| 谷 | 瑞 | 恵 |
| パラダイス・ルネッサンス 集英社スーパーファンタジー文庫 [bk1]→■ | ||||
| 著者デビュー作。どこかにある緑豊かな「楽園」を探す、ルネとマルクリールという姉弟にガードを頼まれ、ジーンは二人と旅をすることになる。 ジーンがなかなかよいキャラクターです。うーん、微妙にツボをついてる。 作品中にゆったりと流れていく時間と雰囲気がとても良い。わざとらしくでかいヤマ場があるというわけではなく、静かに時間が流れていくのです。うう〜、良い雰囲気だ〜。この雰囲気は好みだ……。 個人的に読後感は良いと思うのです。 |
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| 夜想 集英社スーパーファンタジー文庫 [bk1]→■ | ||||
| なんだろう、幻想ロマンという感じの話かな? 中世の、古い因習の染み付いたどことなく閉鎖的な地方を舞台とした物語。 主人公の職業は悪魔祓い師なのだが、超常的な力を使うというわけではなく、理論によって悪魔を信じる人の心を変化させようという手法を取る。まるで……いや、なんでもないです(笑) 全体をうっそうとした森が支配している小説。不思議な雰囲気が漂っていて、現実と非現実の境界があいまいに感じられる。登場人物の心もまた森の中をさまよっている感じ。雰囲気に酔ってしまうかも。こういった雰囲気の小説は好きなタイプですな。 あと、何気に最後のほうに出てきたアーウィッツ君は良い(笑) |
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| ルナティック・シャイン 集英社スーパーファンタジー文庫 [bk1]→■ | ||||
| 「ヴィジョン」をめぐっての、科学者・千夜と二流モデル・梨里を中心とした物語。 自分に価値を見出せないでいる千夜、嫌われることを恐れるあまり人を本心から愛せなくなっていた梨里。物語を通して、二人の心に少しずつ変化が現れてくる。そして、誰もが平等で、苦しみも「特別」に思う感情もない、「ヴィジョン」と聖人の理想とする世界に二人は何を思うのか 梨里は可愛いおばかさん。でもそのぶんしっかリと大切なことには気づく子なのでしょうな。これからきっと強くなっていくことであろ。今回何気に良いキャラは瑠凰。鳥だけど(笑)あのしゃべりは良い……。 この話は続きがかけると思うし、これ一作で終わったら、せっかくのネタがちゅうぶらりんになってしまうかも。 |
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| 摩天楼ドール 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||
| 犯罪者の巣窟である人工島・オムルシティの"掃除人"の悠に持ちかけられた依頼は、誘拐された少女を取り戻すことだった。悠は難なく少女を保護するが、事件はただの誘拐ではなくさらに裏があった。悠と仲間達はその裏の事情に関わることになる。 今回のキャラクターはまたずいぶんと強烈なのがそろったなぁという感じですねぇ(笑)。主人公にしても髪が黄緑色ってあたりがすごいのだけれど。読んでて思ったのはあくまで今回の話はきよら中心かな、ということ。それ程悠の内面奥深く突き詰めてるとは言えなそう。ただ今までの自分の行動とかを思い直すといった変化はあったけど。でも一冊分では充分ですね。続くのかな?続くのだとしたら悠の成長に期待なのですが。 街のイメージは、想像力に限りのあるおいらには、せいぜいが香港くらいのイメージしかできんかった……。あ、あと「ビバップ」の世界の都市とか?(笑) |
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| 摩天楼ドールフェザークイーン 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||
| 無法地帯オムル地区では謎の転落死が頻発していた。死者の頭部からは遺伝子操作された昆虫が発見される。悠たちドールは昆虫を寄生させた者について調べたが、その時すでにきよらは事件の鍵を握る常陸一族におさえられていた。 人工島を舞台にした物語の第2弾。今回は悠がメインですね。自分に近づいてくるきよらに、どう接するのが一番良いのか悩む悠。それは年頃だから、というだけではなく、銀流を身体に持っているゆえの、人との関わりに対する躊躇といったものもあるんでしょうな。今回新登場で「つくり」が悠に近い白い女王様(笑) エリカも気になるところ。最後の最後で悠の実の親の話なんかも提供してくれちゃって、おいしい役だ……。 なんだかまだまだ続きそうで。主人公の出生の謎ってのはまぁ、おいしそうなネタだしなぁ。 |
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| 摩天楼ドールハイブリットハンター 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||
| 無法地帯オムルで闇の掃除人として生きている悠たちのもとに、一人の少年の死体が運び込まれた。遺伝子操作が施されたらしい少年は、ドールに「あいつ」を殺して欲しいという言葉を残して逝った。ほどなく、伊吹麗司と名乗る男が死体を引き取りに現れる。きよらの過去を知っているらしい麗司に、きよらは5年前の過去を揺さぶられる。 オビには「残酷な実験から子供たちを救え!」と書かれておりますが、さっさとそんなこと二の次になっています、主人公たち(笑)。なんといいますか、悠もきよらもめろめろ、な話でしたな。個人的にはマザーがヒットしておりましたが。 なんか、今回ので落ち着くところで落ち着いてしまったような気がしないでもなし。あとは悠が須見仙でのしあがっていく話とかかなぁ? ここで終わっても良い感じになっちゃったような気がしますね。一区切り、でしょうか。 |
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| 魔女の結婚 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||
| 村をローマ人に襲撃され、村の女たちと共に命を絶った巫女姫エレイン。しかし彼女は千五百年の眠りにつき、やがて中世ヨーロッパにおいて魔術師マティアスに目覚めさせられる。「運命の人」との結婚を夢見るエレインは、この時代にその相手がいると信じ、マティアスを勝手に保護者と決め、彼について湖岸の古城を訪れることに。 著者久しぶりの中世モノ。しかし「夜想」とは大きく違ったこの作風(笑)。おそらく主人公・エレインがアレだからなんでしょうけどねェ……。 さて、今回の話は古代ケルトの巫女姫が中世によみがえった挙句、そこで「運命の人」探しをしながらもある事件に巻き込まれる(というか自分から飛びこんだのか……?)という感じ。作者も言ってますが、主人公に男性キャラ4人と、逆ハレム状態。冷めているマティアス、なんかヒモっぽい(笑)アート、純真なステファン、熱血……とまではいかないかもしれないけれど、かなりわかりやすい性格のミシェル。まぁ、エレインを自らの「車輪」とした(んだよね?)マティアスが結局1番リードしているな……。 マティアスは私としてはどうにも「お父さん」な感じなんですけどね(笑)。アートの「お父さんの気分だからさ」には大ウケ。がんばれー、お父さーん(爆)。 ハレムの行くさきもさることながら、強大な力を手にしたエレイン、そしてそのエレインを自分の「車輪」としたマティアスが今後どうなるのかが気になるところ。ぜひ続編が読みたいものです。 キャラクターも非常に生き生きしていて、話しもテンポよく、なかなか楽しめる一作でした。面白かったー。 |
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| 魔女の結婚運命は祝祭とともに 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||
| 千五百年の眠りから目覚めたエレインは、自分を目覚めさせた魔術師・マティアスの弟子となった。 依頼の関係でマティアスとともにエメラルドの採掘される町を訪れたエレインは、そこでダイルという「流星車輪」のしるしを持つ男と出会う。エレインの中にある「流星車輪」をそのしるしにより操ることのできる彼こそ運命の人なのか。しかし、彼はマティアスの依頼主とは敵対する立場にあった。当然対立することになったマティアスとダイルにエレインは。 シリーズ第2弾。師弟関係になっても相変わらずな二人。けれどエレインはマティアスに嫌われていないという確信が欲しくていろいろ子供っぽい行動に出るし、マティアスはマティアスで「流星車輪」を操れるダイルの出現に結構余裕無くなってる(笑)? ミシェルやステファンとは違って自分と同じ土俵で戦ってくる相手なわけで、本気で行かなきゃダメになってきてますねぇ。 そんなわけで、余裕のなくなったマティアスもまた子供っぽい行動に走っているように見えるんですが。立派にやきもちだよねぇ……。私としてはある意味マティアスも「なんてういういしいやきもちなの!」って感じです(笑)。本人ラストでひねくれてると自覚しておりますが……こういう人間って開き直っちゃったりするととんでもない奴になったりしますからねぇ(笑)。エレインもまた厄介な相手に……。 うーん、やっぱりこの作品、主人公はマティアスという感じだ。前回が出会い、そして今回はエレインい執着を持った(笑)マティアス。今度はどうなるやら。 今回読んで「あらー?」と思ったこと。……エレイン、前回の段階ではまだマティアスの「車輪」にはなっていなかったのですね。その「なれていなかった」あたりが今回のマティアスの思考に良い感じに作用しておりますが……。そしてエレインの出生についてもチラッと。生まれた頃がわかりましたが。はっきりと今回語られていないということは、今後への伏線かな? 余裕のなくなってきた「お父さん(笑)」に、ますます続きが楽しみに。早く次が読みたいです。 ……そういえば、同じ夢を見てそこんとこどんな感じだったのか、マティアス(笑)。 |
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| 魔女の結婚聖なる夢魔の郷 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||
| エレインの「流星車輪」がマティアスの「車輪」となったものの、二人の中は相変わらずだった。いつものように喧嘩をして、一人気晴らしに水浴びをしようとしたエレインは、盗賊団に取り囲まれてしまう。盗賊団の頭の「あんたみたいな女を待っていた」という言葉に、運命の相手ではと舞い上がるエレイン。魔女の力を必要としているらしい彼のために何かしようと、盗賊団について行ってしまう。そこはいわくありげな修道院跡があった。 シリーズ第3弾。マティアスの出生の秘密(?)が明かされる。よくよく考えてみれば、確かにマティアスってプライベートな面がほとんど明かされておりませんでしたな。作中で語られるまでまったく気にしていなかった。何となく前巻のネタを引きずって、エレインの出生に関することが出てくるかと思っていたのだが。 さて、そういうわけで登場したマティアス父。なんといいますか、いい具合に人でなしですねぇ(笑)。やはりこれくらいでないとマティアスの現在に+αにはならないのでしょうかな。ビジュアル的にはマティアス父、息子より上かと。やはり育った環境とかでしょうかね。とにかく極悪非道なあたりがポイント高し。 マティアスとエレインの関係はというと、微妙に良い感じでしょうか。やはりこの二人の場合は、マティアスがどう出るかにかかっているような気がしますな。エレイン肝心な知識が欠けているわけだし……。 ラストで、エレインの「流星車輪」を狙う組織の存在がほのめかされたり、何か微妙に気なるアートの言動など、シリーズモノとしての楽しみがさらに増えてきた。早く次巻が読みたいです。 |
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| 魔女の結婚さまよえる水は竜の砦 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||
| 流星車輪を狙うヨセフ騎士修道会に気づかれない様に移動を続けるマティアスとエレインたち。あえてヨセフ騎士修道会のお膝もとの街に身を隠すことにし、ベツルという印刷工房を持つ男の元に身を寄せる。そこにはシャルロッテという美しい一人娘がいたのだが、エレインの前ではとんでもなく性格が悪く、何かと突っかかってくる。 そんなある日、「ベツルの屋敷にいる娘」を領主の息子の花嫁候補にという話が持ち込まれる。マティアスが留守にする中、エレインは花嫁候補としてシャルロッテと競うことになる。 魔女の結婚第4巻。自分とは違ったタイプの少女の登場で、エレインはかなりイラついたり不安になったり。その上男にかなり本気で襲われかけたりと、なかなか大変な感じで。 前作から「流星車輪」を宿したエレイン側VS「流星車輪」を狙うヨセフ騎士修道会という、シリーズとしての対立構図ができあがり、今回もそのネタできています。しかし、いきなりボス級の敵とご対面。こうなると後一つくらい勢力が出てきてもおかしくないかも……。 そしてこのシリーズのメインといえばメインの、エレインとマティアスの間。あいかわらずお互い鈍いといえば鈍い、頑固といえば頑固、という……。あれこれ理屈をこね、お互いを自分の中で必死に位置付けようとしているところが、なんとも微笑ましくもあり。はっきり言って、最初からと比べると、凄く進展しているようにも思えるのですが(笑)。特にマティアスの方ですかねー。押す男になるか、待つ男になるか……興味深い。 読みきり形式でできているものの、今回ラストの展開や、VS修道会の構図からも、そろそろそれも辛くなってきたのではないだろうか。未読の人も手をつけるなら今のうち? 「エレイン、結婚できないかも」疑惑も持ちあがり、ますます続きが楽しみ。 |
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| 魔女の結婚月蝕に時は満ちて 集英社コバルト文庫 [bk1]→■ | ||||
| 聖槍を胸に受けたまま、目を覚まさないステファン。彼を助けるため、マティアスは大賢者なる人物を捜し求め、ある街を訪れた。しかし、月蝕を間近に控えた街では、奇妙な歪みが生じていた。 その街で、エレインは一人の占い師と出会う。彼はエレインに、彼女の運命に関わる男性は二人いると告げる。だがその占い師は、マティアスを誰かと間違え、エレイン達と離れ離れにしてしまう。 シリーズ第5弾。前巻で聖槍を胸に受けたままのステファン。彼を救おうとするマティアス達と、それを追う修道会。読みきり形式から、本格的にシリーズものとして動き出しました。そして、ついにというか何というか……別れが。この後どうなるのかが本気で気になります。本格的に怪しくなってきたアートもいることだし。そのことにきちんと感付いているらしいマティアスがいるから、そう酷い展開もないだろうけれど……。一体何を考えているんだろうな、彼は。 今回のポイント(笑)は2点。まさかの再登場・鬼畜系父と、どうしちゃったのマティアス!?の2つ……。いやはや、この父子は楽しませてくれます。イラスト見た時は、「おいおい、マティアスどうしたんだ!?」という感じで……。 ちょっと開き直りはじめちゃったらしいマティアス。エレイン、逃げるなら今のうちだ……(笑)。 |
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