<本の姫>は謳う1 (中央公論新社C☆NOVELSファンタジア)  [bk1] [Amazon]
bk1 <本の姫>は謳う1 遥か昔、「文字の精霊」の力を用いて空に島を浮かべ住んでいた天使達。しかし、一人の堕天使により大陸中に文字の精霊が飛び散る「滅日(ホロビ)」が起き、天空の島々は地に落ち天使達は滅びた。そんな天使の遺跡を巡り本を収集・修繕するアンガスは、「滅日」以降、世界に散らばり世界を蝕む文字(スペル)を回収するため、<本の姫>と旅を続けていた。
天使の遺跡で遭遇した無法者から救い出した少女・セラ。言葉を話せない彼女は、文字に触れた者にしか見えない<本の姫>を見ることができた。セラを自らの師匠に預け、セラの故郷を探すアンガスがそこで見たものは……。

文字のない世界を舞台に繰り広げられる物語。これでデビュー2作目とは。面白い〜。

「スタンダップ」の呪文なしに現れ意志をもって話をする<姫>と旅をするアンガス。天使達の楽園で異端の存在として扱われる「俺」。二人の視点で物語が交互に語られていく。
一巻ではまだこれといったリンクは認められないが、全四巻のストーリーの中できっと次々と見事なつながりを見せていくのだろうなぁと予感。
<姫>とアンガスの関係もなんだか良いです。
<本の姫>は謳う2 (中央公論新社C☆NOVELSファンタジア)  [bk1] [Amazon]
bk1 <本の姫>は謳う2 病に倒れた母に会うため、一度捨てたはずの故郷に戻ったアンガス。母だけでなく、町全体を蝕んでいた「忘れ病」。<本の姫>の姿を見ることのできる母に、背後に文字(スペル)の存在を確信するアンガス。
一方、アンガスの帰りを待つセラは、エイドリアンからアンガスの過去を聞く。何故アンガスは故郷を捨てなくてはならなかったのか?

二巻。二巻も凄いところで終わっている……(ーー;)

幼いアンガスを襲う過酷な運命もさることながら、「俺」の側の物語もかなり面白くなってきています。二つの物語はこの二巻で本格的にリンクし始め、この後どう話をひっくり返して言ってくれるのか期待大。[アーク=ガブリエルの擬似人格かなぁと思いつつ。アンガス=アザゼルで、<姫>=リグレットか?]

最後でセラがぶっ飛んだ本性をさらして、なんか大ウケ。こんな子だったなんて。次巻以降、アンガスとの力関係が気になるかも。
早く続きの読みたい作品です。
<本の姫>は謳う3 (中央公論新社C☆NOVELSファンタジア)  [bk1] [Amazon]
<本の姫>は歌う・3 声と記憶を取り戻したセラと、文字(スペル)の呪縛から開放されたウォルターを加え旅を続けるアンガス。歌姫であるセラの無事を伝えるべく、彼女の故郷カネレクラビスへ向かう一行だが、文字(スペル)の禍はネイティブたちにも及んでいた。
そんな中、記憶が戻るにつれ<本の姫>の表情は曇る。文字禍を引き起こしたのは自分かもしれない――そしてそれは何故なのか、と。アンガスもまた、着々と現在に近付いてくる不吉な幻に苦しめられていた。
一方、聖域との戦いの中でアザゼルは自らの存在の真実、そして彼を想う故のリグレットの暴走を止められず苦悩を深めていた。

二つの物語を繋ぐ文字(スペル)とアザゼルの存在……いよいよ繋がりは濃くなり、「え? じゃあ<本の姫>は何故そこに?」みたいな新たな困惑も生じつつ。あー、でもそうかー、[最初のアザゼルはアンガスの中にいることで「希望」となってるのか?]

あと一冊。どうなるのか。
てか、凄いところで終わってるし!!
<本の姫>は謳う4 (中央公論新社C☆NOVELSファンタジア)  [bk1] [Amazon]
<本の姫>は謳う4 姫と共に文字(スペル)を回収する旅も終わりが近付くが、レッドによって災厄の種はバニストンへと撒き散らされた。かつての面影も薄れるほどに荒んでいるバニストンの中で、恩のある人々の危機に必死に闘うアンガスに人々は「希望」を見出すが、アンガスは憎しみを抑えられなくなっていた。レッドと対決するために第七聖域へと向かうアンガスの選ぶ結末は……。

大団円!!

前半の展開は正直どうなっちゃうんだとハラハラしていたが、素晴らしいよジョニー(笑)。彼というキャラは本当にアンガスを救うと思う。
アザゼルとアンガスの物語、こういうふうに繋がるのか、と得心。確かに冒頭からその流れは示されていた。それぞれの物語に希望のある未来を見出せたラストでした(アザゼルも生存したわけだし)
そして最後には読者まで巻き込みましたわ……。
少々急ぎすぎな感があったのは残念なところでした。もうちょっと巻数欲しかったかなぁ。しかし、良い物語を読ませていただきました。

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