六番目の小夜子 (新潮文庫) [bk1] [Amazon]
六番目の小夜子 bk1 とある地方の進学校に、十数年にわたり受け継がれてきた奇妙なゲーム。三年に一度、「サヨコ」と呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。
六番目の「サヨコ」が誕生するはずの年、一人の謎めいた少女が転校してくる。
津村沙世子――彼女は「サヨコ」のゲームに近しい者たちを混乱させていく。

恩田陸のデビュー作。ドラマ化もされ、ある意味代表作。
いろいろ消化不良な点も多いが、生徒だけで引き継がれていく秘密のゲームにより生まれる「異世界感」がなんともいえない。黒川がもっと完璧な悪役とかになっていたら、凄いことになっただろうなぁ。
曖昧なままのいろいろにひっかかりつつも、学校という特殊な時間・空間のみを切り取った作品と思えば、その前後にあるものが全て解き明かされなくても仕方ないか、という気も。
夜のピクニック (新潮文庫)  [bk1] [Amazon]
夜のピクニック bk1 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは、全校生徒が夜を徹して80キロを歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は、この歩行祭にある賭けをした。その賭けに勝ったら、あることを実行に移そうと……。
学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友達と貴子は歩いていく。

「みんなで、夜歩く。ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう」

夜通し一緒に歩いていく中で、浮き彫りになっていくそれぞれの青春。「特別」ではないそれらが、「特別」に見えてくるあたりすごい。読んでいるうちに、自分の高校時代なんかを思い出さずにいられない。
本人達にとってかなり深刻な悩みを抱えた貴子と融。2人の悩みも、歩行祭を終えるときには昇華され、次への一歩を踏み出すことに。歩行祭という行事が、高校生の主人公達が自分の内面へと向かっていくことを自然にしている。ただただ、全編通して、青春だなーという感じ(笑)
歩行祭が夜に差し掛かってからは、一気に最後まで読めた。読後感が良いです。

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