかいで早とちりなななせの友人・森ちゃん。同じクラスの反町はそんな彼女に恋をしていたが、周囲では周囲や森ちゃん本人には、ななせのことを好きだと勘違いされている。悩む反町の前に現れたのは、“文学少女”天野遠子だった。

ななせ&森ちゃんたちをメインにした短編集。挿入される「おやつ」は、心葉のホモ・ロリコン・マザコン疑惑なショートストーリー(笑)。ちなみにマザコンは否定しきれていない気がする。

ななせと内面と外面のギャップが凄い。良い子過ぎて不憫だ。本人が、心葉が一度も「ななせに恋をしなかった」ことを自覚していることが痛い。

それより意外だったのは、反町と遠子の関係。存外よかった。
特に卒業式での会話が良い。誰かが遠子に言ってあげるべきことを、反町が言ってくれた感じでじんわりきた。なんとも言えず素敵な「先輩後輩」の関係がここにあった。
反町が、「神に臨む〜」の時期の三人を見て、それぞれの中の苦しみに気付いていくところとかも素晴らしかったです。何よりも、どちらかといえばななせ側に近い立場の反町が、それでも遠子へのエールを送ってくれたことが、嬉しかったです。
この短編を書き下ろしてくれた野村先生には感謝したいと思った。

……と、森ちゃん、ななせを褒め称える感想が多い中、敢えてそこを推させていただきました。良い物語でした。
“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)  [bk1] [Amazon]
“文学少女”見習いの、初戀。 bk1 聖条学園に入学した日坂菜乃は、井上心葉と出会い、彼に惹かれ文芸部へと入部する。しかし、心葉の心には既に一人の“文学少女”が宿っていた。まるで相手にされない菜乃。
しかし、彼女がある事件に巻き込まれ追い詰められた時、心葉が動きを見せる。

遠子が卒業し、心葉が3年になっての物語。心葉に恋して真っ直ぐにぶつかっていく菜乃。コレが妙に打たれ強くて、心葉を振り回したり。
しかし、告られた後の心葉の変化も凄い。おいおい、と思いつつも、感情が露わな心葉はやっぱりいいなぁと思う。そういう意味では、菜乃の存在は心葉にとってそれなりに良い意味があるのでは? などと。

見習いなのは二人とも、といった印象。心葉のいきなりの暴言で以下次巻だけど、さて。菜乃の恋がかなわないのは既に明らかなのですが、この出会いが二人にとって無意味とは思えないわけで。

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