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人間とAIの混合スタッフがモニター越しに恋愛相談に乗ってくれるカフェ・コッペリア。そこでバイトをしているカナタは、友人から、客へのサービスを怠るかのような態度を取る店員がいると聞く。果たしてその人物は、AIなのか、人なのか(表題作)
閉鎖型バイオスフィアでの完全自給自足実験のため選ばれた両親役、子供役の四人。その一人、11歳のモモコのカウンセラー・田辺友紀子は、実験施設内から届くモモコの日記メールを見て、違和感を感じ続けるが……(『モモコの日記』)
仕事に忙しい嫁、年頃の孫。日中独りになる老人に与えられたのは亡き妻に似た面影の絵――笑い袋だった。笑い袋相手に独り言を言いながらも、「これで幸せ」と思い続ける男だが、ある日倒れてしまい――(『笑い袋』)
短編集。SF要素はもちろんあるが、それほどとっつきにくさはない。ジャンルは気にしなくても良いかも。全7編収録
表題作は、なんだかミイラ取りがミイラになった感じもあり。AIか人間か。問題の彼女と遭遇した際の会話の滑らかさとおかしさが読んでいてゾクッとなった。
一番良かったのは『笑い袋』。
なんとも遣る瀬無い話だなぁ、と思いながら読んでいたら、ラストで一気にやられた。迂闊にも涙ぐみそうに。機械を通して人が人のかかわりを取り戻すところがとてもじんわり。SFの世界になっても「人とは」が失われないのが良い。
後は『モモコの日記』だろうか。
子供が「子供の役割」を客観的に理解し、実行している。生身の人間なのであろうに、その様はまるでプログラムされた機械のようでもある。 |