天使から百年マルタ・サギーは探偵ですか? よかったり悪かったりする魔女その他

××天使から百年シリーズ××

天使から百年魔人と主人と廃棄物 (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
天使から百年 bk1 ロドーリーという異形の敵に人間が脅かされる世界。
ロドーリーに対抗する適性が認められ、ダンヴィス学院に強制的に入学させられた英雄の末裔の少女・カイ。わけもわからぬままロドーリーと闘うために「魔人」を召喚したカイだが、「魔人」の存在も自分が戦うことも受け入れきれずに困惑する……。

なんだかいまひとつ世界観がつかみきれずにいる。
この戸惑いはもしかしたらいきなり魔人・フジシロユイカが現れた際のカイの心情にも近いのかもしれない……とか言ってみる。

まぁ、キャラのつくりはいつもの野梨原作品なのだなぁと思う(特にユイカ)
天使から百年2天使から零年 (富士見ファンタジア文庫)  [bk1] [Amazon]
天使から百年 天使から零年 ロドーリーとの闘いにより、現代日本――魔人であるユイカの故郷に飛ばされたカイたち。日本で生活しながら、元の世界に帰る手段を探すカイたちの前に、大天使・キュービドーの力を受け、百年を越える生を生きるという青年・雪村誠が現れる。
誠よりもたらされた、引き合わされた人や情報により様々な真実や疑惑に向き合うことになるカイは……。

ラブ寄せ……?
それでいてかなり変な子になってきたカイ。まぁ、野梨原ヒロインとしては基本形な子になりましたが。むしろ私はそのラブ寄せが劇的でビックリだ。

そしてユウキ……軽くひいた。かなりユイカがかわいそうになっちゃったよ、もう。でも、カイがいるしユウリって親族で友人な子もできちゃったし、ユイカはユウキだけの世界なんて選べないと思う。そしてユイカを“お姉ちゃん”と呼んでいる間はユウキにも無理なんじゃないかな。

イズシールとカイは、後半見たところ、いい感じになりそうではあるけれど。カイがSでイズシールがMっぽいし(笑) ただしジャンセンがいろんな意味で哀れ。
後1冊で終わるのかなー。

××マルタ・サギーは探偵ですか?シリーズ××

マルタ・サギーは探偵ですか? (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
夏の日、鷺井丸太は高校を辞め、教科書を灰にした。
「いらないな、と思って」
迷い込んだおかしなコンビニのくじ引きで当てた、見知らぬカード。「名探偵」のカードと、カード戦争のプレイヤーの一人・アウレカとの出会いが、マルタを新しい世界へと導くことになる。
カードの効力を確かめようとしたマルタだが、恐ろしい気配を感じ、気付いたときにはオスタスという見知らぬ町にいた。人以外の存在も普通に暮らす街・オスタス。そこで、「名探偵」マルタ・サギーとして生きることにしたマルタだったが……。

高校生が「名探偵」となり、宿敵・ドクトル・バーチと出会う、物語の始まり。
レーベルが富士ミスで、「名探偵」なんて肩書きを持つマルタだけど、いわゆる一般のミステリにおける「名探偵」では決してない。カード戦争というゲームの枠内でカードの力で無理矢理「解決」――まさに力技。そのへんをあらかじめ了承していれば問題ナシで面白いと思う。
冒頭でちょっと心配な感じだったマルタ。けど、オスタスでなんか生き生きしてきている気がするから今後の変化が楽しみだな。女王陛下の存在もでかいかな。
マルタ・サギーは探偵ですか?a collection of s. (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
カード戦争のプレイヤーであるマルタ・サギー。カード使いの存在が秘匿されるオスタスで、マルタは「探偵M」として活躍する。

シリーズ短編集。雑誌連載したものをまとめ、書下ろしも一本収録。
マルタの頼りになる助手リッツ・スミス、人犬族のジョゼフ犬。彼らとマルタの出会いも書かれているので、是非2巻の前に読んでおきたいもの。

たぶん、蓑崎でそうだったのだから、マルタは一人でも何とか生活できるし生きていけるのだろう。それでも、オスタスで周りの人に恵まれ、支えられているマルタを見ると、きっと現状はマルタにとって幸運なのだろうと思う反面、彼の十数年が悲しい。

もっとマルタとバーチがラブい展開になれば楽しいのになぁ。
マルタ・サギーは探偵ですか? 2冬のダンス (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
カード戦争委員会から、イレギュラーでカード使いとなったマルタをサポートするべく、シェリー・オーウェンなる人物が訪ねてきた。
カード戦争の仕組みを、遅ればせながら知るマルタ。カード戦争は、誰が、何のために始めたのか? 世界の神秘に通じるその謎をめぐり、バーチの属するフィランシェ教室もまた動き出す。
カード使い同士の戦い「ストラグル」を経験したバーチは、C派の策略にはまる。デアスミスに翻弄されることになるマルタとバーチだが……。

カード使いとしての「強い」マルタと、それを恥じているマルタ。作者は本当にこの辺の感性というか、表現が上手い。好きだ。
マルタも、良い男になってほしいと素直に思いますねー。根っこが真っ直ぐだから大丈夫だろうけど。
今回は、傷ついたマルタとマリアンナの関係が素敵でございました。
マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s.2 (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
マルタ・サギーは探偵ですか?a collection of s.2 bk1 異世界の都市・オスタスで“名探偵”として活躍するマルタ・サギーと、その好敵手ドクトル・バーチ。二人にかかわる人々の苦労は絶えない。
彼らをめぐる人々の、奇妙で優しい関係をつづる短編集第二弾。
政府公認のニセ探偵V.Sニセバーチ、マルタに依頼されたマリアンナ・ディルベルタ嬢への恋の橋渡し、などのエピソード5本収録。

なんかバーチ可愛いよなぁ……。どんだけマルタ好きなんだ。
偽探偵Mのときの、マルタとマリアンナを見守るティルマカットの面々がよい。
マルタ・サギーは探偵ですか? 3ニッポンのドクトル・バーチ (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
マルタ・サギーは探偵ですか?ニッポンのドクトル・バーチ bk1 謎のカード使いの手によって昏睡状態に陥ったリッツ。マルタとドクトル・バーチもカードの力の発動に巻き込まれ、気がつくとマルタの故郷・日本の蓑崎にいた。
オスタスを想い、途方に暮れるマルタ。彼にとって帰る場所は最早蓑崎ではなくオスタスだった。
何故かバーチまで一緒に蓑崎。マルタは何とかしてオスタスに戻る手段を探す。

いきなり蓑崎でびっくり。
そして、故郷はマルタにとってもう帰る場所ではなくなっている、その感覚がなんとも遣る瀬無い。
気になるのは、バーチがしちゃった、しちゃいけないことって何か、ってことなのだが……。
マルタ・サギーは探偵ですか? 4恋の季節 (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
マルタ・サギーは探偵ですか?4 bk1 『バーチの目的はドルーシア銀行の金塊。アラン・レイ高校からの侵入が考えられる』という匿名の投書の真相を確かめるため、助手のリッツとアラン・レイ高校へ潜入するマルタ。
しかし、そこには何故かマリアンナ・ディルベルタが。彼女が話す姿を見ると息もうまくできず、胸も苦しい。そんなマルクにマリアンナは上機嫌だった。しかし、恋を感じる二人の気持ちに関係なく、事件は思いもよらぬ展開を見せる。

まさに“思いもよらぬ展開”だ。とんでもないところでとんでもない引きを!! こうなるとさすがに、マリアンナの“相手”になるに欠かせないマルタの成長が次巻あたりで起きそうだな。

……しかし、一歩間違えばとんでもないタラシだ、マルタ。
マルタ・サギーは探偵ですか? 5探偵の堕天 (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
マルタ・サギーは探偵ですか?5 bk1 蓑崎に強制送還されたマルタ・サギーこと鷺井丸太は25歳になった。
カード戦争に再びかかわり、オスタスへと戻るために丸太は森川探偵事務所で働きながら手がかりを探していた。オスタスに行く前ほど蓑崎が嫌いではなく、生活や人付き合いにも困らない日々を送るが、丸太の心はオスタスに囚われたままだった。
そんな丸太の職場に、行方不明の妹・渚を探して欲しいという男が現れる。
渚――それは、丸太がカード戦争にエントリーするときに出会ったヤマンバコギャルと同じ名前だった。

個人的に神展開の巻。
青年になったマルタは絶望はしていないと語るが、その姿が既に痛々しい。ここではない世界にひたすら求めるものがある人を近くで見るとこんな思いをするのだろうか。
しかし、メンタリティとしては実はまだまだ足りないところがありながらも、一度失うことで譲れないものに気付いてしまったその心と、実はいろいろ出来るようになってしまったマルタは、レベルアップ? 体は17歳に戻っても記憶・経験が損なわれることなく25歳のままなら、マルタは“使える奴”になってしまう?(笑)
攻めの姿勢になっているし、ある意味「頑張れ、マリアンナ」な展開になるか?
……てゆーか、眼鏡マルタに萌え!!(ヲイ
マルタ・サギーは探偵ですか? 6オスタスの守護者 (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
マルタ・サギーは探偵ですか?6 bk1 7年の時をかけ、再びオスタスへ戻ってきたマルタ・サギー。17歳の肉体に25歳の精神を宿した彼は、周囲に違和感を抱かせながらも7年間思い描き続けていたことを行動に移していく。
早速マリアンナを公園デートに誘うマルタだが、同時期にマリアンナに求婚者が現れる。
熱烈に求婚する宝石王ラン・フェオーに、マリアンナは「ドクトル・バーチから宝石・グラスフィールドを守りきれたら結婚する」と提案するが……。

新生マルタ・本格始動、と思ったら、次巻最終巻?! えぇ?

追い立てられるように日々を送るマルタは、見ていて辛い。リッツも作中でそう語る。せっかくオスタスに戻れたのになぁ。
本当に後一作で片付くの? と思いつつも、マルタが幸せに笑えるラストなら良いな、と思った。願い続けた場所に戻れたけど、なんだか少し痛々しい、そんな一冊だった。幸せになれよ。
マルタ・サギーは探偵ですか? 7マイラブ (富士見ミステリー文庫)  [bk1] [Amazon]
マルタ・サギーは探偵ですか?7 bk1 傷を負ったマルタのもとに姿を現したデアスミスとクレイ。ついにリッツに埋め込まれたアテンダントの羽化のときが近付いたのだ。
攫われたリッツ、そしてオスタスに迫る危機。マルタはバーチやアウレカの助けを得て、デアスミスの陰謀を食い止めようとする。

最終巻。
終わった……終わってしまった。「早っ」とか思ったが、そうか、カード戦争の謎はアウレカたちにぶん投げたか(笑)
結局のところ、これは「カード戦争をめぐる物語」ではなく、カード戦争にかかわることになった鷺井丸太という一人の男の成長物語であり、魂の救済であったというわけか。

しかし、心の底から悪い人がいない辺りはやっぱり野梨原作品だなぁ。そこが鼻につかないのが素晴らしいところ。デアスミスも結局はブラコンだし、クレイもアホだし(笑)

バーチとの恋も、大団円でよかったです。バーチ可愛すぎ。「ばかもの! ばかもの!!」とかもう堪らんです。ニヤニヤ。

このシリーズは、なんだか別格でした。何でこんなに愛しいのかってくらい。
オスタスのすべての人々に、幸多からんことを。

××よかったり悪かったりする魔女シリーズ××

レギ伯爵の末娘 よかったり悪かったりする魔女 (集英社コバルト文庫) [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:レギ伯爵の末娘 見習い魔女ポムグラニットは、13人の義姉にいじめられているという噂のレギ伯爵の末娘・マダーを助けようと伯爵邸へ。しかし、そこにいたのは13人の義姉に溺愛されている、性別が定まらない呪いを受けたマダーだった。政略結婚でカリプスン侯爵のもとへ嫁ぐことになったマダーに、ポムグラニットは学友として同行する。マダーの呪いを魔女として解こうと決意したのだが……。
相変わらず個性の強いキャラが活躍する。今後マダーがどうアザーを口説き落としていくのか楽しみな第一作目。
公爵夫人のご商売よかったり悪かったりする魔女 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:公爵夫人のご商売 カリプスン侯爵家のアザーのもとに嫁いだマダー。火の車の侯爵家の家計をどうにかするために、マダーはポムグラニットと組んで“ときめき庭師”なる商売を始める。商売は大繁盛だが、アザーは面白くない。そこへ、アザーへの愛を大っぴらに語り、マダーを敵視する公爵夫人カデットが登場し、またしてもマダーの周りは大騒ぎとなる。
普通に風俗だと思う、その商売。
どうも、愛について語るシリーズになりそう。恋愛を知らない奥さんと、なんでか人を素直に愛せない旦那をめぐる物語ですかね。
スノウ王女の秘密の鳥籠 よかったり悪かったりする魔女 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:スノウ王女の秘密の鳥籠 マダーの“ときめき庭師”に反対するアザー。しかし、侯爵家の家計のためにも商売をやめる気はないマダーたち。そこへスノウ王女から半ば無理やり庭師の依頼を受けることになったマダーは、王女の王宮へと向かう。そこでマダーはスノウ王女に軟禁されてしまう。王女は気に入った人物を手元に引きとめる悪い癖があったのだった。王宮には、マダーのほかにもう一人住人がいた。その人物はなんとアザーの兄だというのだが。
ある意味ライバルといえる、アザーの義兄アストレアの登場で、マザーの恋愛方面も進展か?
侯爵様の愛の園 よかったり悪かったりする魔女 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:侯爵様の愛の園 アザーが義兄のアストレアからかけられた魔術の正体を探るため、ポムグラニットは、アザーとアーヴィラ母子の過去を覗くことにする。一方、スノウ王女の“鳥籠”にとらわれているマダーは、王女の逆鱗に触れてしまい、その結果、アザーたちは敵地フリンギーへの遠征を命じられてしまう。マダーたちは久しぶりに再開を果たし、フリンギーへと旅立つが。
アザーを口説き落とすために、みんなが躍起になっている……そんな印象。少々展開にイラつくことが……どうも、読んでいて歯切れのわるいかんじがしてきていますが。
フリンギーの月の王 よかったり悪かったりする魔女 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:フリンギーの月の王 難攻不落のフリンギーに到着したカリプスン侯爵一家。しかし、そこにあるのは城一つに、ルリという城主一人のみ。魔女の呪いで城から出られないというルリは穏やかな人柄で、マダーも好感を持つ。王女の目付け役としてやってきたアストレアに苛立つが、意外と平穏な遠征生活になるかと思われた。しかし、ある夜、正体不明の闇の軍勢がカリプスン家を襲う。アストレアの力で何とか軍勢を退けるのだが……。
今ひとつ展開に力がなく、物足りない。シリーズの前半はそれでも何とかなったけど、後半になってきたんだから、もう少し力がほしいなぁ。
侯爵夫妻の物語 よかったり悪かったりする魔女 (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:侯爵夫妻の物語 魔法によって城から出られないルリのため、マダーたちはカリプスン侯爵家をあげてのパーティを開く。一方、魔女大会の喧騒の中、ポムグラニットはアストレアより、ルリとその城にまつわる因縁と、アザーに関する衝撃の真実を明かされる。そして、パーティの最中、呪いの道連れを求めるルリの魔手がマダーに向けられる。
シリーズ完結編。シリーズ前半はほのぼので良い感じだったけれど、後半が力不足といった感じ。ラストはもう少し熱くなって良いんじゃないかと思う。マダーもアザーも、周りの人に恵まれすぎ。もう少し敵がいても良いんじゃないかとか思ってしまう。物語として。
しかし、始終嫁が強いシリーズだった。

××その他××

居眠りキングダム (集英社コバルト文庫)  [bk1] [Amazon]
オンライン書店ビーケーワン:居眠りキングダム 古文の授業で眠りに落ちた岡野修一は、夢の中で見知らぬ荒野に立っていた。スピカと名乗る男から、プルケリマと呼ばれる銃を渡される。信念を弾丸に変えるというそれが、自分の相棒だといわれる岡野。しかも夢の中で、クラスメイトの亘理とも遭遇。目覚めると、やはり同じ夢を見て、それをお互いに覚えていたことに二人は混乱する。
古文の授業中、皆が眠ってしまうその理由は、ある王国を救うための秘密があった。
狙われた王国をすくうための戦力として、利用される生徒達。なぜか意識を持ったままキングダムにきてしまった岡野は、そこで一人の少女と出会う。ボーイ・ミーツ・ガールですな。
王国の一大事だが、何が大事って恋愛が大事、みたいな。青春って良いなぁ。とりあえずは一冊で終わっているけど、続きがあっても良さそうな気がする。

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