妖精島の殺人(上) (講談社ノベルス)  [bk1] [Amazon]
妖精島の殺人(上) bk1 突然姿を消した片思いの相手が就職したという、富豪の所有する東北の孤島・竹原島。本来私有地であることもあり立ち入ることができない島への上陸を果たした柳沢は、そこで片思いの相手・真希を探すが、柳沢は島で街の消失と妖精界の出現を目撃。しかも、そこで真希は凶刃に倒れたという。
警察は頭部に重症を負って発見された柳沢の妄想・幻覚だと断定するが、話を聞いた真野原は柳沢の話を真実に違いないと言う。真相を探るべく、富豪の会社や島への潜入を果たそうとする真野原と友人・森崎。
資産家の娘である後輩・菜緒子の力を駆り島に潜入した森崎は、そこで更なる消失・惨劇に遭遇することになる。

名探偵を祖父に持つ大学生・真野原が謎を解くっぽい。祖父がアレだが、別に「じっちゃんの名にかけて」とかではなく、むしろ嫌いって設定のよう。その設定生きるのかな?

冒頭の柳沢妄想劇場(笑)を「どうだろう……」と思いながら読んでいたが(なんか描写くどくて)、結論から言うとこのパートが一番雰囲気が出ていてよい感触だったのかもしれない。真野原たちのパートでは、いまひとつ展開やキャラに勢いが感じられなくてノリきれなかった。
いかにもミステリな展開になったのも上巻最終章だったので、ちょっと助走が長すぎたという印象でした。
妖精島の殺人(下) (講談社ノベルス)  [bk1] [Amazon]
妖精島の殺人(下) bk1 潜入した人物が街が消失し妖精界が出現したと証言する「竹原島」。
真相を探るために上陸した森崎と菜緒子、そして謎の招待状によって集まった郷原一族。そこで次々と起こる殺人。
悪天候と奇妙な城によって脱出もままならない状態となった彼らは、何とか生き残る術を探るが……。

うーん、仕掛けは今時珍しいくらいに大掛かりなものではあったけれど、予想の範疇内で解決した感じでしょうか。城のトリックも、「こうだろうなー」と思っていたものでおおよそ当たり。動力が〔浮力〕であるということまでは考えていなかったけれど。
よくよく考えると、なんと金に物を言わせたトリックであろうか(笑)

本格っぽい要素がてんこ盛りのはずなのに、何故かそれっぽい雰囲気にならない作品でした。なぜ?
個人的には、真野原に魅力を感じなかったのがある意味キツイ。

とりあえず、これから読む人は図説がいっぱいなのでぱらぱらめくってうっかりネタバレとかならないように注意でしょうか(笑)

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