| 日 | 明 | 恩 |
| それでも、警官は微笑う (講談社ノベルス) [bk1] [Amazon] | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
東京・池袋署の所轄内で連続発生する密造銃事件。“キチク”とあだ名される無骨で無口な巡査部長・武本と、“警視庁一のお坊ちゃま”潮崎警部補のコンビが捜査に乗り出す。銃の出所を探る二人は、五年前の覚醒剤乱用防止推進員の薬物スキャンダルの真相を探る、麻薬取締官・宮田と出会う。二つの事件は、やがてある男へとつながっていくが……。 第25回メフィスト賞受賞作。 本の厚さのわりに、話は薄いという印象。 詰め込まれた情報の量はあるのに、それが作品に余り寄与していない。少なくとも、作品の魅力をUPさせるためには役に立っていない。展開も、予想を裏切られるということが全くない。セールスポイントは何だろう? 潮崎の刑事小説オタクな発言の数々がウケる点なのかもしれないが、それはこの作品を、シリアスともパロディともつかない微妙な位置においてしまっているような気がする。まぁ、私がそれらの作品に特に思い入れがないからかもしれないが。 |
|||||||||
| 鎮火報 Fire's Out (講談社ノベルス) [bk1] [Amazon] | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
![]() |
いずれ日勤の事務職となり、公務員の恩恵にあやかろうと思っているため、“熱い消防馬鹿”になんてなってたまるかと思っている、二十歳の新米消防士・大山雄大。彼は、他人のために命を落とした父のようにだけはなるまいと思い日々仕事をこなしていた。ある日、雄大がかかわった外国人アパートの火災。放水後に不可解な爆発が起こるが、同様の火災が連続していることを知った雄大は、不本意ながらも原因究明にかかわることに。 何故、どのような手段で外国人アパートが狙われるのか。 やはり、長さが無駄だ。詰め込んだ薀蓄が作品の魅力を増すのに寄与していない。 中途半端なキャラ作りが気になるところ。守なんか、もはや単なる便利キャラになっていないか? 今後彼に深くかかわるエピソードが生まれるのだと仮定しても、やはり一冊読みきりの作品である以上は、これ一冊での完成度を高めるべきだと思う。 あ、地の文、作者、なりきれてませんね(笑) 多分、もっと品行方正なキャラの一人称で書いたほうが文章が落ち着くのでは。つくったような不良キャラに白けること多々あり。 正直十四章は蛇足だと思うのですが、どうでしょう。私は思いっきり読み飛ばしましたが。みんな救わなくてもいいじゃない。 |
|||||
| そして、警官は奔る (講談社ノベルス) [bk1] [Amazon] | |
|---|---|
![]() |
隣の家から、いないはずの女の子の声が聞こえる。 主婦の通報により発覚した不法滞在外国人を母に持つ幼女の監禁事件。子供の人身販売組織について探りながらも、一方では子供の国籍、身柄の扱いについての問題が浮上。武本、そして元上司の潮崎は、事件について探っていく中で、不法滞在の親を持つ子供達にかかわる羽川めぐみと出会うが。 片方は民間人のまま、凸凹コンビシリーズ第二弾。 しかし……やはりこの長さは必要なのだろうか、と思ってしまうのだった。スピード感がないから、どうも冗長な印象がある。 後半……というか、ラスト100ページくらいは一気に読めた。それまでは、「人身売買の話はどうなったのー?」とか、その辺が気になっていたから、話が進まなくてイライラだった。 ページ数の割に、敵は地味でした。一に掲げたテーマがでかかったから、もうちょっと組織的で派手な展開を想像していたものだから……。 しかし、このネタ、『鎮火報』のリサイクルだなぁ(笑) |
| 図書館案内へ/ 図書館一階へ/ HOMEへ戻る |